蔵臼 金助選 #1日1本オススメ映画 751~800

まだDVD化、ブルーレイ化されてないもの、VHSにすらなっていないものなども数多く含まれておりますが、こういった映画がかつて上映、あるいは放映されたことを風化させないように此処に記します。
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

教育とは怖ろしいものです。子供の頃に素朴に楽しんでいた1950年代の正統派西部劇が、それ以降、インディアンを『スターシップ・トゥルーパーズ』のバグ並みに扱う映画にしか見えなくなってしまったのです。

2016-05-21 09:52:51
蔵臼 金助 @klaus_kinske

この映画の公開以降、西部劇におけるインディアンと騎兵隊の描かれ方は、劇的に変化しました。

2016-05-21 09:52:41
蔵臼 金助 @klaus_kinske

キャンディス・バーゲン扮するヒロインはまるで“フラワー・チルドレン”であるかのような描かれ方をしていますし、この映画のラスト15分の大虐殺は、1968年の“ソンミ村虐殺事件”を連想させるものでした。『ソルジャーブルー』が北米で公開されたのは1970年のことでした。

2016-05-21 09:48:59
蔵臼 金助 @klaus_kinske

アメリカ本国でも物議を醸した『ソルジャーブルー』ですが、それは今までジョン・フォード作品などで扱われていた「ヒーローとしての騎兵隊」のイメージを引きずり下したこととは別に、当時膠着状態に陥っていたベトナム戦争という社会的背景も影響しています。

2016-05-21 09:43:49
蔵臼 金助 @klaus_kinske

数日前にマカロニウエスタンの元型(アーキタイプ)についてまとめましたが、マカロニウエスタンの中には、この“ポスト『ソルジャーブルー』作品”というのが幾つかあります。

2016-05-21 09:40:44
蔵臼 金助 @klaus_kinske

『ソルジャーブルー』 マカロニウエスタンが裸足で逃げ出す残虐な映画です。『情無用のジャンゴ』同様、人間が根源的に持つサディズム、暴力指向を直截に描くことで、描写以上の不快感を観客に与えます。かなりエグいよ。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/lNSQbsnzb7

2016-05-21 09:38:46
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『野獣死すべし』はピースメーカー(モデルガンをそのまま使っているのでちょっとチャチいが、グリップは象牙)が印象的な使われ方をしているんだよね。レプリカも作られたみたい。 pic.twitter.com/zRcnCW7pL7

2016-05-21 00:35:37
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『野獣死すべし』 仲代達矢じゃない方。村川透活劇のもうひとつの頂点。松田優作の狂気に引っ張られて、監督も共演者たちも何かこう、逝っちゃってる感が何度観ても凄い。小林麻美も鹿賀丈史も室田日出男も良い。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/KF0CbYgS9o

2016-05-21 00:12:55
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『薔薇の標的』 加山雄三(もみあげ付)じゃない方。ジャッキー・チェンと2本立でした。荒唐無稽から始まった村川透の活劇は次第にリアリズムを採り入れて行く。『よるべなき男の仕事・殺し』はその頂点だが、本作も良い。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/CNb6mfaJFy

2016-05-20 23:52:54
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『最も危険な遊戯』 低予算を逆手にとり、荒唐無稽な中に変なリアリティを感じる設定も出して、色んな映画のパクリも気にならなかったし、横転する車の横を必死に逃げる助監督が写り込んでいるのも気になりませんでした。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/xuNSdRuw87

2016-05-20 23:32:57
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『テキサス魂』 『ウエスタン』出演以降、ヘンリー・フォンダは肩の力を抜いた何本かの西部劇に出ましたが、これは中でも抜群に楽しい、ジェームズ・スチュワートと共演したコミカルな一本。監督はジーン・ケリーです。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/977M0bQBOO

2016-05-20 18:43:46
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

「アメリカの良心」と呼ばれた俳優は二人いて、それがヘンリー・フォンダとジェームズ・スチュワートだったのである。 彼らは私生活でも仲が良く、駆け出しの頃はルームシェアしていたほどだった。 pic.twitter.com/btm6vdKbps

2016-05-20 18:10:33
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

だからこそ、セルジオ・レオーネが『ウエスタン』でヘンリー・フォンダを稀代の悪役として登場させた時、アメリカ人は穢されたと感じたのだろう。 ヘンリー・フォンダは「アメリカの良心」だったのだ。 pic.twitter.com/L0sDSUCI4J

2016-05-20 17:48:02
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『荒野の決闘』 正統があって、異端が生まれる。OKコラルの決闘を扱った映画は『墓石と決闘』がベストだと思っているが、そういうこととは関係なく、この映画は名作だ。多くの人が言うように、この映画には詩情がある。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/TW7qI5VOr4

2016-05-20 17:37:17
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