編集者のリストラと失踪でお蔵入りになった小説「妹葬」がクラウド出版に持ち込まれるまで 呪い編
- akegarasusarasa
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作家クズ→困らされて編集がクズ化→出版不況でクズ倍増→若手に業界はこうだ! ってやる→新人クズ化。という悪循環の構図。特に出版不況後は中小の未払い(踏み倒そうとする、値切る)が増えた。業界全体に金がなく、起死回生を常に狙ってるから「なろう」信仰が起こったり。#妹葬まで呪い編
2016-05-15 07:36:55つまり、中堅以上の出版社はネームバリューとネットPV(数字)信仰が起こり、中小零細は金に汚く詐欺師化している。そんなんで、こっちも次はどんな詐欺師が来た? ぐらいな感じでそのメッセの会社を検索したんだが、グーグル先生で検索してみても、そんな会社、一件も出てこない。#妹葬まで呪い編
2016-05-15 07:41:04あのグーグル先生でも出てこない! こりゃ詐欺だ。MAPで所在地を引いてみても、なんもなさそうなオーラがプンプンしている。こりゃ詐欺だ。 うんこ野郎どもめ、もう騙されないぞ。新しい出版社なんてあるもんか! と、こんだだけネタ振りすればお気づきかと思うが……。 #妹葬まで呪い編
2016-05-15 07:42:59この会社はホントに「新しくできた出版社」だった。倒産もせずにまだ存在している。詐欺ではなかったらしい。 もはや胡散臭い話が多すぎて、正しいオファーか詐欺かを区別できず、このメッセは無視してしまった。 今でも惜しかったと思う。持ち込んどきゃ良かった……。#妹葬まで呪い編
2016-05-15 07:45:43とにかく、エロ小説の会社は無視してしまい、持ち込み先を探した。 この段階になると、私ももうレイプ眼になってきていて「潰れない会社・・・・・・そうだ、潰れない会社・・・・・潰れな」と「目標をセンターに入れてスイッチ」の碇シンジの様相を呈すようになってきた。 #妹葬まで呪い編
2016-05-15 07:50:34そこで紹介されたのが、ちゃんとした出版社・・・・・・の作品を作っている編プロ。 ラノベは会社内の編集部ではなく、外部の編集プロダクションに委託して本づくりを行っているところもたまに存在する。 妹モノもいけそうだったんで、持ち込み先候補に最初から入っていた。#妹葬まで呪い編
2016-05-15 07:56:24編プロが集実務をこなしているとは知らなかったけど、たまたまコネができたんで、仲介してもらった。 敬愛する福満しげゆき先生が著作で書いている通り、この世はコネコネ社会なのだッ! 萌え系にも執拗にこだわるところだったんで、ここなら大丈夫だろうと、原稿を送った。 #妹葬まで呪い編
2016-05-15 07:59:24ところが。 「あ、ラノベはもうやめたよ。妹ものとか、売れないんだよねー」 という返事で「ファッ!?」となった。 これは後にも経験することになるが、世にいう「こだわりをもって始めたら全然、売れないんで180度方向転換現象」というラノベではありふれた現象だ。 #妹葬まで呪い編
2016-05-15 08:01:34例えば、萌えレーベルとして設立すると、蓋を開けたら女性読者ばっかりで、「もう女性作者か、女性向けが書ける作家さんの原稿しか受付ません!」とか急にいいだす現象である。 そのため、そのレーベルを研究して立てた傾向と対策が全て無駄になる。 #妹葬まで呪い編
2016-05-15 08:03:35「ラノベがあんまり売れないから、うちからはもう出さないかも」 「なんですと!?」 これまで、持ち込んでから「潰れた・撤退した」は幾多とあったが、持ち込んだ瞬間に撤退ムードを醸してきたのは新しいパターンだった。 #妹葬まで呪い編
2016-05-15 08:06:04「だからラノベの原稿はいりません。今、欲しい作品はサラリーマンもの」 「サラリーマンもの!?」 さ、サラリーマンものかぁ~~。 会社員(社会人)ものが苦手から文学やめてラノベに来てるんだけど……。 #妹葬まで呪い編
2016-05-15 08:07:24「サラリーマンの小説、書きませんか? 『アオイホノオ』みたいなノリの半沢直樹みたいな話を」 「いやいや、私はこの作品を出したいんで・・・・・・」 こういうときに「書けます!」って、即座にいえる人が出世するんだろう。しかし、編集さんのその注文もどうなんだ~~? #妹葬まで呪い編
2016-05-15 08:10:19だーかーらーねー。 『アオイホノオ』も『半沢直樹』も、このときはドラマがブームだったからだけど、私が書いて、OKが出て、世に出る頃にはちょっとブーム過ぎちゃうでしょ? そのとき「やっぱダメでした」っていわれて、冷や飯食らうのは物書きの側でっせ。 #妹葬まで呪い編
2016-05-15 08:11:14編集者のこういう即物的なノリ、なんなんだろう? その瞬間だけの流行を追って、未来の流行には考えが及ばないみたいな。 角川春樹も尾田栄一郎もブームは自分自身で生み出さないとダメだ的なこと、いってるじゃーん。 とは思ったけど、いわなかった。エライ、私。超大人。 #妹葬まで呪い編
2016-05-15 08:13:15また、他にも何社かあるんだけど、わりとこんな感じで企画が途中で変容したとか、社長が死んで会社倒産みたいなのとかもあったけど書けないので、割愛。 それから出版コーディネーターとも二人、やりとりした。 エージェントさんは自分で出版社をやっている人も多い。#妹葬まで呪い編
2016-05-15 08:16:54一人目は親身でいい人だったんだけど、原稿を受け取るとすぐに年齢的に引退してしまった。向こうもそれじゃ申し訳ないと、新規レーベルを紹介してくれる。しかし、先方がこちらに興味を抱かなかった。 もう一人はラノベと一般書をマネジメントしてくれる人でキャリアも凄い。#妹葬まで呪い編
2016-05-15 08:23:05こちらの会社はいまだに健在。しかし、ラノベよりも一般書が向いているって話になって、私も元々はそちら側の人なので、「ご当地ものが流行りなのでローカル小説を書きましょう」となった。しかし、企画書が全然、OKにならず、この企画もたちぎれてしまう。 #妹葬まで呪い編
2016-05-15 08:27:16やはり、商業はダメだ。同人ノベルゲーで出そう! と思って、絵師さんとディレクターやってくれそうな人(私にノベルゲー知識がないため)に声かけて打合せをしてたら、クラウド出版の決起集会の案内をフェイスブックで見た。場所が阿佐ヶ谷ロフトだったので、ビールが飲みたい。 #妹葬まで呪い編
2016-05-15 08:34:59(おわり) クラウド出版編かその他のシリーズに続けられたら続く。誤字脱字多くてすみませんm(__)m #妹葬まで呪い編
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