『ハッブル宇宙望遠鏡が撮った地球の写真』という触れ込みでCG作品を広める、その前に。

3月3日朝方から、「ハッブル宇宙望遠鏡から撮った地球の写真」というのが出回っていますが、これは海外の方の3DCG作品であって「ハッブル宇宙望遠鏡が撮った」ものでも「地球の写真」でもありません。 元のツイートでは「拾った写真」のようですが、流れてきたものをRTする際も、ただ単に綺麗だから・心を動かされるからという理由だけでボタンを押さないよう気をつけましょう。
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DSCOVR(ディスカバー)はNASAが2015年に打ち上げた人工衛星で、太陽と地球を観測しながら太陽周回軌道を回っています。
運用開始後相次いで「地球を横切る月」や「ブルーマーブル」などの写真が話題となったため、こちらと混同して「綺麗な地球」がFBやTwitter上で流れたのかもしれません。

NOAA Satellites @NOAASatellites

After launch, it will take about 110 days for the #DSCOVR satellite to reach its L1 position. go.usa.gov/hu2k pic.twitter.com/9ufXi8tRft

2015-02-07 03:31:39
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リンク NASA NASA Satellite Camera Provides “EPIC” View of Earth A NASA camera on the Deep Space Climate Observatory (DSCOVR) satellite has returned its first view of the entire sunlit side of Earth from one million miles away.

こちらのDSCOVRも先のひまわり8号と同じように、以下のサイトでほぼリアルタイムで地球の画像を見ることができます。

リンク epic.gsfc.nasa.gov DSCOVR::EPIC::Earth Polychromatic Camera
リンク sorae.jp 最新の「ブルー・マーブル」を毎日お茶の間に NASAが配信開始 | sorae.jp : 宇宙(そら)へのポータルサイト 米航空宇宙局(NASA)と米海洋気象庁(NOAA)は2015年10月20日、今年2月に打ち上げられた衛星「DSCOVR」が撮影した、地球の表面すべてに太陽光が当たった状態の「満地球」の写真を、準リアルタイムで配信するサーヴィスを開始した。 閲覧はWebブラウザからでき、静止画の他、1~数時間おきに撮影された画像を