「アーカーシャの記録」と『ジャーンの書』

エドガー・ケイシーの「アカシック・レコード」概念の大本であるブラヴァツキー夫人の「アーカーシャの記録」、そこから読み取ったと彼女が主張した『ジャーンの書』についてのまとめです。
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小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

グルジェフの弟子で『グルジェフと共に』などを書いた音楽家のトマス・ド・ハルトマンは、この『無意識の哲学』のハルトマンと縁戚ではあったようだ。そういう点でも、ブラバツキー夫人の思想とグルジェフをつなげて考えるときには、ハルトマン思想が補助線になる面はある。

2013-05-27 22:05:20
リンク Wikipedia ゲオルギイ・グルジエフ ゲオルギイ・イヴァノヴィチ・グルジエフ(ロシア語: Гео́ргий Ива́нович Гурджи́ев, George Ivanovich Gurdjieff、 1866年1月13日? - 1949年10月29日)はアルメニアに生まれ、一般に「ワーク」として知られる精神的/実存的な取り組みの主導者として、および著述家・舞踏作家・作曲家として知られる。ロシア、フランス、アメリカなどで活動した。 ギリシャ系の父とアルメニア系の母のもとに当時ロシア領であったアルメニアに生まれ、東洋を長く遍歴したのちに西洋
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

森鴎外が何回かハルトマンに触れているのは、私も見たことがある。たぶんドイツで鴎外は『無意識の哲学』を通読していたのだろう。ハルトマン思想について何かの媒体に私が書く機会はくるだろうか。その機会があるなら、がんばって『無意識の哲学』読破するかもしれないが、とりあえず積んどく。

2013-05-27 22:15:39
ウクライナに愛と平和を @kakugo_1999

.@komorikentarou 乱暴な括り方をすると人智学の狭い概念だったユニバーサル・マインドやアカシックレコードに、ユングの擬似科学が中二病的味付けをして、レノンの「イマジン」的な無政府主義思想と結合したあげく「人類補完計画」でオタクカルチャーに消費し尽くされた感じですね。

2013-05-27 22:18:10
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

いや、そのくくりかたは乱暴すぎだと思います。まず、人智学が神智学から分派したもので、ユニバーサル・マインドや「アーカーシャの記録」(アカシック・レコードはケイシーの変形名)は、ブラバツキーの原典に沿ってもう少し慎重かつ丁寧に捉えかえすべきだと思います。@kakugo_1999

2013-05-27 22:21:20
ウクライナに愛と平和を @kakugo_1999

.@komorikentarou 仰る通り確信犯的な端折り方をしてます。何故なら自分の思春期時代、既に古典化していたそれらが何故か「世界の若者が一つになって世界を変えよう」ムーブメントのバイブルになり、直撃世代が作り手になり出した途端「セカイ系」が氾濫した経緯に興味が尽きなくて。

2013-05-27 22:40:55
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

森鴎外と神智学を繋ぐラインとしては、「青い鳥」の作者メーテルリンクとの関わりもあるかも。神智学協会員メーテルリンクの書いた「グレート・シークレット」は「シークレット・ドクトリン」の大衆向け概説書で、偉大な宗教思想、オカルティズムの粋はブラヴァツキーとシュタイナーにあるとしている。

2016-03-05 09:40:37
リンク Wikipedia モーリス・メーテルリンク モーリス・メーテルリンク (Maurice Maeterlinck, 1862年8月29日 - 1949年5月6日) は、ベルギー象徴主義の詩人、劇作家、随筆家。正式名はメーテルリンク伯爵モーリス・ポリドール・マリ・ベルナール (Maurice Polydore Marie Bernard, comte de Maeterlinck)。日本では「メーテルリンク」とカタカナ転写されることが多いが、本人の母語であるフランス語では「メテルラーンク」フランス語発音: [mɛtɛr'lɛ̃ːk]、ベルギーではまた「
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

鴎外「青年」で、平凡な日常の背後にある象徴的意義を体験するのは、ニーチェ以降ジンメルを除けばマエテルリンクしかあるまいと書かれている。童話作家としてのメーテルリンクでなく、神智学徒として論じている感じがある。

2016-03-05 09:46:14
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

というわけで昨日はメーテルリンク「グレート・シークレット」英語販を読んだがなかなか面白い。アカシックレコードの源流となるアーカーシャの話も出てくる。この本の「インド」章でインドの思想を色々語り(生半可だが)「エジプト」章で死者の書、「ギリシア」章で前ソクラテス思想を論じている。

2016-03-05 09:54:16
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

ラノベでよく使われる「アカシック・レコード」というのは、エドガー・ケイシー由来だけど、これはブラヴァツキーの「アーカーシャーの記録」論をケイシーが借りたもの。だからアカシック・レコードの蘊蓄を延々と語るのは、まさに原典がブラヴァツキーだからなー。

2016-03-30 23:53:12
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

ウィキペディアの「アカシック・レコード」の欄をみたら私のツイートが引用されていたのをみてびっくり。ちゃんと出典を書かないといけないなーと思ってブラヴァツキー全集をひっくりかえした。ブラヴァツキー全集第四巻555頁。“THE SOUL OF THINGS” (続)

2016-04-27 00:08:58
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

(訳)この研究者たちは、古いアーリアの教義の真理を証明した。アーカーシャが客観的な自然の揺籃であり墓である。アーカーシャは外部の世界(物質的世界)に起こったあらゆる現象、存在したあらゆるものを永遠に記録している場なのである。(1883年)

2016-04-27 00:10:19
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

Akâśa is the cradle and grave of objective nature; and that it holds imperishably the records of everything that ever existed, every (続)

2016-04-27 00:11:18
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

(承前)phenomenon that ever occurred in the outer world. という文章があり、これがアカシックレコードを規定した、最古の由緒正しい一節なのですよー。

2016-04-27 00:11:53
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

そのウィキペディアに『シークレット・ドクトリン』に「アカシック」という言葉がないという説が紹介されていますが、これは違います。「akasic」も「akasa」も何回も出てきます。アーカーシャの記録の話は『シークレット・ドクトリン』以前の著書に既に書かれています。

2016-04-27 00:20:19
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

ブラヴァツキーの著書の中に「アカシック・レコード」という表現はありません。先の文章は「アーカーシャとは、あらゆる事物と事象を記録している場である」というような内容のもので、それをうけてエドガー・ケイシーが「アカシック・レコード」と言っているわけですね。

2016-04-27 00:25:15
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

というわけで、Wikipediaの「アカシックレコード」の項目に私のツイートを引用された編者の方、以下の情報を付記してくださると幸いです。ブラヴァツキーの本の出典を明示しておくのが望ましいと思われるので。

2016-04-27 00:27:24
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

先の引用ではブラヴァツキーは、アーカーシャ=エーテルとしているが、後の『シークレット・ドクトリン』の註では、一般に同義と捉えられがちだが、アーカーシャとエーテルは違うとして、両者の違いを詳述しているところがある。

2016-04-27 11:08:37