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NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
【ア・グレイト・ディスカバリー・オブ・ファッキン・シリアス・ニンジャ・パワー】#3
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(あらすじ:もう後がなくなったガレージTシャツデザイン屋「チーム・イディオット」のマナブとスゴイヘッドは、以前一瞬だけTVに映った謎の文字「忍」「殺」を、記憶を頼りにデザイン再現・最新作の抑圧的夜景ヘンタイTに「忍」「殺」グラフィックをサブリミナル配置したところ、バカ売れした!)
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(続き:解散危機などの困難を乗り越え、ビジネスは再び軌道に乗り始めた。しかしマナブが退職覚悟を決めた、まさにその夜……ガレージの近くにあるリアルオイランパブ「砲撃」が、突如、ハイデッカー強制捜査のターゲットに!そこには相棒スゴイヘッドがいるはずだ!Tシャツの秘密を守れるのか!?)
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「抵抗か?」輸送ビークルの後部座席に陣取る男が、嬉しげに問うた。「ハイ」運転席のハイデッカーが答えた。「では一仕事するとしよう」男はメンポの下で残忍な笑みを浮かべると、『砲撃』前に駐車中の輸送ビークルから降りた。その姿はハイデッカー部隊長のコートと帽子でカモフラージュされていた。
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「監視社会ファックオフ!」パブ前では興奮したモヒカンが蛍光色のバイオペイント弾銃を乱射し、交差点の監視カメラを破壊している。通り過ぎざま、ハイデッカーコートの男が手をかざす。「夜はお静かに」「アイエッ!?」モヒカンは動きを止め、首から上をチアノゼ気味に変色させ、倒れ、痙攣した。
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ハイデッカーに前後を守らせながら、男は階段を降りて『砲撃』へと入店。「まるでクズの見本市だな」彼は鼻で笑う。アブク銭、賭博、酒に煙草、違法薬物、そして女の匂い。「ザッケンナコラー!」「スッゾコラー!」聞こえてくる怒号と罵声。ガラスの割れる音。30名近い客と店員が未だ抵抗している。
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男は薄暗く猥雑な店内を見渡す。「フゥーム…」壁に貼られているのは、ネオサイタマの一区画の大きな地図。この店に出入りするヨタモノらが作り随時更新している監視カメラマップだろう。地下のハイデッカー隊員は四人。敵は所詮ヨタモノ。放っておいても、発砲許可さえ下せば即座に制圧できるはずだ。
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だが男はそうしない。ひとつは任務のため。もうひとつは楽しみのためだ。「何人か眼につくやつをピックアップしろ、尋問用だ」「「ヨロコンデー!」」部下が敬礼する。男は冷たい目で店内を物色。オイランドロイド部屋から出てきた妙なギークが、ハイデッカーに中指を突き立てている。「あいつもだ」
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「「「アイエエエエ!」」」悲鳴が聞こえた。店内にはマイコも何人かいるのだ。男は片眉を吊り上げ、指差しでハイデッカーに特別なサインを伝えた。「「スッゾコラー市民!」」「「アーレエエエ!?」」特に上等なマイコが何人か、たちまち問答無用で手錠拘束されてゆく!ナムアミダブツ!職権乱用だ!
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その時!「ファック・ユー!」カウンターの奥からオチヨが大ビールジョッキを全力投擲!サイバネ義手によって投じられたビールジョッキは殺人的速度で飛んで行く!CRAAAASH!「グワーッ!?」マイコ拘束任務中だったハイデッカー隊員のヘルメット後頭部に命中し、盛大なガラス片が飛び散った!
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「「「ヤッチマエー!」」」このクラッシュ音を合図に、電子競馬テーブル奥に陣取っていた厳めしいバイカー軍団が一気呵成に殴りかかる!だが「イヤーッ!」「「グワーッ!」」隊長コートの男がカラテシャウトとともに連続回し蹴り!「イヤーッ!」裏拳!「アバーッ!」ナムサン!目にも留まらぬ早業!
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たちまち恐怖に凍りつくフロア。「「「スッゾコラー市民!」」」「「「アイエエエエエ!」」」ハイデッカーが次々と警棒で叩き拘束してゆく。だがカウンター側にはまだ反乱分子が数名!オチヨをはじめとする筋金入りの『砲撃』の店員たちだ!「「「ファック・オーフ!」」」飛来するビールジョッキ弾!
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男はそれを回避し、隊長コートと帽子を脱ぎ捨てた!恐るべきニンジャ装束が露わになる!「ドーモ、私の名前はサフォケイトです!」「「「アイエエエ!?ニンジャ!?」」」「イヤーッ!」サフォケイトは両手をかざす!「アバッ!?」「息……息…が!」「アバババーッ!」皆バタバタと倒れ苦しみだす!
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何たることか。たちまち数名の店員や客が、浜に打ち上げられたマグロめいて床に転がり、喘ぎ始めた。化学兵器であろうか?……否、これこそは恐るべきチソク・ジツ。生かすも殺すも、全ては術者次第なのだ。後方では、この恐怖光景に震え上がったヨタモノらをハイデッカーが拘束し、上へ連行していた。
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「さて」サフォケイトは両手を叩いた。床に転がる犠牲者たちは、水中からようやく顔を出せたかのように、息を吸い始めた。「順番に尋問を開始しよう、市民。この女に見覚えは無いか?答えぬ場合は、残念な事になる」ニンジャは懐からホロ・マキモノを取り出す。そこにはヤモトの姿が映し出されていた。
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……何故ヤモトが!?順を追って説明せねばなるまい。サフォケイトに与えられた任務は、ハイデッカー小隊の監督であった。『砲撃』のような犯罪温床スポットに対するハイデッカーの強制捜査を支援し、障害があればこれを排除するのだ。だがこのストリートを掃除するのは、本来、数週間後のはずだった。
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では何故?それは彼らのもう一つの目的に「反乱分子ニンジャらの潜伏場所と協力者発見」があるからだ。アルゴスはネオサイタマ全域の監視カメラを支配しており、数日前、このストリートの周辺でヤモトらしき姿をスキャンした。かくして、この地区を担当するサフォケイトに重点浄化命令が下されたのだ。
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「どうだね?」「し、知りません!」手をかざされた店員が呻いた。彼は実際何も知らぬ。ニンジャとの繋がりも無い。だがハイデッカー理論によれば、犯罪温床なのでどちらにせよ有罪なのだ。「答えぬなら、この客がマグロめいて死ぬぞ」ニンジャは苦悶と恐怖の表情を楽しむように、ジツを強めていった。
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ストリートの先、交差点。物々しいサイレンと明滅。「ファック」マナブは言葉を失った。ならず者の集まるリアルオイランパブ『砲撃』前に、治安維持機構ハイデッカーの装甲車両が停車し、威圧的な拡声器の音が店内へと投げ込まれていた。「「「スッゾコラー、市民!」」」そして、暴力の衝突があった。
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「落ち着け、落ち着け、落ち着け、クレバーにやれ、いましくじったら、全てがダイナシだ」マナブは自分に言い聞かせた。今にも飛び出したくなる衝動を抑え、かろうじて平静を保ちながら、ガレージ工房に戻った。そして頭をかきむしり叫んだ。「ARRRRRRRGH!ファック!ファック!ファック!」
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マナブの頭の中でグルグルと思考が回転する。視界の端が白くぼやけ始める。「スゴイヘッド、いねえな、ここにいねえな」黒板の書きおき。『砲撃でオイランドロイドと飲んでる』「そうだよな、あそこに今いるんだよな!ファック!」熱い。身体中から伸びた何本もの導火線に一斉に火がついたかのようだ。
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思考がチカチカする。以前パブのヨタモノと情報交換。強制捜査が来るのは数ヶ月先だとタカ括ってる。強制捜査切り抜ける方法は服従。中指さえ立てなきゃいい。ケツ・ノ・アナまで覗かれても笑って無抵抗。それが生き残る秘訣。「スゴイヘッドもオチヨも中指立てるに決まってンだよ!ARRRRGH!」
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だからスゴイヘッドと組んだのだ。だから共に戦っているのだ。二人でいつか世界の鼻をあかす。ニブい奴らも日和見も蹴散らして大金をせしめる。『チーム・イディオットか?Tを追加で50買いたい』キャバァーン!マナブの精神を逆なでする電子音!「ARRRRGH!あと少しで成功できるってのに!」
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カネは大丈夫だ。証拠隠滅?どうしたらいい。スゴイヘッドがブチこまれたら御仕舞いだ。どっちが欠けてもダメだ。何すりゃいい。『チーム・イディオットか?』あいつのスケッチブックがない。またオイランドロイドに見せに行ったか。ヤバイぞ。『チーム・イディオットか?Tを追加で50買いたい』
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コメント

オスツ🍣 @alohakun 2016年4月12日
ア・グレイト・ディスカバリー・オブ・ファッキン・シリアス・ニンジャ・パワー #1 http://togetter.com/li/948912
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