ファッション教育における技術とは——「型」とその応用

井上雅人氏による投稿が個人的に興味深かったので、備忘としてまとめました。
0
inoue masahito 井上雅人 @inounymas

日本のファッション教育の特徴としては、パターンや縫製の技術教育が特徴的だが、今朝の日経流通を読んでいたら「ヨーロッパはエレガントだけど、日本はカワイイ」という留学生のコメントが載っていた。技術教育もカワイイ教育も、世界中でこれ以上ないという教育をしてるところはあるのかな。

2016-03-14 08:20:53
inoue masahito 井上雅人 @inounymas

学生が理解できるようにわかりやすい内容を教えたり、理解するために議論して発表するような時間を授業中に設けたりするのも大事だと思うのだが、一世代に一人か二人しか完全には身につけられないようなことを伝承していく場も必要だと思うんだが、そういう前提って教育の場ではタブーなのかな。

2016-03-14 08:27:25
inoue masahito 井上雅人 @inounymas

「カワイイ」というのは、女性を幼児性の中に押し込める男性中心的な差別的な考え方、という捉え方もあると思うが、男性高齢者のカワイイ服って成立しそうなので、違う捉え方もありうるのだろう。それがどういう美的態度なのか実践の中で突き詰めていく教育研究機関があってもいい。

2016-03-14 08:32:37
inoue masahito 井上雅人 @inounymas

京都服飾文化研究財団の所蔵品をひっくり返して見たりトークイベントをして、ディオールとバレンシアガのレプリカを作ることが、技術教育においてもとても重要になるように思った。どこかで丁寧な教科書にでもまとめないものかな。 kci.or.jp

2016-03-14 08:45:54
KCI デジタル・アーカイブス|公益財団法人 京都服飾文化研究財団

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品(18~20世紀の衣装、下着、アクセサリー等)約200点をKCIホームページ上で公開しています。

inoue masahito 井上雅人 @inounymas

工芸などにおける技術教育というのは、単に道具の使い方を教え習熟させることではなくて、技術の組み合わせでいくつかの型を作り出せるようにすることだと思う。その型を応用発展させるのが研究なんだろうけど、ファッション教育は型の伝授すらできているか怪しい。そもそも型が整理できてない。

2016-03-14 08:56:58
inoue masahito 井上雅人 @inounymas

型が整理されるには、試行錯誤が歴史として蓄積されることが前提だが、大量生産を前提とし、近代の生活にふさわしい、実用性と美を追求した衣服はそんなに昔からあるわけではない。そういう意味で、ディオールとバレンシアガの詳細な再検討と整理がいいんじゃないかなと思う。

2016-03-14 09:00:58
inoue masahito 井上雅人 @inounymas

最近、ファッション教育にまるで関わらなくなったので、言いたい放題である。

2016-03-14 09:06:56
inoue masahito 井上雅人 @inounymas

服の場合は、図面の引き方、裁断、縫製だけでなく、アイロンで布を縮めたり曲げたりもして、裏に芯地を貼って補強して、立体物にしていくという技術が重要で、むしろ図面・裁断・縫製は布を立体化していくための基礎技術といえる。こう基礎技術を組み合わせるとこの立体物になるというのが型だろう。

2016-03-14 09:39:33