小宮山博史「活字文化が生んだ日本語の姿」(1)関連のつぶやき
現在タイポグラフィは文字に関するデザイン全てに拡大している。非常に解釈が広い。活版印刷術を含む狭い範囲でやっているが、デザインの世界でもっと広い。
2011-02-05 21:04:24小宮山「大学は文学科。国学院。安田こうぞう先生、篆刻の大家。書架に慣れたらいいなと思ったが、物すごい大物がまわりにたくさんいた。書家の夢は捨てたが、何か文字の仕事をしたいと思い佐藤敬之輔の研究所に入った。」
2011-02-05 21:07:58小宮山「僕は書くこと。彫ることはほとんど無かった。写植。」アナ「NHKでもニュースで頻繁にあった。」小宮山「テロップなんかほとんどそう」アナ「テロップというのは…(解説)」小宮山「今はほとんどデジタルになっている」
2011-02-05 21:10:10小宮山「書体が好きなのかと聞かれることがあるが、冷静に考えると書体を自分で作ることが好きなのかなあ。タレントの女性の台詞じゃないけど、『別に』。字が好きでしょうがない人がほとんどだけど自分はそれほどでもなかった。」
2011-02-05 21:11:07アナ「日本のものが具体的に…明治近代から」小宮山「そうです。近代活字、明治2年以降。それ以前に印刷された本は少しは出ているが、ちゃんと作られるのは明治2年以降。」アナ「金属の活字で印刷する方法」小宮山「はい。それまでは木版か手で書いて印刷。M2以降金属活字。」
2011-02-05 21:13:28小宮山「組みかえできる、画期的。元々中国で発明されたがあまり使われずヨーロッパで発達したと考えられる。流用できるところがメリット。」「中国四大発明、紙、火薬、羅針盤、印刷」
2011-02-05 21:15:30アナ「本木昌造…」小宮山「記録は無い。本木昌造さんの話、書き残したもの無いのでよくわからない。本木さんは活字を作ろうと苦労した。自力ではできない。オランダの本を見て活字を作るのは至難。上海から技術者を招聘した。明治2年11月。」
2011-02-05 21:17:13アナ「上海から来たアメリカ人。その人の方の記録しかない」小宮山「そう。日本では公開されていない。手紙のやりとりをしているので、それはあると思うが、日本には記録が無い。本当にわからない。証拠が無い。」
2011-02-05 21:18:13アナ「その時作った金属活字もそれらしいという程度?」小宮山「原物がアメリカの図書館の中に資料が残っている。活字もあって、彫ったやつもあると言う話だが私は見たことがない。日本には印刷物しか残っていない。辞書。ヘボンさんの和英語林集成。」
2011-02-05 21:20:22小宮山「中国の資料でも本木と書いてない。スージガイ。」アナ「明治時代に入る前に交渉している?」小宮山「そう。来てはいないけど交渉はしている。」
2011-02-05 21:21:38小宮山「印刷が将来を決めるという固い意思があった。」アナ「その時が明朝体?」小宮山「そう。本文が明朝体でサポートするのがゴシックなど。日本の本文書体は明朝体。」アナ「本文はゴシック体じゃ…」小宮山「なぜ明朝体かと言うと、日本に導入したときあれしかなかったから。だから日本書体に。」
2011-02-05 21:25:17小宮山「縦線が太く横線が細い。縦垂直・横水平。うろこ。いつからうろこと言われたかわからない。本の場合左にはらい。だんだん細くなる。右は下が太くなる。毛筆の形がそのまま残っている。それを水平垂直に固定。中国では木版の時代から使われていた。理由はわからないが彫りやすい。」
2011-02-05 21:26:24小宮山「ある程度経験すれば作れるようになる。作りやすい。ヨーロッパのローマン体、同じように横線細く縦線太い。よく似ていたから使っていたのでは。」「ギャンブルさんの印刷所、残っているのは明朝体。」アナ「ギャンブルさんは彫りもした人」小宮山「彫りはしなかった。元々技術者。」
2011-02-05 21:28:08小宮山「ウィリアムギャンブルの指示で中国人が彫った。木材で。ヨーロッパは柔らかい鉄に直接掘り込む。欧文書体はM、Wだけ。彫るのは大したことがない。漢字だと64画を3mmに彫れと言われても彫れない。」アナ「龍が4つ、雲。一番多いのは88画。」
2011-02-05 21:29:36アナ「木に彫る方法、手だてがスムーズに」小宮山「もう一つ、小さいのが彫れる。3mmにも彫れる。それまでは5mm弱が最低。木に切り替えることで4mm弱に。五号という活字のサイズ。日本の本文書体の基本サイズ。それが彫れるようになった。」
2011-02-05 21:31:23美華書館の話。追い切れなくなったのでこのあたり参照。http://www.screen.co.jp/ga_product/sento/pro/typography/01typo/01typo.html
2011-02-05 21:34:48