国際シンポジウム「Creative Neighborhoods3 都市の『余白』」まとめ

20世紀の社会は経済的な合理性や効率性を重視した結果、現在、日本の生活環境における人と地域の関係は希薄になってきており、地域コミュニティは衰退しつつある。今、まさに私たちの都市空間は、地域コミュニティの衰退によって様々な社会リスクを抱えている。  横浜国立大学大学院Y-GSAでは、2013年度からCreative Neighborhoodsというテーマを掲げ国際シンポジウムを開催してきた。本シンポジウムでは、都市の「余白」とも呼び得るようなパブリックでもプライベートでもない中間的な領域に着目し”Spaces of Commoning”* を通して生まれる人・モノ・情報をつなぐネットワークがいかに都市空間や地域社会を再生していくのかについて、国内外の先端的な試みを実践する建築家と議論し、生活を中心とする都市空間と社会の新たなあり方を模索する。
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tsujitakuma @tsujitakuma

連:またお寺も。鬼子母神の参道。樹齢400年の樹木を皆で管理する。行政から広場を提供される、コマーシャルの中でということではなく、皆に使われることによって現象する。 #ygsa_cn3

2016-03-26 14:39:11
tsujitakuma @tsujitakuma

連:③SoCは闘争状態である。事例、みやしたこうえん。ナイキパークからみやしたこうえんに。渋谷のど真ん中で、誰かが領有すると誰かを排除してしまう性質をもっている。事例、人工地盤の中庭を持つリオのマンション。住民以外は排除の構造。排除してしまうことを意識する。 #ygsa_cn3

2016-03-26 14:41:56
tsujitakuma @tsujitakuma

連:④SoC are context specific.事例、リオのカーニバルのスタジアム。常に土地の文化、考え方に強く依存する。 #ygsa_cn3

2016-03-26 14:42:52
tsujitakuma @tsujitakuma

連:⑤SoCはヘテロトピアである。簡単にいうとパラレルワールドで常に現実と結びつきながらも既存の枠組みを宙吊りにして非日常を発生させる。事例、ハイウェイを土日だけ閉鎖してジョギングできる公園。日本の花見やお祭りもそう。 #ygsa_cn3

2016-03-26 14:44:43
tsujitakuma @tsujitakuma

連:事例、広尾の木密の路地。木密にはプライベートとパブリックがあいまいになっている空間がある。実際の境界線も認識の上では超えていく。以上の5つについて議論していきたい。ボルドーでは12事例を空間のダイアグラムやアクターの関係性の仕組みを表現する。 #ygsa_cn3

2016-03-26 14:46:19
YutaTanaka @omom398

2activated有楽町にある自販機。鬼子母神 参道。 3Contested 宮下公園、中産階級が住むマンションの共有空間。 4Context specific. リオのカーニバル。 5Heterotopias リオ 土日に人々に開放された道路。木密。 #ygsa_cn3

2016-03-26 14:46:44
tsujitakuma @tsujitakuma

寺田:続いて北山先生より基調講演。北山:北山です。Commonにingがついて、動態になるという言葉はライナーさんから提唱された。これは発明的だと思う。都市の余白というテーマよりも運動体のイメージがあった方がいいと思いました。 #ygsa_cn3

2016-03-26 14:48:56
tsujitakuma @tsujitakuma

北山:SoCとは何だろうと。コモンズ/マーケットという対立概念から。人間の集合規模に関する研究があって、個体認識するのはコミュニティスケールによる。10人くらいが認識にとっていいスケール。例えばイギリス陸軍の小隊が10人といわれている。 #ygsa_cn3

2016-03-26 14:50:22
YutaTanaka @omom398

訂正→SoCを3つの概念で概略を説明し、議論を喚起する仮説として5つの概略を提示し、その具体例が12つある。 #ygsa_cn3

2016-03-26 14:51:32
tsujitakuma @tsujitakuma

北山:サッカーも11人、ラグビーも15人。人間の脳が認識するコミュニケーションのスケールが10人。そのもうひとつ上の階層が150人。バックグラウンドも含めた認識の仕方。 #ygsa_cn3

2016-03-26 14:51:50
tsujitakuma @tsujitakuma

北山:レヴィストロースの悲しき熱帯にでてくる、アマゾン奥地の環状集落と植民都市のグリッドダイアグラム。環状集落は直径が100mくらい。植民都市のスケールは1辺100mの四角形が5×5の25マスをつくる。サッカーのフィールドも100m角程度。 #ygsa_cn3

2016-03-26 14:53:58
tsujitakuma @tsujitakuma

北山:人間という種が持つコミュニティスケール。悲しき熱帯の中でボロロ族。原始集落、家屋の並び方でルールや秩序、慣習があり、太陽の動きとも関係しながら社会的秩序が埋め込まれている。それが構造主義の思想の原理になっている。 #ygsa_cn3

2016-03-26 14:55:10
tsujitakuma @tsujitakuma

北山:150人の集落の構成員が演劇のように役割を与えられていて唯一性が担保されている。これが拡張された家族と言う概念に近いのかもしれない。それが都市の中に入ると不特定多数の人たちが周りにいる。たくさんの人の中にいても孤立している。 #ygsa_cn3

2016-03-26 14:56:45
tsujitakuma @tsujitakuma

北山:植民都市はグリッド状になっている。そこにいる人びとは平等。3000人程度が個体認識を超えて一緒にいる状態をつくる。平等な住居が列んでいる。キリスト教という宗教が支配する空間。スクウェアな100m角の広場に面して公的機能がついていく。 #ygsa_cn3

2016-03-26 14:58:13
tsujitakuma @tsujitakuma

北山:先住民族を改宗させるときの最もいい方法は植民都市に移住させること。これらに関しては特に欧米の社会学、都市学を見ていても必ず植民都市の記述から始る。植民都市がある種のユートピアとしてある。空間を移植しながら世界を支配していった大航海時代。 #ygsa_cn3

2016-03-26 14:59:44
tsujitakuma @tsujitakuma

北山:12世紀にイスラム教とキリスト教が地中海貿易の覇権争いをしていた。イスラムは共同が前提、キリストは個人主義で、地中海貿易をキリスト教が覇権した。 #ygsa_cn3

2016-03-26 15:00:47
tsujitakuma @tsujitakuma

北山:150人を超えない環状集落の内側はコモンズ。所有者は150人。外部はだれのものでもない。それが交易が始って市場が始ると150人の関係が拡張し始める。経済が始る。環状広場の遺跡がでてくるのだが、どうやら市場の遺跡だという。 #ygsa_cn3

2016-03-26 15:02:36
tsujitakuma @tsujitakuma

北山:半径200m、中心と外周にマウンドがあり、そのすぐ内側に堀がある。おそらく1000-3000人が入っていた。盗賊を見張るためにマウンドに監視員がいた。投擲の武器は100m、真ん中と外周を抑えればコントロールできる。監視システムと市場の空間は関係している #ygsa_cn3

2016-03-26 15:04:07
tsujitakuma @tsujitakuma

北山:フーコーのパノプティコンにも通ずる。多数の集合には監視システムが発生する。コモンズが区分所有に移行していく。空間を切り分けていく方向。コモンズが制度化される。この制度化されたコモンズといは、イスラム世界におけるワクフ(神に寄進された不動産)。 #ygsa_cn3

2016-03-26 15:05:53
YutaTanaka @omom398

続いて北山さん。先日の最終講義の内容から、集団のスケールの話からコモンズの歴史について。原子集落 150人の記名的な集団。150人が共有していたコモンズと誰も使わない空間の2つ。その後市場が誕生し、交易が生まれ150人を超える集団のまとまりが登場。 #ygsa_cn3

2016-03-26 15:06:51
tsujitakuma @tsujitakuma

北山:日本でも寺社は制度化されたコモンズともいえる。共有地とは江戸時代まではあったが、だれがもっているか不明な地は明治以降分割されてなくなった。私的領域と公的領域の二種類で都市空間ができている。現代においてはゲゼルシャフト化されて個に分解、孤立。 #ygsa_cn3

2016-03-26 15:07:45
YutaTanaka @omom398

それに合わせて作られたのが円形広場(監視のマウンド投擲のスケールから半径200mが規定された。それはパノプティコンでも同じ。)その後、コモンズは、自発的なものではなく、制度化されたものになり、切り分けられて個に分解されていく。 #ygsa_cn3

2016-03-26 15:08:00
tsujitakuma @tsujitakuma

北山:コモニングはそこで発生する。ある共有して一緒にいたいという感覚、パリのパッサージュも共有する装置。それは原始集落とは違う形で、ドゥボールやコンスタントのような漂流型の、空間という実態をもたないコモンズがありうるのでは。 #ygsa_cn3

2016-03-26 15:09:22
tsujitakuma @tsujitakuma

北山:アーレントは親密圏という言葉を使う。ハーバーマスも。アーレントは政治的結社、同じ志しを持つ集まり、お互いが誰かわかった上での集合が空間を持たずに都市に集合するといえるのではないか。 #ygsa_cn3

2016-03-26 15:10:16
tsujitakuma @tsujitakuma

北山:レオンクリエの都市再生理念。現代都市はすべて私有(経済)、それに共同体空間を組み込んで合わせたもの。 #ygsa_cn3

2016-03-26 15:11:08
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