国語科というベースに英語科というメロディが重なるとき

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It happens sometimes @ElementaryGard

1)「私が作ったケーキ、誰か食べちゃった!」 これを Someone ate the cake that I made. と訳したりはしない。理由はいろいろだけど、何より関係代名詞を使ったりしたらニュアンスが制限用法になってしまうから。

2016-04-25 20:39:36
It happens sometimes @ElementaryGard

2)日本語には関係代名詞がないから日本語ネイティヴは日本語を使う際に制限用法/非制限用法のニュアンスの違いにも無頓着になりがち。

2016-04-25 20:40:54
It happens sometimes @ElementaryGard

3)英語では間違えると致命傷にもなる制限/非制限用法の使い分けにあたるものは日本語にもあります。前に論じた「キモノがきれいです」と「きれいなキモノです」の使い分けのことです。前者が主語‐述語の文で、後者は述語(というか述部)のみの文。

2016-04-25 20:43:13
It happens sometimes @ElementaryGard

4)ニュアンスが違うでしょ?英語の関係代名詞における制限用法と非制限用法の使い分けは、まさにこのニュアンスの違いなのです。

2016-04-25 20:45:42
It happens sometimes @ElementaryGard

5)中学英語では制限用法と非制限用法の使い分けを教えてはいけないことになっています。国家の命令です。逆らう教科書は検定不合格にされます。

2016-04-25 20:48:35
It happens sometimes @ElementaryGard

6)ならば国語の授業で教えればいい。「キモノはきれいです」と「きれいなキモノです」でニュアンスが違うのは主語‐述語と述語オンリーの違いに由来するんだよと生徒に気づかせて、それからヨーロッパ言語における関係代名詞のニュアンスについて触れる。

2016-04-25 20:51:31
It happens sometimes @ElementaryGard

7)前にも述べましたが日本語の特徴は、主語ではなく述語こそが王様であることです。主語なんてものはそもそも日本語にはない。だから「何にする?」「ぼくはうなぎだ」の「ぼくは」は主語ではなく、いってみれば主格補語にすぎない。

2016-04-25 20:53:03
It happens sometimes @ElementaryGard

8)ここを小六のときに、小学校国語の総まとめとしてじっくり楽しく教え込んでおけば、中三の国語で改めて説明して思い出させ、そして英語の授業で関係代名詞に挑める。

2016-04-25 20:54:49
It happens sometimes @ElementaryGard

9)小学校ー中学の国語の通奏低音として、ここまで述べたような日本語文法の基礎を置くべきだと信じます。

2016-04-25 20:55:51
It happens sometimes @ElementaryGard

10)そこに英語科というメロディが重なったとき、素晴らしいハーモニーが生まれる。

2016-04-25 20:56:38