アルファ碁観戦ツイート

アルファ碁を観戦した感想をリアルタイムで書いたツイートを個人的にまとめたものです。
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Lee Sedol’s brilliant moves deliver a comeback against #AlphaGo in game 4 → goo.gl/O2c480 pic.twitter.com/NchPMDZTU6

2016-03-13 18:46:27
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KITAMOTO Asanobu / 北本 朝展 @KitamotoAsanobu

変な言い方だが、アルファ碁開発チームも、一敗してホッとしているのではないか。これはあくまで技術のデモなのだから、少しドジった方が愛嬌もある。しかし実態以上に期待が高まれば、あとあと自分の首を絞めることにもなりかねない。この一敗は、期待を冷やして実態に近づける効果がありそう。

2016-03-13 20:52:18
KITAMOTO Asanobu / 北本 朝展 @KitamotoAsanobu

グーグルは近々囲碁デモから撤退するだろうが、学習データはぜひオープンにしてほしいものだ。そこから学習すれば、アルファ碁より強いソフトウェアは必ず作れる。また「世界最強」棋士の対戦データからは、コミ(先手が後手よりどの程度有利か)など、未解決問題に対するエビデンスも得られそうだ。

2016-03-13 20:59:30
KITAMOTO Asanobu / 北本 朝展 @KitamotoAsanobu

@kafukanoochan 私が考えていた抽象化は、空間的な「石の固まり」とか、戦略的な「この石とこの石が攻め合い」とか、そういったレベルの抽象化を考えていました。価値については、実問題ではスカラーは単純化しすぎでしょうが、ゲームの勝利は最終的にはスカラーに落ちる気もします。

2016-03-13 21:06:39
KITAMOTO Asanobu / 北本 朝展 @KitamotoAsanobu

(1) 昨日のアルファ碁がなぜ突然乱れたのかを考えていたが、そのキーワードは「切断」によって引き起こされる「多峰性」や「相転移」なのではないかと思いついた。石の切断はこうした現象を引き起こしうるので、もしこれが原因なら、次の対局でセドルさんは切断を狙えば勝てることになる。

2016-03-14 12:42:23
KITAMOTO Asanobu / 北本 朝展 @KitamotoAsanobu

(2) 多峰性とは、複数の異なる解釈が混在する局面において、その中の一つのみが選ばれる場合を指す。最適な手順が解釈ごとに全く異なるため、切断される場合とされない場合の戦略が単純に重ね合わされ平均化されてしまうとまずい。切断と非切断が両方同時に起こることはないからである。

2016-03-14 12:45:22
KITAMOTO Asanobu / 北本 朝展 @KitamotoAsanobu

(3) 相転移とは、ある解釈から別の解釈へと、解釈が一気に変化する場合を指す。切断されない想定から切断される想定へと解釈が転換すると、従来の想定は無意味になるため、その大変動をうまく吸収して頭(?)を切り替えないといけない。つまり切断は、局面の解釈をガラッと変える力を持つ。

2016-03-14 12:50:47
KITAMOTO Asanobu / 北本 朝展 @KitamotoAsanobu

(4) ただし「切断」は高次の概念であり、切断の有無を判定した場合分けなど、アルファ碁としてはやりたくない考え方である。アルファ碁の無類の強さは、概念を明示的に教える必要がない点にあることは確かだが、概念の助けを借りた方がよい場合はパフォーマンスが劣る可能性があるかもしれない。

2016-03-14 12:53:30
KITAMOTO Asanobu / 北本 朝展 @KitamotoAsanobu

(5) アルファ碁には確かに弱点もあろうが、序盤は四局とも人間を圧倒しており、その強さだけでも歴史に残る偉業と言っていい。ただし突然パフォーマンスが低下する現象などは、今後の自動運転への適用などにおける懸念材料にもなる。その意味でもアルファ碁のデモは示唆的な点が多い。

2016-03-14 12:56:18
Demis Hassabis @demishassabis

#AlphaGo wins game 5! One of the most incredible games ever. To comeback from the initial big mistake against Lee Sedol was mind-blowing!!!

2016-03-15 18:03:27
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#AlphaGo came back from Game4 loss to beat Lee Sedol in the final game of the match → goo.gl/O2c480 pic.twitter.com/97FxE51eKc

2016-03-15 18:57:55
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KITAMOTO Asanobu / 北本 朝展 @KitamotoAsanobu

アルファ碁に対する妥当な評価だと思う。負けたこと自体は重要な点ではなく、技術の発展から得られる果実に焦点を合わせるべきだろう / AIの「人間超え」、その時トップ囲碁棋士は 緊急寄稿:高尾紳路九段が見たシンギュラリティの風景 business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15…

2016-03-19 10:52:59
KITAMOTO Asanobu / 北本 朝展 @KitamotoAsanobu

会話ボット「Tay」の一件、当然の結末として流すには惜しい教訓がある。例えば、政治を人工知能がやればいいという気楽な意見があるが、何を入力するかが判断を左右するから、そこが権力闘争の場になるだけ。たとえ完璧な機械ができても、その機械が客観的で公平な判断を下すというのは幻想である。

2016-03-25 19:34:51
KITAMOTO Asanobu / 北本 朝展 @KitamotoAsanobu

(続)機械に公正な学習データが与えられているかといった検証は、技術の領域というより、人文系のセンスも要求される領域だろう。だから、データを批判的に検証する基礎となる人文系の知識体系は今後重要になるはず。ただ、技術を踏まえない批判的精神は空回りしがちなので、両方の視点を持ちたい。

2016-03-25 19:46:48
KITAMOTO Asanobu / 北本 朝展 @KitamotoAsanobu

いい記事。私の実感とも合う。 アルファ碁はたくさん手を読んでいるのではなく、猛烈に勘がいい cakes.mu/posts/12686 「1局目はわざと変わった手を打って自滅。2局目はかたく打ちすぎて完敗。じゃあ3局目はどうする、ということで乱戦形に持ち込もうとしたんです。」

2016-04-11 21:35:10
KITAMOTO Asanobu / 北本 朝展 @KitamotoAsanobu

読んでいない手を打たれると途端に弱くなる? cakes.mu/posts/12687 「一見よくない手だけれど、論理的に考えていくと良くなる手というのが苦手です。」「途中の手はひどいけれど、最後にまったく別の目標があるという手順は、コンピュータの想定外なんです。」

2016-04-14 20:15:04
KITAMOTO Asanobu / 北本 朝展 @KitamotoAsanobu

(続き)「コンピュータは論理の積み重ねでずっと先にたどり着くような手が、ぜんぜん読めないんです。」 アルファ碁は論理が苦手そうというのは、私も第4戦の感想としてツイートした。本当の意味で盤面を理解してないから、論理は適用しづらい。 twitter.com/KitamotoAsanob…

2016-04-14 20:20:28
KITAMOTO Asanobu / 北本 朝展 @KitamotoAsanobu

セドルさん、はじめて勝利。開き直ってソフトウェアのバグ探しはやめ、人間に対するように打ったのではないか。そしてアルファ碁の弱点も引き出した。直観と論理を組み合わせた方がいい場面に、直観だけで答えを出すと間違えてしまう。ここは逆に、アルファ碁では越えるのが難しい壁になりそう。

2016-03-13 17:55:19
KITAMOTO Asanobu / 北本 朝展 @KitamotoAsanobu

人類に残されたのは、言葉と論理。アルファ碁が示した人工知能の可能性とは cakes.mu/posts/12688 過去の記事は最高に面白かったが、今回はいまいち。テクノロジー万能感に基づくナイーブさ、世界には囲碁より難しいことはないって、さすがに世間知らずっぽいでしょ。

2016-04-18 22:52:34