蔵臼 金助選 #1日1本オススメ映画 751~800
- klaus_kinske
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『ミッシング』チラシのキャッチコピーが“愛は憎しみを越える”になっているが、これは映画配給会社の宣伝部が西部劇を知らなくて、「インディアン」「西部劇」と検索してたらビデオパッケージのマカロニウエスタン、『愛は憎しみを越えて』にぶつかりパクッた方に、3,000ペソ。
2016-05-22 11:08:05『ミッシング』 ハリウッドが久々に先住民を悪者にしましたよ。悪い映画じゃないんだけど、素敵な字幕(なっち)にセンスがないのと、キャストに西部劇の雰囲気を感じ取れない、冴えない中間管理職みたいなウエスタン。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/c2CvHGgYkn
2016-05-22 11:02:19けれども公開以降、ハリウッドではインディアンを悪役として描く作品がめっきり減ったから(このことがいいことか悪いことかは置いといて)、『ソルジャーブルー』は役割をはたしたのだと思う。
2016-05-22 10:35:46その点では未公開のマカロニウエスタン、『熊のジョナサン』の方が、娯楽映画として作られたけど、はるかに真摯に先住民の感情をくみ取って映画化していた。
2016-05-22 10:33:32では物議を醸した『ソルジャーブルー』がインディアンに対して真摯な感情を持って、彼らに対しきちんと向き合って映画を作ったのかと言うと、そうでもない気がする。
2016-05-22 10:30:56結論から言うと、『ソルジャーブルー』はマカロニウエスタンに対して、先住民問題提起とは関係なく、残酷描写をエスカレートさせる免罪符を与えただけみたいな気がするねw
2016-05-22 10:27:55こうやってスチル画像観るだけでも、『カット・スロート・ナイン』(1972)には、『ヘイトフル・エイト』のデジャ・ヴ感がある。 pic.twitter.com/kLJMdnXvBB
2016-05-22 10:16:04『カット・スロート・ナイン』 残虐描写で悪名高い『情無用のジャンゴ』の歴史を塗り替えた、極悪非道のマカロニウエスタン。雪山で馬車が山賊に襲われる。乗っていたのは騎兵隊軍曹、若い女、そして札付き凶悪犯が7人。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/adh565TsG5
2016-05-22 10:05:05こっちはボーカル・バージョン。 10 bianchi uccisi da un piccolo indiano by Piero Umiliani youtube.com/watch?v=6OT6bI… pic.twitter.com/zFzfcWqK79
2016-05-22 00:57:08『小さなインディアンに殺された10人の白人』は話は何てことはないのだが、ピエロ・ウミリアーニのサントラがそれはそれは格好良い。 Piero Umiliani - Blood River youtube.com/watch?v=8AS9Oi… pic.twitter.com/GMS3Opz6Q9
2016-05-22 00:52:28『小さなインディアンに殺された10人の白人』 “ポスト『ソルジャーブルー』影響下のマカロニウエスタン”。タイトルでお判りのように、部族を皆殺しにされたインディアンが10人の白人を一人ずつ殺し、誰もいなくなる。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/HSDwB0L5D2
2016-05-22 00:49:31後ね、それぞれにインディアン娘が出て来ますが、二人とも美人です。 左が『愛は憎しみを越えて』のマピ・ギャラン。 右が『ライジング・スターの伝説』のローラ・フォルネル。 pic.twitter.com/tAjkQ7bGME
2016-05-22 00:31:34ちなみに、『愛は憎しみを越えて』はリチャード・ハリスンが脚本を書き、『ライジング・スターの伝説』の方は、『殺しのテクニック』の監督であるフランコ・プロスペリが脚本を書いてます。 それぞれ1983年、1987年製作のマカロニウエスタンなので、ちょっと雰囲気が違います。
2016-05-22 00:17:17ここで「ええっ?! リチャード・ハリスンの息子が出てるの?」と驚くのは、古参のマカロニファンだけだ。 リチャード・ハリスじゃないよ。リチャード・ハリスン。 『荒野の10万ドル』『皆殺しの用心棒』の主演だ。 息子の方がイケメンですね。 pic.twitter.com/ok449gmFh6
2016-05-22 00:14:39『ライジング・スターの伝説』 “ポスト『ソルジャーブルー』影響下のマカロニウエスタン”。酷いビデオタイトルがついてますが、原題は“白いアパッチ”。リチャード・ハリスンの息子、セバスチャン・ハリスンが主演です。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/ukVAuNfy9u
2016-05-22 00:09:50『愛は憎しみを越えて』 “ポスト『ソルジャーブルー』影響下のマカロニウエスタン”。酷いビデオタイトルがついてますが、原題は“頭の皮”。部族を皆殺しにされたインディアン娘の復讐物語を陰惨なタッチで描きます。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/uqsO9OSaJj
2016-05-21 23:57:15たぶんタランティーノは『カット・スロート・ナイン』が大好きだね。 『カット・スロート・ナイン』あっての、『ヘイトフル・エイト』だ。
2016-05-21 10:21:26そしてさらには、もうインディアンなんかどうでもいいの。タガが外れちゃったから、もっと残酷な西部劇作らせて♡の『カット・スロート・ナイン』(ハーヴェイ・カイテル主演でリメイクとの噂もありました )なんて映画もありました。 残酷描写に関しては、『情無用のジャンゴ』の三倍だ(当社比)。
2016-05-21 10:19:30『ソルジャーブルー』の残虐描写に、イタリア人の中に眠る古代ローマ人の野蛮な血がたぎって作ったとしか思えない、言ってみれば「残酷描写は俺たちにお任せ♪」的なものが動機になっているのではないかと思うのであります。
2016-05-21 10:15:28『ソルジャーブルー』影響下に作られたマカロニウエスタン、『愛は憎しみを越えて』とか『ライジング・スターの伝説』、『Dieci bianchi uccisi da un piccolo indiano 』などは、必ずしも人種差別やインディアン迫害を糾弾して作られたわけではない。
2016-05-21 10:13:21では、イタリア人がインディアンに対して好意的に描いていたかと言うと、決してそうではない。 「アメリカ人は有色人種を差別し、ヨーロッパ人は有色人種を区別する」なんて言葉もあるからな。
2016-05-21 10:05:03そもそも欧州にインディアンはあまりいないので、マカロニウエスタンにはあまり登場しないんだよね。ドイツ製西部劇は騎兵隊ものインディアンものが多いので、度々出て来ますが。 役者の調達が難しかったのだ。多くは白人がメイクで似せて、たまに日本人も先住民役になったりしてました。
2016-05-21 10:02:42イタリア人は北米先住民に対してニュートラルな考え方を持っていました。 左翼のコルブッチは『さすらいのガンマン』で先端的なインディアン目線の映画を作っていましたが。 『ガンマン無頼/地獄人別帖』なども、先住民視点から描かれた作品です。 pic.twitter.com/4ImVtGg6i3
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