【No Return……】横山侯隆編

りえこ @eighter_rieko83

【No Return……】 1 「はぁ、ぁっ……、んっ、きみくん……！」 ご所望のモノ。 連絡もせんとウチ来た時は、思いっきり激しくして欲しいん知ってる。 せやけど、俺は焦らして焦らして……やっと……。 この方が効果あるって学習してん。 俺かてそんなアホちゃうねんで？

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2 いつまでも黙って“返す”とか……せーへんで？ 今日会うの、１ヶ月ぶりくらいやんな？ でも、わかってる？ これでも、だんだん会うまでの期間短なってんねんで？ 肌につけた赤いヤツも、最近はつけても怒らんやん。 それって、ダンナとはヤッてへん証拠やろ？

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3 それどころか……いつも左手の薬指のやつ……してへんやん……。 知っとる？ 俺、あれ見ながらヤッたら、実は嫉妬で……つい激しくなってまうねん。 嫉妬しとるとか……絶対気付かせへんけど。 やっと与えたカラダは、もう幾度目かのテッペン味わってて……。

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4 俺が果てた時、彼女はすぐにカラダを動かせん程やった。 それやのに……。 「そろそろ……帰らないと……。」 散々触れ合ったベッドの上で、カラダにたくさんついた赤いそれを、俺が一度剥がした布で、また隠そうとする。 今までは…これでバイバイ…でも、そろそろえぇやろ……？

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5 背中の中心で、留めようとする手の邪魔をする。 「まだえぇやん。」 後ろから抱きしめて、首筋に触れないように唇を近付ける。 「ちょっ……どうしたの……？」 いつもと違う俺に…確実に動揺が見える。 「もうちょっとおったらえぇやん…。カラダ……しんどいやろ？」

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6 「で、でも……終電……。」 「車で送ってったるから……。」 「…………。」 困ってるのはわかってる。 でも、そんなんお構い無しで、まだ熱いままのそこに指を這わす。 そして、彼女の期待通り……首筋にたくさんキスをした。 ほら……な？ チカラ……どんどん抜けてくやん…。

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7 今度はお望みどおり……激しく抱いたるから……。 もぉ、帰るとか言わんやんな……？ Fin. pic.twitter.com/yo1SEzgpUO

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