森村泰昌連続講座「新・美術寺子屋/自画像の話」第3回「ベラスケス~画家はなぜ絵の中に登場したのか」

Ustreamでリアルタイムストリーミングされた講義を聴取しつつ実況ツイートしたのでまとめ 2016年4月17日(日)14:00~ 国立国際美術館 http://morimura2016.com/event.html
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みそむーおでん @misoni_2013

森村「スペインもオーストリアも同格だり本家と分家でない。 この両家で生まれながら許嫁となっていた。 マリアナディアーストリア。彼女はお見合い写真のように絵画で確認をしていた。

2016-04-17 14:51:13
みそむーおでん @misoni_2013

森村「カルロス17歳、マリアナ14歳の頃、当時としては結婚を意識するところだが、カルロスは亡くなってしまった。そこで両家はとんでもないことを考えた。マリアナとフェリペ四世を結婚させようと。

2016-04-17 14:54:02
みそむーおでん @misoni_2013

森村「許嫁を亡くした彼女、その彼女の両親も亡くなってるんでどうせスペインに来るわけだし、それでいいだろう、と。彼女と比べれば34歳も年上だった。 更にマリアナの母、マリアアナだが、フェリペ4世の妹だった

2016-04-17 14:55:03
みそむーおでん @misoni_2013

森村「めちゃめちゃな話だがハプスブルク家を守る点では良い、と。 マリアナ、結婚は15歳で、絵画は18歳のもの。めっちゃめちゃ面白くなさそうな顔だ。肖像画では常にこの表情で、、、ともかくこの顔つき、フェリペ4世そっくりでしょう

2016-04-17 14:57:13
みそむーおでん @misoni_2013

森村「ハプスブルク家の人の顔を並べてみました。 端がフェリペ1世。 この頃はスペインが大変調子よくて、彼の前にコロンブスが大陸発見し、国の勢いがついてきた時期だ。

2016-04-17 14:58:04
みそむーおでん @misoni_2013

森村「次はフェリペ2世。この頃もうなぎのぼりな時期 次にフェリペ3世、ここで国力が落ち 次のフェリペ4世の時に没落している

2016-04-17 14:58:39

[補足]
フェリペ2世の顔は触れられただけでここでは並べられていない

フェリペ1世
https://es.wikipedia.org/wiki/Felipe_I_de_Castilla

フェリペ3世
https://es.wikipedia.org/wiki/Felipe_III_de_España

フェリペ4世
https://de.wikipedia.org/wiki/Philipp_IV._(Spanien)

みそむーおでん @misoni_2013

森村「マリア・テレサ、彼女がブルボン家に行き、ルイ14世の后となる。 マリアナとマリア・テレサ、似てますよね。 さて、フェリペ四世とマリアナ、お似合いに見えないが、その子供がマルガリータ

2016-04-17 14:59:42
みそむーおでん @misoni_2013

森村「ベラスケスはたくさんマルガリータ王女を描いている。さて、その後のマルガリータも見てみたいが、、、まあ、私は見てみたくないな、、、悲しい世界に生きていたことを確認したい。だんだん顔が面長に、フェリペ4世の血が・・・

2016-04-17 15:00:52
みそむーおでん @misoni_2013

森村「お父さんんとお母さんを考えればあの顔にならないのはまずい。 この資料を作って発見したことがある。マルガリータのヘアスタイル、額のところで金髪をなでつけてるが似合ってないと思ってたのだが、、、つまり年齢を重ね面長になりそれを隠すためにしているのでは、、、と

2016-04-17 15:02:20
みそむーおでん @misoni_2013

森村「青いドレスマルガリータ8歳の次に、赤いドレスのマルガリータを見よう。ヘアスタイル、似合ってないですね。 さて、1960年の絵だが、ベラスケス晩年、その後の14歳の絵は他の画家の絵だが、他の画家が描いてる。面白くなさそうな顔だがフェリペ4世が亡くなり喪服姿の絵だ

2016-04-17 15:03:52
みそむーおでん @misoni_2013

森村「やはり面長で、髪の毛を垂らしてて似合ってないですね、、、 彼女は15歳に結婚する。それはオーストリアハプスブルクのレオポルド。 再びオーストリアに、、、

2016-04-17 15:05:02
みそむーおでん @misoni_2013

森村「レオポルド1世、中野京子から「彼は強運であった。それで国を守り襲い来るトルコ、ペスト、三十年戦争を片付けた。衰退するスペインと比べバロックを追求した」、と思えば暗いスペイン・ハプスブルクにいたよりよかったのかな、と

2016-04-17 15:07:27
みそむーおでん @misoni_2013

森村「マルガリータは22歳で世を去る。レオポルドの間にはマリア・アントニア、彼女の23歳で亡くなる。ここでマルガリータの血は途絶える。 さてスペインはどうか。なかなか子供はできず一時期はマルガリータを女帝にすることもあったそうだが、何人か男の子も生まれ、

2016-04-17 15:08:44

[補足]
マルガリータ王女を女帝してはどうかという話もあった、ということ

みそむーおでん @misoni_2013

森村「夭折する男子の中で一人、カルロス二世、彼が国王となる。 肖像画を見るが、、、可哀想な人ですね。 精神的障害を生まれた時から持っており、子供ももうけられず33歳で亡くなり、そこでスペイン・ハプスブルクは途絶える。そこで彼が呪われた子だと言われるが、むしろみんなのせいではないか

2016-04-17 15:10:12
みそむーおでん @misoni_2013

森村「青い血を強めていき、そのすべてが彼に集約してしまい、スペイン・ハプスブルクは滅びるわけだから、 フォールの話を続けるが「「落した国王、病気の子供達、宮廷に集められた白痴や、派手な道化師、不道徳な人たちを笑わせて慰み者になっていた

2016-04-17 15:12:00
みそむーおでん @misoni_2013

森村「身体的・精神的障害者を宮廷は集め雇っていたが、中枢ではなく周辺であり、それがベラスケスの世界だ、と。 これが悲しい世界だと、では何が大事か、この世界にベラスケスは生き、どんな絵を描いたのか、それが画家として問われるはずだ

2016-04-17 15:12:46
みそむーおでん @misoni_2013

森村「「派手な衣装を着せされた道化師」という一文、ここでベラスケスのある絵を思い出す。バルバローハ。

2016-04-17 15:13:36
みそむーおでん @misoni_2013

森村「「彼は悪名高き赤ひげ海賊にちなみ軍事専門家と称しておりそれでバルバローハと呼ばれ髪型は道化のようでトルコ風の衣装を着ており、空っぽの剣のさやを握り片手には剣を無造作に持っている」とあるが髪型でなく帽子にみえるが、

2016-04-17 15:14:56

[参考]
バルバローハ(バルバローサ)
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Jester_Barbarroja

みそむーおでん @misoni_2013

森村「ここからベラスケスの別の絵、インノケンティウス10世を思い出す。 傑作であり、すごい絵だ。まずは色彩がすごい。この絵は赤と白だけで大胆な絵だ

2016-04-17 15:15:32
みそむーおでん @misoni_2013

森村「テキスタイルが違うにもかかわらず同じ赤で描き分けるという見事さ。さて、インノケンティウス10世はローマ教皇だが、ベラスケスは二度目のイタリア滞在で描かれたもの

2016-04-17 15:16:49
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