【薬師寺・噂の刀展行ってきたメモ】 3月12日(土)は9:00頃~16:50頃まで、3月13(日)は8:30〜13:00まで、じっくりたっぷり鑑賞させていただきました。 まず、長い時間お邪魔してしまい申し訳ありませんでした……。
2016-03-14 23:34:08他のお客様のご迷惑にならないように譲ったり遠目に鑑賞したり配慮はしたつもりですが、12日は特に閉館間際まで残っていて本当にごめんなさい。(先月閉寂と会えなかったのでどうしても見ていたくて……笑顔で対応してくださった皆様ほんとうにありがとうございました)
2016-03-14 23:34:57今回の展示は初心者にも親しみやすい展示を目指しているそうです。そのため、専門用語や業界用語は使われず、刀剣そのものの姿や出来についての鑑定解説よりも、歴史背景や刀工についての解説が多かったように思います。寸法についての記載もありませんでした。
2016-03-14 23:35:21寸法等の詳細情報が出ない&目録や図録等が出されないのにも諸事情があるのですがそこは刀剣業界のちょっと込み入った話になるので省きます。(が、詳細情報を載せないことによって普段出てこない刀剣も出ていたりして実はとてもいい展示内容だったりします!)
2016-03-14 23:35:43とりあえず展示されていた刀剣を書き出します。短刀とか太刀とか年代を書いたり書かなかったりの雑さです。 通し番号は汲々が勝手につけたもの。展示では番号は振られておりません。また、気になった刀剣にはメモ程度のコメント(※)つけてますがあくまで汲々の未熟な見解ですのでご容赦ください。
2016-03-14 23:37:29ーーー※何編だったか忘れたーーー 1・勢州桑名住藤原村正(初代)/刀 ※茎が「タナゴ腹型」穴2、匂出来で大切先 2・国行(来国行)/刀 ※太刀だが刀展示(刃が上向き)。拵えが刀拵えだからか。銘を見せるために切先左、茎右という通常と逆向きの展示。 3・兼光(号:彦根兼光)/刀
2016-03-14 23:39:184・沸(にえ)出来の刀 5・匂(におい)出来の刀 ※4・5はどっちが長曽根虎徹の二代目、長曽根興正かクイズ。どちらかが贋作。二振りには作刀年に150年の差がある。答えはどこにも書いていないので知りたい人は館内スタッフの方に直接訊く仕様でした。沸と匂がわかりやすく見られる展示!
2016-03-14 23:40:206・月山国清/刀/室町後期 ※月山〜〜〜!!!茎:切り/穴:2/月山特有の綾杉肌を見て欲しい。解説パネルにさらっと札束があって澤口さん(今回ほとんどの刀剣を貸し出している所有者の方)の解説センスさすが過ぎて笑う。
2016-03-14 23:41:32ーーーソーシャルネットワークゲーム編ーーー 7・陸奥守吉行/刀・約340年前・江戸時代・大阪府 8・同田貫正国/薙刀・約410年前・江戸・九州 9・加藤清正所用の九州同田貫上野介(正国)/刀・440年前 10・兼定(之定)/脇差・約500年前
2016-03-14 23:42:0011・和泉守兼定(会津11代)/刀 12・青江 金象嵌/約680年前・岡山 13・加州清光/刀・石川 14・加州清光/脇差・石川 15・長谷部国重/短刀・京都 16・大和守安定/刀・約350年前・江戸時代 17・大和守安定/脇差・約350年前・江戸時代 ※太刀銘
2016-03-14 23:42:2718・国吉(藤四郎吉光)/短刀・約740年前・京都 19・国永/太刀・約830年前・平安時代・京都 ※茎尻:入山型/穴2/板目肌・直刃調小丁子? 20・国俊/短刀・約720年前・京都 ※穴2、○と□。四角い目釘穴初めてみた……
2016-03-14 23:43:03ーーー日本刀の源流編ーーー 21・安綱/太刀・1000〜1200年前・鳥取 22・行正/太刀・約860年前・奈良 23・正恒/太刀・約1030年前・岡山 ※折返銘(だった気がする)、初期の備前らしい直刃調の丁字乱れがきれい。好き。
2016-03-14 23:43:4124・豊後行平/刀・約810年前・大分 ※行平ー!好きだー!刃紋の焼き落としがくっきり見られます。 25・宝寿/太刀・約780年前・鎌倉時代・東北地方(宮城県付近) ※この宝寿は720〜30年前の鎌倉後期の作。近日中に担当の方に訂正をお願いします。 ※詳細は後述
2016-03-14 23:44:2426・宝寿/刀・約620年前・東北地方(宮城県大崎付近) ※茎尻:庵/穴1/板目肌・直刃調ややのたれ・小沸え出来。三鈷剣と梵字の彫り。 ※詳細は後述
2016-03-14 23:44:4127・舞草刀 閼寂(ふさちか)/太刀・約780年前・鎌倉時代・東北地方(主に岩手県) ※正しくは「閉寂(ふさちか)/太刀・約850年前・平安時代後期」です。こちらも近日中に訂正をお願いします。活字表記は「閉寂」で刀剣登録されており現在はこちらがフサチカの正式表記。 ※詳細は後述
2016-03-14 23:45:24ーーー噂の刀編ーーー ◆ 伊達vs真田 ◆ 28・三原正広(号・雲竜正広)/刀・最上業物 29・正宗 ※真田幸村が豊臣秀頼より拝領。美しいので是非見てほしい。
2016-03-14 23:45:52◆ 左文字 ◆ 30・左文字(大磨上無銘)/刀・約640年前・筑前 31・左文字/短刀・約680年前・筑前 ※銘は「左」のみ 32・弾正左文字/短刀・約650年前・筑前 ※きれいなので是非見てほしい。
2016-03-14 23:46:0933・兼辻(末古刀上作)/約430年前・岐阜 34・堀川国広/約410年前・京都 35・清麿/約160年前・東京 ※茎尻:栗型/穴1、地肌が美しい。帽子は尖って返る?清麿にしてはおとなしい出来で逆に驚き。 ※32〜35は左文字写しの短刀。清麿がおとなしいのは写しだからか。
2016-03-14 23:46:3741・平安城長吉/短刀・京都 ※平安城長吉は村正の師匠です。奥州鍛冶の流れを汲む人、というような解説が「日本刀の源流編」の閉寂のパネルで解説されていますよ!!さあ閉寂のところに戻ってみよう! 42・平安城長吉/短刀・京都 43・正真/短刀 ※正真は村正の弟子
2016-03-14 23:48:0346・村正(初代)/太刀 47・村正(2代)/短刀 48・村正(3代)/短刀 49・村正(3代)/刀 ※村正の贋作 50・村正(2代)/脇差 51・村正(2代)/脇差し 52・村正(初代)/短刀 ひとまず以上。大倶利伽藍は公開する心算はあるというようなパネルコメントがありました
2016-03-14 23:51:25そして仏教と刀展のほうは撮影はもちろんスケッチも禁止でしたので、紙と鉛筆を持ち出すのが憚られでメモはとりませんでした。 鬼の像に内蔵された日本刀に心がざわざわしました。こう、鬼の足がまずギラギラ尖っててつよそう(語彙力)。
2016-03-14 23:51:43立ち姿はぎこちない滑らかさで、右手に壷を持ち、壷から玉追い龍が飛び出して鬼の首の後ろを通って左肩側に回り込み、ぎょろ眼の鬼の癖毛の頭の上には蓮の花の洞に包まれるように仏様がいる。そしてその仏様をむんずと握って上に引っこ抜くと、鬼の頭からに本刀がズヌウッと出てくる…なんだよこれ…。
2016-03-14 23:53:21