森村泰昌連続講座「新・美術寺子屋/自画像の話」第3回「ベラスケス~画家はなぜ絵の中に登場したのか」

Ustreamでリアルタイムストリーミングされた講義を聴取しつつ実況ツイートしたのでまとめ 2016年4月17日(日)14:00~ 国立国際美術館 http://morimura2016.com/event.html
2
前へ 1 2 ・・ 7 次へ
みそむーおでん @misoni_2013

森村「ベラスケス門には人はほとんどいない。ゴヤ門に人は集まる。もともとは正門から入ることになってたはずだが、そうすると真ん中に行ってしまい各部屋を往復することになり流れが悪く南側から入ることになっている

2016-04-17 14:26:22
みそむーおでん @misoni_2013

森村「さて、正門のベラスケス像、そして後方にはスペイン国旗。 この状況から今の一般的人々の感覚がわかる。尊敬されるのはベラスケスしかしポピュラリティあるのがゴヤである、と

2016-04-17 14:27:33
みそむーおでん @misoni_2013

森村「それは自分に照らし合わせてもわかる。スペインの絵ですごいと思ったのはやはりゴヤだった。わかりやすくドラマティックで人生まで波乱万丈でわかりやすい

2016-04-17 14:28:07
みそむーおでん @misoni_2013

森村「ベラスケスは若くして宮廷画家となり61歳で亡くなるまでそうだった。奥さんと一人娘も持ち、娘の旦那はベラスケスの弟子で・・・と。 彼はイタリアに二度訪問しており海外経験もそれだけだ。 画家業務以外も仕事があり、宮廷内装飾や催し例えば結婚式のプロデュースで忙殺され

2016-04-17 14:29:33
みそむーおでん @misoni_2013

森村「彼は過労死で亡くなったともいえる。ベラスケスは波乱万丈ともいえず一見地味な人生ともいえる

2016-04-17 14:30:02
みそむーおでん @misoni_2013

森村「プラド美術館の最も良い大きな箇所がベラスケスのメイン展示場であり、そのセンターにラスメニーナスがある。周りにはフェリペ四世の家族肖像も並ぶ。両隣部屋にもベラスケスの絵がある。 人生と同様に非常に静かな絵だ。

2016-04-17 14:31:06
みそむーおでん @misoni_2013

森村「そういうことからベラスケスの面白さは個人的にはわからなかった。縁もあり何度もプラド美術館を訪れ、今ではすっかり彼にハマっている。

2016-04-17 14:31:39
みそむーおでん @misoni_2013

森村「エリーフォールはこう書く「晩年のベラスケスは事物を明確に描かず空気や黄昏の色で対象を描いたきらめく色彩で感動させた・・・」 森村「晩年の部分はこう置き換えられる。印象派の画家たちは…、としても十分いける

2016-04-17 14:34:03
みそむーおでん @misoni_2013

森村「。輪郭線をとり形をしっかりとったわけではない。 宗教画のように赤い色青い色でピシっとかくのではなく茫洋とした色で表す。それこそ印象派の絵ではないか つまり印象派より200年先駆ける絵としてベラスケスは描いていたと言っている

2016-04-17 14:34:27
みそむーおでん @misoni_2013

森村「続きを読むと「侵食しあうフォルムと色の交換だけだ」と。これはラスメニーナスのマルガリータの持つ瓶と侍女の手を見るとそう見える。 きっちりとした輪郭線を描かず… 様々ないろがまざりあいシンフォニーを作り出す

2016-04-17 14:35:45

[補足]
続きを読むと、とはエリーフォール「美術史」の続きを読むと、の意味

みそむーおでん @misoni_2013

森村「別の人も同様に述べる。小林康夫は「ケネス・クラークは絵画の見方においてラスメニーナスを目にする機会を次のように言う、私は最初幻影が完全であるような遠いところから始まり近づいて見た」幻影とはあたかも実際の宮廷がそこにあり宮廷人がいてこちらに何かを囁きかけるイリュージョン、

2016-04-17 14:37:45
みそむーおでん @misoni_2013

森村「そこから絵に近づくとある時点で突然手でありしたものが見事は筆・・・

2016-04-17 14:38:04
みそむーおでん @misoni_2013

筆者)Ustreamで中断・・・・20秒ほど

2016-04-17 14:38:29
みそむーおでん @misoni_2013

森村「ケネス・クラークの話、これはベラスケスの絵は印象派の200年先駆けだ、とその前提で話がすすむ。遠いとイリュージョン、近づくと全く別の階が空間が現れるそれこそ新しい美術に繋がる、と

2016-04-17 14:39:52
みそむーおでん @misoni_2013

森村「ケネス・クラークのタイトル「絵画の見方」、これは微妙な別れ目に立っている。ある時点では本当に人間がこちらを見ている、しかし近づくとそこに別世界があるぞ、と本当に我々は思うのか、実はベラスケスはここから先に行くと絵画空間が壊れると、本当は言ってるのかもしれない

2016-04-17 14:41:04
みそむーおでん @misoni_2013

森村「立ち止まるのか進むのか、それで大きく変わる。 さて、その結論は後回しにしよう。

2016-04-17 14:41:47
みそむーおでん @misoni_2013

森村「さてエリーフォールの次の言葉をまず読む。 色彩の交換まではタイトルバックがあるが、「彼は悲しい世界に生きた」そこでシーンが変わる。そこでベルモンドが出てくる。 色彩と交歓の世界の話から、彼=ベラスケスだが、話が大きく変わる

2016-04-17 14:43:03
みそむーおでん @misoni_2013

森村「さて、ラスメニーナスのマルガリータ王女、最も光り輝く感じで描かれており、6~7歳の王女の姿。ブルーアイで特徴的な顔をしているがその理由はある。ハプスブルク家の青い血の物語。金髪、青白い肌、ブルーアイは彼らの特徴、さらに、精神的・身体的障害を持つ物や短命者が多い

2016-04-17 14:45:21
みそむーおでん @misoni_2013

森村「彼らは長い間血族結婚を繰り返した。その血の中にマルガリータもいる、と

2016-04-17 14:45:42
みそむーおでん @misoni_2013

森村「フェリペ四世最初の妻はイザベルデブルボン。つまりフランスブルボン家から嫁いだ人だ。彼女は普通のお顔で普通に美人の人だ。このつながりはある意味シンプルだ。

2016-04-17 14:47:19

[参考]
イザベル・デ・ブルボン
https://es.wikipedia.org/wiki/Isabel_de_Borbón_(1602-1644)

みそむーおでん @misoni_2013

森村「フェリペ四世とイザベルの間でマリア・テレサが生まれる。彼女の顔立ちを見るとハプスブルク系の顔なのがわかる。 また息子カルロス、小さいころ彼は非常に可愛いが、ベラスケスはたくさん描いている、大きくなるとブルボン家の特徴が出てくる。

2016-04-17 14:48:35
みそむーおでん @misoni_2013

森村「カルロスはお世継ぎになるわけで、大切な男の子だ。なのでちゃんとした家柄の女の子が相手として必要であり年格好も相応な人が必要だ。それがオーストリアハプスブルク家にいた。

2016-04-17 14:50:03
前へ 1 2 ・・ 7 次へ