雑感:公開シンポジウム「電子書籍の出版・流通と図書館の課題——読書アクセシビリティを中心に」

http://www.r-iris.jp/event/r017.html に参加した際の自分用メモ+雑感です。
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Rikiya Ihara / magi @magi1125

公共図書館の現場では、電子に対する取り組みは遅い。サービスを導入しない、導入してもニーズがないとやめてしまう。ゆっくりやっていけばいいと感じている図書館員が多いのではないか。県のレベルならまだしも、市になってくると減る。予算がない、スタッフがいない、町立はそもそも存続の危機。

2016-03-02 15:32:09
Rikiya Ihara / magi @magi1125

しかし、電書を進めていないからこそ、逆に危機になっているのではないか。喫緊の課題として取り組むべきなのではないか。

2016-03-02 15:32:47
Rikiya Ihara / magi @magi1125

電子化、視覚障害者だけの話ではない。図書館に行けない人もいる。単に非常に便利になる。ライセンス問題を解決して、内容が充実すれば、必ず成功する。また、今後は電子書籍しか出ない本というのも出現してくるはず。図書館の機能を果たすためにも、対応が必要。

2016-03-02 15:35:09
Rikiya Ihara / magi @magi1125

TRC-DLがなぜ導入が進まないか?→使いにくいから。日本の視覚障害者のリテラシの課題があるため、高知システムのMyBookなどでないと使えない。

2016-03-02 15:42:57
Rikiya Ihara / magi @magi1125

根本的にはやる気がないからアクセシビリティ対応をしないのではないか。予算や人材不足などの話は上がるが、そういったものは理由として挙げているだけ。熱意が先にないと進みにくい。

2016-03-02 15:45:07
Rikiya Ihara / magi @magi1125

国立国会図書館は、他の図書館とは別に、立法府を出自とした図書館としてアクセシビリティに対応していくべきなのではないか。

2016-03-02 15:48:08
Rikiya Ihara / magi @magi1125

Kindle 40万タイトル(誤読有り)、サピエ、7万タイトル。共同自炊、1200タイトル。立命館大図書館(紙を電子化)、300タイトル。これが読み上げで読める電子書籍の全て。(TRC-DLは自力で読めないので省かれているのか?)この状況に対して、国立国会図書館はどう対応するか。

2016-03-02 15:52:16
Rikiya Ihara / magi @magi1125

国立国会図書館で提供しているのは5000タイトル、サピエとも連携している。事業の広報が上手くいってないのが問題。

2016-03-02 15:55:40
Rikiya Ihara / magi @magi1125

(著作権法第37条を事前に学習してないので多少ついていけてない dinf.ne.jp/doc/japanese/p…

2016-03-02 15:56:10
Rikiya Ihara / magi @magi1125

37条3項の話だけでなく、ユニバーサル方面で考えていく必要がある。誤読があってもTTSでいいじゃないかという観点。万人が少しずつコストを払って、ユニバーサル性を獲得していく必要があるだろう。出版社も著者もビジネス。そのなかで成り立つ形を考えなればならない。

2016-03-02 16:02:37
Rikiya Ihara / magi @magi1125

(電子書籍は読み上げに対して、視覚障害者限定じゃない場合は、著作権者からの許諾が要るのか。そこの前提がわかってなかった。Webは普通に読み上げるからなあ…)

2016-03-02 16:06:57
Rikiya Ihara / magi @magi1125

学術論文、テキストOCRして校正して電子化するのには100日掛かっている。大学院生はそれではやってられない。半分でも内容がわかれば良いという形で、日々読む必要がある。

2016-03-02 16:12:39
Rikiya Ihara / magi @magi1125

文化資源へのアクセシビリティでの大事な視点。正確さも大事だが、タイミングがより重要。同じタイミングで情報を得られること。社会の中で仕事をする、勉強をするシンクロニティ、共時性の中に、視覚障害の人が参加できるか。

2016-03-02 16:13:49
Rikiya Ihara / magi @magi1125

もともと紙で出たものはしかたがないが、これから作るものはボーンデジタルな電子書籍であるべきだし、その期待は非常に大きい。いまは、それを企画制作流通させるにあたり「どれだけ切実に希望されているのか」という点を考え始められる入り口に、やっと立ったという認識。

2016-03-02 16:16:58
Rikiya Ihara / magi @magi1125

差別解消法が施行されると、公立図書館は悠長な姿勢ではいられなくなる。それだけでなく、出版社にも合理的配慮が求められるようになるのではないか。本は買ったがプリントディスアビリティで読めない人に、ひとまずテキストデータを提供するなど。こういったことを拒むのは難しくなる。

2016-03-02 16:21:29
Rikiya Ihara / magi @magi1125

たとえ最終稿のテキストでなくても、9割伝わるテキストがあることは非常に重要。

2016-03-02 16:22:04
Rikiya Ihara / magi @magi1125

Kindleしか音声読み上げできないのはなぜなのか?Kindleは2013年5月に読み上げできるようになった。国内の出版業界、リーディングシステムはなにをやっているのか?差別解消法によってこの対応が求められることは必至だろう。

2016-03-02 16:24:01
Rikiya Ihara / magi @magi1125

国内の対応が鈍いのはなぜか?法律が無いからなのか?やはり出版社はビジネス。その中でも対応できるようにするのは、ファンド的な発想が要るのでは。ADA法によるクローズドキャプションのように、少しずつ等価に負担するようなところを考えるべきなのではないか。

2016-03-02 16:26:40
Rikiya Ihara / magi @magi1125

学術書や教科書には正確性が求められるし、それは図書館の枠組みのなかでやっていくものだろう。しかし文芸書は違う。民間が有料電子書籍サービスとしてTTSベースでやっていけばいい。

2016-03-02 16:28:23
Rikiya Ihara / magi @magi1125

電話のユニバーサルサービス料というものがある。そういった形が電子書籍出版にも適用されるような形で総務省に音頭をとってもらえるとよいのでは。

2016-03-02 16:32:58
Rikiya Ihara / magi @magi1125

Kindle以外が読み上げに対応できないのは、マーケットとリーディングシステムがDRMのために結合しているために分散しており、アクセシビリティに対応するコストが捻出できないからなのでは?

2016-03-02 16:41:45
Rikiya Ihara / magi @magi1125

技術的な仕組みとしては「読み上げ許可」というフラグを立てれば読み上げ可能なようにはなってきているはず。どちらかというとライセンスの整理が進まずに、そこのフラグにチェックが入らない状況が蔓延しているのが問題なのではないか。

2016-03-02 16:42:44
Rikiya Ihara / magi @magi1125

銀塩フィルムに対するデジカメ。最初はクオリティが低かった。しかしいまはデジカメに置き換わった。いまはそのような時期。読み上げのクオリティや誤読の部分よりも、ユニバーサル性に着目していったほうがいい。

2016-03-02 16:44:30
Rikiya Ihara / magi @magi1125

テキストデータの提供は合理的配慮と考える。Kindleレベルの読み上げをまず目指すのが現実的。特定の団体や会社だけが負担するのではなく、社会全体でその費用を少しずつ負担していく仕組みが必要。

2016-03-02 16:46:11
Rikiya Ihara / magi @magi1125

おしまい。面白かった!が、結構根深い問題がいろいろあるし、それはWebのものとまたいろいろ違うというか、紙出自であることの完全性の要求とか、ライセンスまわりとか、そういうところにあるのね、ということがよくわかりました。

2016-03-02 17:23:16