4月21日 三笠の昔話

「大海軍記者」ジャーナリスト伊藤正徳先生没(1962) #三笠の昔話
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戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

今日は、ジャーナリスト・伊藤正徳氏の命日(1962)です。 大正・昭和の海軍に記者の立場から深く関わり、「大海軍記者」と呼ばれました。戦後は「連合艦隊の最後」「連合艦隊の栄光」などの名著を残し、往時の海軍を偲ぶ貴重な資料となっています。 #三笠の昔話

2015-04-21 18:26:21
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伊藤先生は、「連合艦隊はお葬式を挙げていない」として著した名著「連合艦隊の最後」を、杜牧の阿房宮賦を引用して締めくくっています。 「わが連合艦隊を滅ぼしたるものは日本なり。敵国に非ざるなり。」と。 #三笠の昔話 pic.twitter.com/Y1lHgUwV0d

2016-04-21 23:21:34
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戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

阿房宮賦の元ネタ部分は 「嗚呼、滅六國者、六國也、非秦也。族秦者、秦也、非天下也。」(諸侯を滅ぼしたのは秦ではなく諸侯自身。秦を絶やしたのは天下ではなく秦自身だ) しかし、伊藤先生の真意は、引用されていない「その後ろの文」にあります。 #三笠の昔話

2016-04-21 23:24:54
戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

それは 「秦人不暇自哀、而後人哀之。後人哀之、而不鑑之、亦使後人而復哀後人也。 」 秦の人は自らを惜しむ暇もなく(滅んだ)、後世の人が惜しんだ。しかし、秦の教訓に学ばなければ、後世の人が(同様に滅んで)惜しまれる立場になるのだ 秦=連合艦隊 後人=我々 #三笠の昔話

2016-04-21 23:26:16
戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

連合艦隊を、日本海軍を、誰よりも愛した一人の記者であると同時に、冷徹な観察眼を持つ歴史家でもあった伊藤先生。 我らも先人の警鐘に耳を傾け故事に学ぶことを忘れてはなりません。 おわり #三笠の昔話

2016-04-21 23:35:51