【ミイラレ!第三十話:『サバト』のこと】(原文のみ)

怪異に好かれる少年と退魔師の少女がなんやかんやするお話。この物語はコメディのはずでした。 こちらは原文のみとなります。実況付きはこちら→ http://togetter.com/li/944414
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鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

『我々の敵は強大。降って湧いた蠅の王はなんとか放逐できたけれど、それも『演者』の半身と引き換え。本来あの人が対処するはずだった竜の子はまだ健在だというのにね』黒衣の女は嘆く。同時にひときわ大きな靴音を響かせた。血溜まりがざわめき、形を変え始める。75 #4215tk

2016-03-11 21:16:13
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

『サバト』はうっすらと目を細める。血が描き出した逆五芒星の魔法陣に。その中心に据えられた男の死体に。魔法陣の内側の地面が黒く染まり、その中から突き出した巨大な手が死体を掴み、引きずり込む。『だからこそ、素材は何一つとして無駄にはできない』76 #4215tk

2016-03-11 21:20:24
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

呆然とその様子を見やるリジーに構わず、黒衣の女は夜空を見上げる。そしてわずかに眉根を寄せた。『……今日はやたらと悪魔が飛び回る夜だこと。行くわよ、リジー。今夜はこれで切り上げるわ』「は、はい!」踵を返す女に、慌てて少女がついていく。そして夜は静かになった。77 #4215tk

2016-03-11 21:24:10
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

【ミイラレ!第三十話:サバトのこと】終わり #4215tk

2016-03-11 21:28:13
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