物語をどう語るか(表現・演出に関して)

作家の榊一郎(ichiro_sakaki)さんと五代ゆう(Yu_Godai)さん、GA編集部(GA_bunko)編集長のK村さんの「物語をどう語るか」というテーマに関するやりとりです。
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五代ゆう @Yu_Godai

@ichiro_sakaki つまり同じ一枚のポスターを描写するにあたっても「だれが」「どういう状況で」「どういう立場で」「どういう気分から」「どういう動機で」見るか、ということによって描写の仕方や重点の置き方がまったく変わってくるというこってす。

2011-02-01 22:03:32
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@Yu_Godai で、小説家は、売り文句(コピー)を真っ先に見る、とw

2011-02-01 22:04:08
五代ゆう @Yu_Godai

@ichiro_sakaki わはははは(^-^:まあそんな感じですわなww

2011-02-01 22:04:54
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@Yu_Godai もっと分かり易いのは、ほら、あれでしょ。911事件の時の。物書き仲間同士で喋っていると、大抵皆、言いますやん。あの映像見て最初に思ったのが「ああ、ビルに飛行機が突っ込むとこうなるんだ。覚えておこう。ネタになる」だったって。

2011-02-01 22:08:11
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

物書きって、自分が怪我したり、救急車で運ばれる様な時でも、何処か、ネタを拾おうとしてる所あるし……

2011-02-01 22:09:39
五代ゆう @Yu_Godai

@ichiro_sakaki 言いましたなあ。「もの凄く不謹慎だとは思うけど…」とはお互い苦笑いしましたけど(^-^;

2011-02-01 22:10:53
五代ゆう @Yu_Godai

@ichiro_sakaki わかるわかる。私、自分が全身麻酔かけられて手術台に載せられてる時でも「うわー本物の手術室ってこんな風に見えるんやー。覚えとこー」とか思ってたwww

2011-02-01 22:11:54
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

ちなみに。先に五代さんのおっしゃっていた、キャラクターのメンタリティに関係無しに、強引にキャラクターを動かして物語のイベントを消化させていくパターンは、実は、シリーズものをやってるプロでも陥りがちです。ただ、きちんと作り込まれているキャラの場合は、メンタリティを考えると

2011-02-01 22:20:07
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

「こいつはこんな事しないよなあ。むしろこういう場面じゃこうするだろうし」と思い通り動いてくれなくて筆が止まる事がある。これは逆に言えば、しばしば言われる「キャラが勝手に動く」というのと同義です。キャラが「勝手に動く」=「こっちの都合で動いてくれない」

2011-02-01 22:21:23
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

だからこそキャラの作り込みは必要だし、特定のテーマを語る上で、キャラに絶対にさせないといけない幾つかの行動があるのなら、その行動をするような性格にし、その行動をして当然の場面を用意しなければならない。結局キャラ設定も、物語を語る為に奉仕する事になる、と。

2011-02-01 22:23:03
小野上明夜@みかんの国 @onogamimeiya

@ichiro_sakaki 勉強になります~。個性というのは同一の状況で何を選ぶかに出る、と昔読んだことがあります。

2011-02-01 22:25:20
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@onogamimeiya その通りですよね。実に論理的な話だ……<個性というのは

2011-02-01 22:28:27
仔羊@Z34 @ramuda9228

@ichiro_sakaki キャラクタあっての世界か、世界あってのキャラクタがぐらついたらいけないと?

2011-02-01 22:32:02
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@ramuda9228 まあ結局、その人の描こうとする「物語」って何なのか、という事です。私は「芯」とよく言ってますが。これを定めないと、取捨選択に一貫性が持てなくなる事があるので。世界でもキャラでもあるいはもっと別のナニカでも「芯」は何でもいいですが。

2011-02-01 22:35:13
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@ramuda9228 そして最終的にその「芯」を内包して完成したものが「物語」であると。逆に言うと、「芯」に付ける必要の無いものを付けても、無意味に「物語」が肥大化して、崩れやすくなるよね、という。

2011-02-01 22:36:15
五代ゆう @Yu_Godai

@ichiro_sakaki 逆にキャラに振り回されちゃって話がどこ行ったかわかんなくなっちゃう、というのもまま見受けられることなので、そのあたりのさじ加減は難しいと思いますが、要は「自分が何をどう書き、どんな人にどう伝えたいか」ということをしっかり見つめることだと思います。

2011-02-01 22:47:41
五代ゆう @Yu_Godai

少し前にも話題になったことだけど、「書きたいもの」があっても、それを伝える方法は何千何万通りもあるわけで、そこから一つを選ぶには、「自分はだれに向かってどういう形でこれを書きたいのか」を考えること。

2011-02-01 22:49:04
五代ゆう @Yu_Godai

たとえばそれが「電撃文庫を読んでいるような層」ならそういう書き方や物語やキャラを選択しなければならないし、一般向けに書くならまた違ったアプローチがある。同じライトノベルレーベルでも男性向けと女性向けとはまた違う。

2011-02-01 22:50:37
五代ゆう @Yu_Godai

そこらへんが榊さんのおっしゃる「脳内読者」を持つ、ということではないかと思います。「で、オマエはこれでどんな人に何を伝えたいわけ」と常に自問してくる、どっか冷めた自分。そういう冷静、というか自分に対する冷酷さも、ものかきには必要ということかしらん。

2011-02-01 22:52:06
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