【潔癖と】ゼロリスク信仰と日本人気質は日本列島の気候風土が育んだ話【なあなあの狭間で】

king-biscuit @kingbiscuitSIU

ゼロリスクという民間信仰、ってあれ、文系カルトというより、ある種の潔癖カルト、とにかく間違ってはいけない的「優等生」症状って気もする。

加藤AZUKI @azukiglg

「潔癖カルト」「神経質」は日本の風土病、或いは「伝統ある国民気質」だからなあ。 twitter.com/kingbiscuitSIU…

加藤AZUKI @azukiglg

日本人がゼロリスク信仰の他に神経質、潔癖、大規模化（または小型化）、オーバースペック好きなど、何事も過剰な徹底に走りがちなのは、「高温多湿で食糧が腐敗しやすく疫病が流行しやすい」「台風地震津波噴火など自然災害が多く、備えに備えを重ねても足りない」という風土に起因してると思う。

加藤AZUKI @azukiglg

「高温多湿で食糧が腐敗しやすく疫病が流行しやすい」 「台風地震津波噴火など自然災害が多い」 これはどちらも日本列島の所在位置の問題で、この土地で生活する限り改善は見込めない。とはいえ、列島の外に全員で移住する選択肢は目下ないから、日本列島の風土に順応せざるを得ない。

加藤AZUKI @azukiglg

「高温多湿で食糧が腐敗しやすく疫病が流行しやすい」と、衛生観念を徹底せねばならず、また疫病の原因の封じ込めや分離、そのための（生存のための）協働や一致行動が正当化されやすくなる。よく言えば「和」、悪く言えば「付和雷同」に流れやすい日本人の性質の根源と言える。

加藤AZUKI @azukiglg

関西人が全て漫才師ではないように、本来「○○という土地の人間は皆同一均質の特性を持つ」みたいなカテゴライズは無理がある（必ず例外はいる）と思う反面、「日本列島という動かしがたい条件」に対して順応せざるを得ないので、それに順応した結果出てくる共通する特質が国民性かなあ、と。

加藤AZUKI @azukiglg

この考え方は梅原猛が当人中期くらいの著書でも触れてた。縄文期～弥生期、原書の日本人が「貯蔵」「財産の保有」「集団生活」を始めた頃、外的要因に対応せざるを得なくなって、「財産である食糧を腐らせない」ことに、その他のあらゆる性質を順応させたのではないか、みたいな説（細部は違います）

加藤AZUKI @azukiglg

梅原猛は先の「風土に根ざして順応した結果生まれた日本の国民気質（共通の性質）」から、「ケとハレ」という概念の根源を導き出す、みたいな論考をしてて、「ケガレ」を嫌う性質なんかも、この「気候風土という条件設定」が生み出したところがあるんじゃないか、と。

加藤AZUKI @azukiglg

ゼロリスク信仰、ゼロベクレル、過剰な清貧主義なんかもそうで、「ハレを損なうケ、ケガレの全てを否定する」みたいな極端な方向に向かったのではないのか、と。

加藤AZUKI @azukiglg

他方、そういうデジタルな二者択一（昼か夜かで昼しか選ばない、みたいな）を続けていくと、極論に淘汰されやすくなったり制度の硬直化が起きやすくなるから、それを現実的なところに引き留めるために生まれた知恵が、【なあなあ】ｗ

なみへい @namihei_twit

神経質(細やか)は伝統ある気質だけど、失敗や間違いを忌避する(対応できず狼狽える)は、劣化的な何かなんじゃないかと。 さらに上を目指すためじゃあなく、認めない許容できない気に入らない、ってだけの「現状に満足しない」あたりとか。 twitter.com/azukiglg/statu…

加藤AZUKI @azukiglg

「神経質で極端」と「なあなあで曖昧」という対立する概念のどちらもが【日本人気質】として成立するんだとすると、これは矛盾なのではなくて相互補完なんじゃないかな、って。

ゆで豆650ABS @yudemame1967

@azukiglg バブル前くらいのように、家の中をハエが飛んでるのが当たり前とかだと潔癖症の素養があっても現実に順応せざるをえなかったんでしょうけど、今は汚れの要素が目に見えにくくなってるせいで歯止めが効かなくなってるんじゃないかと思います。

加藤AZUKI @azukiglg

ケとハレ、昼と夜、太陽神と月読、海と山、東と西、北と南、そういうのを対立概念でなく相互補完概念としつつ、主に選びたい側（正義と悪で言えば正義のほう）を肯定するために選びたくない側（悪のほう）も否定はしない、みたいな。正義が栄えるには悪が必要です。ヤッターマン。

加藤AZUKI @azukiglg

ケガレを否定し、ケガレを批判する側に立つことで、自分はケガレではなくケガレてはいないと立証することになる。つまりは、自己正当化をしなければならない必然に対する恐怖心とか。或いは、ケガレ認定された者に対する非道な仕打ちを「する側」である自覚があるが故に、される側に立つことを恐れる。

Lyiase @lyiase

皆同一均質って考え方自体かなり怖い考え方だからなー。 似てる傾向にあるなら、偏在や誤差はどの程度かって常に意識しないと、偏差がゼロの夢の世界しか見れなくなってしまう。 twitter.com/azukiglg/statu…

加藤AZUKI @azukiglg

生け贄が必要な社会になってんじゃないかなあ。 生け贄はケガレの全てを背負って「自滅」する。生け贄を自滅させるために皆でそれを囃して追い立てるけど、あくまで自分達は手を下さない。手を下すとケガレが遷るｗから。あくまで、生け贄自身が自滅を選べば、追い立てた側に罪は発生しない、とか。

加藤AZUKI @azukiglg

いじめっ子が直接手を下す事件（川崎中一殺害事件）とかは稀なほうで、大多数のありふれたイジメは、「生け贄たるいじめられっこを追い詰めて、当人自らに自殺させる」という形を採るけど、これもいじめる側が自分を否定せず、自分では罪を負わずに「ケガレを追い落とす」ための機構ではあるまいか。

加藤AZUKI @azukiglg

今年に入ってから生け贄になった著名人の殆どが、「当人自身の自業自得」ではあるんだけど、それを囃して追い立てる側は、「行くところまで行って自殺でもしてしまえば自業自得なのに」と潜在的に思っていて、でも実際に自殺なんかしようものなら「何も死ぬ事はなかった」って言うんだぜ。

加藤AZUKI @azukiglg

松岡利勝の自殺のときは、誰も同情しなかったけどね。

加藤AZUKI @azukiglg

「イジメをする側に加わることで、自分がいじめられる側から逃れられる」 イジメをする側に対して、いじめられる側の味方をしない正当な口実、としてよく言われるこれ。仮にいじめられる側の味方に残り全員が付いた場合、今度はいじめっ子側が「イジメの対象」になる。

加藤AZUKI @azukiglg

ベクトルが変わるだけで、イジメ（＝ケガレが誰であるかを決めて、それをコミュニティから追い立てる生け贄にする）という方程式そのものは変わらない。 ので、皆が皆、「自分は追い立てられる側にはなるまい。今の時点で追い立てる側はどっちだ」というのを見抜くことに目敏くなる。

加藤AZUKI @azukiglg

ケガレを忌避する意識と、そちらに追い立てられないように身を守るために、多数派に付和雷同する。そういうところはちゃんと繋がってんじゃないかなー、と思ったり。

加藤AZUKI @azukiglg

∴ それやこれやを考えていくと、イジメも、付和雷同も、何かと極端なゼロリスク信仰も、日本人が日本列島から退去すれば治るヽ(´∇｀)ノ