JIA関東甲信越支部「ここにあるタカラもの 空き地空き家コンペ」第一次審査のようす

5月15日にJIA建築家会館で開催された「JIA関東甲信越支部「ここにあるタカラもの 空き地空き家コンペ」第一次審査。審査員長の藤村龍至さんのツイートをまとめました。
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Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

空き家空き地コンペ・白熱の公開1次審査終わりました。難しいテーマでしたが30案近くの力作が集まりました。 houzz.jp/photos/54780468

2016-05-15 18:23:50
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

JIA空き家空き地コンペ、第2次は6/12(日)9:30より前橋の本町公民館で公開プレゼンテーション+審査が行われます。

2016-05-15 18:27:46
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

JIA前橋空き家空き地コンペ審査。10案くらいかなと思っていたが、20案出てきたという。審査中にも次々と到着が報告され、最終的に30案になった。「12日消印有効」としていたためだが、本来は必着とすればよかったのかも知れない。郵便事情で不着の作品は後日メール審議として審査を行った。

2016-05-16 00:18:03
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

まずはざっとレビュー。流行りのゆるめのペン画に水彩ふうに着彩したふわっとしたドローイングをキャッチに、手際よくまとめた案が目立つ。

2016-05-16 00:25:26
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

最近卒業設計の審査などでも感じるが、リノベ系とかまちづくり系の提案を見るにはコツがあり、見た目や事業企画だけではほとんど差がわからないが、運営体制とか資金調達、収益をどこで上げるかなど人とお金の流れを見ると提案のリアリティは概ね判別できる。

2016-05-16 00:33:59
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

例えば自治会や神社などで「まちづくり委員会」をつくるという案。そんなグループで事業が動くわけないw 民間のまちづくり会社など別の事業主体がいてそこが行う事業に対してデザインコントロールをするとかアドバイスをするという関係ならまだわかるが。

2016-05-16 00:39:19
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

「建築家と地域自治会で組合を結成」という案もあった。これも無理w 建築家はデザインの専門家だし自治会は高齢者の方が多く事業主体にはなり得ない。誰が腹をくくるのか、というイメージがないのだなとよくわかる。

2016-05-16 00:42:49
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

そのように見ていくと5段階くらいにレベル分けされた。1)単なるフラッシュアイディア 2)まちを経営するというイメージはあるが具体的な企画がない 3)具体的な企画はあるが事業計画がない 4)事業計画への言及があるが不足 5)資金調達や運営体制、売上見込など事業計画として一応成立

2016-05-16 00:48:22
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

5)のレベルはわずか3作品で全体の1割。4)が4作品、3)4作品程度。議論に値するのはこのレベルまでではないかと感じられた。

2016-05-16 00:51:42
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

ひと通り見たところで6名の審査員で論点を挙げ、もう一度精査のうえで1次投票。6名のうち4,5票入るか1,2票にとどまるかで大きく分かれる。案の可能性や限界を話し合う。そして2次投票。時間を掛けて丁寧に議論したので論点が整理され、1発できれいに決まった。

2016-05-16 01:00:13
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

審査員の連健夫さんと宮崎晃吉さんはセドリック・プライスへのシンパシーを表明するのだが、選ぶものが案外違うw 連さんはコンセプトを重視し、宮崎さんは事業を重視する。世代感覚の差なのかも知れない。プライス本人は貴族の出身で事業など関心がなく、コンセプトの人だったという。

2016-05-16 01:05:24
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

追悼セドリック・プライス──聖なる酔っ払いの伝説 今村創平 |10+1 website 10plus1.jp/monthly/2003/1…

2016-05-16 01:05:38
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

1960年代のロンドンの建築シーンを振り返る ──AAスクール、『Architectural Design』、セドリック・プライス ロビン・ミドルトン 今村創平 八束はじめ |10+1 website 10plus1.jp/monthly/2014/0…

2016-05-16 01:06:02
d @kobadaiadabok

@ryuji_fujimura リノベ系、まちづくり系の卒業設計には空間的提案よりもマスタープランを第一優先するような教育が多いんでしょうか?

2016-05-16 01:10:51
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

残った6案のうち2案が学生の案でした。6/12(日)午前に前橋で開かれる2次審査で最優秀賞、優秀賞、学生賞を決定します。午後に高崎で開かれるシンポジウムでは全体の振り返りや提言を行います。 jia-akiya-achi-compe.tumblr.com

2016-05-16 01:11:13
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

@kobadaiadabok リノベ系、まちづくり系の作品の評価には空間的提案よりもまず事業計画の良し悪しを第一に優先するような審査をすることが多いです。

2016-05-16 01:15:24
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

リノベやまちづくりをテーマにした北関東の卒業設計展では事業性を見ると国立大学がだいたいダメwで、お金をかけて収益を生まず、人も使わなさそうな「交流スペース」を大量に設計してしまう。他方で学習塾、シェアオフィス、料理教室等ができるアトリエなど稼ぐ床をしっかり設計できる学生もいる。

2016-05-16 01:21:19
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

我々が学生の頃は好き勝手に変わった空間をあれこれ提案して、事業といっても機能は「アーティスト・イン・レジデンス」で、運営はせいぜい「NPOなど」とか書いておけばよかったw ので事業について細かく設定しなければいけないなど高い即物性を求められる現代はなかなか極端な時代だなと思う。

2016-05-16 01:27:18
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

というわけで今回の空き家空き地コンペは事業計画など即物的な視点を重視するが、それだけなら木下斉さんでも審査できるw 今回は敷地や環境をどのように見立てるか、というコンセプトワークのほうも重視したい。プライスを引いて考えるべきは「事業か概念か」ではなく「事業と概念をつなぐ装置」。

2016-05-16 01:35:07
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

概念か事業かという対立は、エリー・デューリングが問題にする美術におけるコンセプチュアル・アートとリレーショナル・アートの対立や、ポイエーシス(制作)とプラクシス(実践)の対立と連動していると考えられる。プライスの「ユニット」や「プロセス」はそれらの対立を乗り越えるはず。

2016-05-16 01:41:23
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

というわけでとても有意義な議論でした。選ばれた皆さんには近日中に連絡が行くと思います。おめでとうございます。なお、審査の様子は下記でご覧いただけます。 houzz.jp/projects/17513…

2016-05-16 01:43:16

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