第5話「変貌」パート3

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白樺活性炭濾過物 @bookmark_vodka

5-3-49「貴方はここに閉じ込められて鎖に繋がれたような状態です。ですが、司令官、貴方はチャンスさえあれば海軍の腐敗した部分にも、そして深海棲艦にも牙を向ける気満々でいる…そうではありませんか?」 まるで大智兄さんが自分を窘めてる時みたいだな、と 頭の片隅で感じる。

2016-05-27 22:15:15
白樺活性炭濾過物 @bookmark_vodka

5-3-49「貴方はここに閉じ込められて鎖に繋がれたような状態です。ですが、司令官、貴方はチャンスさえあれば海軍の腐敗した部分にも、そして深海棲艦にも牙を向ける気満々でいる…そうではありませんか?」 まるで大智兄さんが自分を窘めてる時みたいだな、と 頭の片隅で感じる。

2016-05-27 22:15:15
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5-3-50「…どうしてそう思うんだ?」 「演習場を整備し、任務を怠らず、お墓の手入れを欠かさず死を悼み、過去ここに来た艦娘達の事を詳細に記録し続け…助けようと足掻き、そして扶桑さんや鳳翔さん、皆さんの信頼を失う事無く在り続けている…寧ろそう思わない要素がどこにあるのですか?」

2016-05-27 22:16:10
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5-3-50「…どうしてそう思うんだ?」 「演習場を整備し、任務を怠らず、お墓の手入れを欠かさず死を悼み、過去ここに来た艦娘達の事を詳細に記録し続け…助けようと足掻き、そして扶桑さんや鳳翔さん、皆さんの信頼を失う事無く在り続けている…寧ろそう思わない要素がどこにあるのですか?」

2016-05-27 22:16:10
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5-3-51「買被りかも知れんぞ?」 「そうは思いません。私は…綾波は、目には自信あるんですから」 投了の表情を見せる提督を見て満足すると、敬礼して改めて告げる。 「私は…駆逐艦綾波として、本日より司令官の配下となります。司令官の作戦成功のため、何なりとお申し付け下さい!」

2016-05-27 22:17:10
白樺活性炭濾過物 @bookmark_vodka

5-3-51「買被りかも知れんぞ?」 「そうは思いません。私は…綾波は、目には自信あるんですから」 投了の表情を見せる提督を見て満足すると、敬礼して改めて告げる。 「私は…駆逐艦綾波として、本日より司令官の配下となります。司令官の作戦成功のため、何なりとお申し付け下さい!」

2016-05-27 22:17:10
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5-3-52 それに対して、司令官は苦笑いを返す。 「だから、今仕事は無いって言っただろうに」

2016-05-27 22:17:31
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5-3-52 それに対して、司令官は苦笑いを返す。 「だから、今仕事は無いって言っただろうに」

2016-05-27 22:17:31
白樺活性炭濾過物 @bookmark_vodka

___ これが私の『綾波』としての生活の始まりだった ___

2016-05-27 22:18:14
白樺活性炭濾過物 @bookmark_vodka

5-3-53 その夜…孤島の鎮守府では、深夜3つの部屋で明かりが灯っていた。その日1日の出来事に満身創痍となり、熟睡している綾波の部屋では無い。 そして…3つの部屋の主達は、各々口元に不敵な笑みを浮かべるのだった。 他の誰にも、知られる事もなく…

2016-05-27 22:21:05
白樺活性炭濾過物 @bookmark_vodka

___ 第5話「変貌」 終わり 第6話「彷徨う風」に続く___

2016-05-27 22:22:19
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メモ:綾波は本来、自分の事を「綾波」と名前で呼びますが、ウチの綾波は一人称が「私」です。51の様な特殊なシチュエーション以外のカットにおいては、艦娘ではなく人の側面がベースとなっている、という具合に。他にも色んなパターンを書いてみたいですが、それはまた別の話。

2016-05-27 22:26:34