ドボク鎮守府 起重機船と駆逐艦のこどもチャレンジ事業　其の七　Maizuru Arsenal

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

帝国海軍工廠時代からあるのではと推測される、北吸桟橋付近（赤レンガパーク傍） の海上自衛隊施設のジブクレーン。５ｔ吊りでかつては魚雷運搬に使用されたのではなかろうか？今でも機械室が更新され現役のようだ。 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/EmFkAACMiV

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ドボク鎮守府 起重機船と駆逐艦のこどもチャレンジ事業　其の五　甦える大地 - Togetterまとめ togetter.com/li/955974 まもなく此方の続きが始まります。 pic.twitter.com/kVGtaI0qnZ

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こどもチャレンジ　あらすじ 起重機船と朝潮型二番艦との造艦工事が竣工し無事に相互直通運転が成功。 造艦工事を見学していた鹿島と新時代鎮守府の「ゆら」。 そして鹿島との約束を果たす為に鹿行空間へと連れ去られた先で、提督が見たものは 霞ヶ浦を闊歩するゾイドだった…。 #ドボク鎮守府

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―――――暗黒の世界… #ドボク鎮守府

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お…起きて… 　　起きてください… ん？　寝ていたのか…？　 瞼が重い。 下腹部に油圧がかかっている…感覚があるぞ…？ #ドボク鎮守府

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【工事のごあんない】 本日は朝潮型二番艦による『出渠』作業が行われます。 クレーン船と艦娘の共同作業による進水作業が2300より構内にて行われます。 大変ご迷惑をお掛けしますが安全第一で工事させて頂きます。 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/0zj6snwZkq

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「提督さん、起きてください」 肩を揺すられ目を開けると、祥鳳がいた。 床は砂の感触…。 そして彼女は上半身をゼブラ柄で占められた警戒色の薄いジャンパーを羽織っていた。その下からは彼女の筑波山の双丘がうっすらと桜色のように見えた。 #ドボク鎮守府

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祥鳳は裸ジャンパー、私は砂の造成地の上で全裸。 連結ピンが朝の油圧管の通勤ラッシュによって直立、それの先端をじっと祥鳳が見つめていた。「提督のは、こんなに凄い連結ピンなのになんで産業遺産に指定されないのでしょうね？」 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/8fzHguWMgt

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私は五回も改装受けてて上も下も中身も弄られまくっているから、製造当初の原型を留めていないというのも国の産業遺産に指定されなかった理由の筈だ。 それに産業遺産指定されたら勝手に連結ピンを 「今日は、気分転換に朝顔型連結器にするか」とか安易に交換できない。 #ドボク鎮守府

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機械娘や艦船娘が産業遺産に指定されると、髪型や果ては己の生殖器まで原型を保つよう文科省から指導され、年に二回の報告義務がある。 そんなのやってられんわ。私は現役の起重機なのだし、改造だって仕事の都合で アタッチメント交換なんてしょっちゅうだしな。 #ドボク鎮守府

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そんなメンドくさい事を考えていると、祥鳳が連結ピンのジャンパー栓をそっと撫でる。ビックとリベットが無数に打たれた鋼鉄の肉棒が開放状態になる。 「夕べは『鳥取砂丘の防砂工事ごっこ』楽しかったですよ❤︎」 祥鳳が悪戯ぽっく微笑むと連結ピンの俯角が上昇する。 #ドボク鎮守府

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大潮の改装設計図諦めて 　　祥鳳とのガッコンドッコン書いてます 朝潮型二番艦、お許しくださいっ！

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ふと首を床へ向けると、執務室の床が防砂工事現場のミニチュアになっていて 私と祥鳳はそこでガッコンドッコンと二隻の造成工事をしていたのを思い出した。 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/kAAxmEPL2Z

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模型のような小さなリッパ付きブルドーザーに載った妖精が、ｽﾔｽﾔとボンネットの上で寝息を立てている。 「昨夜の提督、凄かったですよ。ブルを横列に10台並べて地均しして、法面もしっかりとユンボ達のバケットで…。彼処まで妖精を統制できる者はそうそうおりません」 #ドボク鎮守府

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お互い、泥まみれの砂だらけになりながら建機と妖精たちのミニチュア造成劇を見ながら相互直通運転してたんだったけな…。 「提督、まだ連結ピンの油圧の負荷が抜けないようですが？」 #ドボク鎮守府

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祥鳳のマテリアルハンドリングマシンのように細長くしなやかな腕が、連結ピンを更にベストマッチングで融合するかのように。 そっと船倉から木材を掴み上げるかのように…。 流石、弓使いの空母娘は腕“ブーム”の使い方が一流だ！ #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/QLSozofyPT

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「祥鳳、ハァハァ…おまえ、本当はハイポスト式マテリアルハンドリング機なんじゃないか？」 「いいえ、私は軽空母。腕の使い方はただ、港湾荷役をちょっと観察していただけです…。」 うっ… #ドボク鎮守府

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祥鳳による私の連結ピンの通勤ラッシュ裁きは見事に終った。 彼女、改装前の剣埼は高速給油艦として設計された事もあり、見事にその体内のタンクへ私の船舶遺伝子を含む数百トンの分泌液を、口から給水管を出しバキュームしたのだ。最初、見た時はメカメカしかったが味がある。 #ドボク鎮守府

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あのまま私が白濁オイルを放出していたら、天井が水圧で壊れる所だった。 連結ピンから顔を上げた祥鳳の顔をそっと撫でる。 「私の白濁オイルは、内航タンカーの娘でも溢れる程なんだぞ。あんま我慢して入れるな」 彼女は口をそっと手で拭きつつ 「一度やってみたかったんです」 #ドボク鎮守府

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祥鳳は少し我慢しすぎるきらいがある。 艦として空母改装後の戦歴が数ヶ月と余りにも短すぎた事からきている、頑張り精神なのだろう。どうか勢いの余りに事故を起こさないよう、ご安全にと願うしかない。 私は彼女を現世でもっと活躍させて土木な世界をもっと魅せてやりたいのだ。 #ドボク鎮守府

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「そういえば、提督。舞鶴工廠の方から今朝早くテレックス通信が入ってました」 祥鳳が艤装服である弓道着へ着替え直している時に、報告してきた。 「ああ、ちょいと見てみるよ」 自分も着替えつつ、通信台のコンソールへと向かう。 #ドボク鎮守府

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『発：-統合海軍舞鶴工廠　総工場-　　朝潮型二番艦ノ子供出渠間近　至急連絡サレタシ』 電文を読んだ瞬間、ぽーんと被った安全帽が上に飛び上がった。 「あわっわああわ！」 「提督、どうされたので？」 「大潮が出産…じゃない、大潮の子供が進水するんだ！」 #ドボク鎮守府