不知火に落ち度はない 49(秋雲)

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はじめに

※ この話は艦これ二次創作的な何かのネタ帳じみたものです。
独自設定がちらほら混じってるので、適当にご笑覧ください。

今回は変わり者の艦娘秋雲回。
あの例の癖のあるボイスを思い出しながらご堪能下さい。

感想はハッシュタグ #落ちぬい か コメントまでいただけますと喜びます。

不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

じゃ、時間取れそうだし更新ね。ね。 今回は、秋雲にspotlightをあててみよう。 #落ちぬい

2016-06-11 06:43:13

本編

不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

出会いがあれば別れがある。 これは必然である。 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 06:43:54
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

手元には人事異動書類のコピーが一式。 この度我が基地から、一人抜けていくことになった艦娘が居る。 「秋雲さん。異動なんですね」 「おう。夕雲型だか陽炎型だかわかんない奴だけどな」 「個人的にもっと、お話ししたかったわ……」 そう、秋雲だった。 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 06:49:05
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「あいつ、お前ら夕雲型とは親しいのか?」 「誰とでも親しい人ですよ、秋雲さん」 「あいつ基本的に、距離詰めてくの得意だしなあ」 なお、行き先はアウターヘブン傘下の基地の一つ。 南方作戦で、どうやら秋雲が必要になったらしい。 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 06:51:19
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「あいつ自分から異動書類持ってきたが、なんかあんのかね」 「巻雲姉さんが、居るからじゃないでしょうか」 そいや早霜よりも前任の夕雲型、結構いたんだっけ。 「おふたりは、私が焼き餅するぐらい、仲良しなんです」 「そのモチ焼くジェスチャーはおいとこうぜ」 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 06:54:28
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

ぷくくくく、と一人笑い出すマイクロ貞子こと早霜。 今日もこいつは元気に、一人ウケの真っ最中である。 秘書艦としては問題ないんだが、龍田は何考えてこいつをよこしたのか。 謎は尽きぬままであり、さらに言うなら不知火との距離感もまだ不明なままだ。 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 06:56:50
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「そいや、早霜。お前もコンポタ派だったんだってな」 「はい…? ええ、好きですよ。コン・ポタ」 「ポル・ポトみたいな発音やめとけ」 「おわかりになりましたか……うふふ」 絶好調だな、早霜。 「んじゃ早霜さんや」 「はい?」 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 07:02:07
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「お前の分のコンポタも買ってくるから留守番よろ」 「お留守番ですか? はじめてのおるすばんですか?」 「二つの違いについてはツッコまねえよ!?」 「あら、残念」 うふふふ、と笑って了解の意を示す早霜。 スパイ疑惑者を留守番させるのどうかって話はあるが。 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 07:05:18
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

残念、ちょっと監視を付けさせて貰ってたりする。 基地PCからの不正データ送信は不知火が主導で監視し。 通常行動時においては陽炎や神通が見てたりする。 あと、頼りになるかはわからないが、屋根裏ニンジャが今、司令室の真上でお昼寝中である。 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 07:08:27
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「じゃ、わり。用件済ませてくるわ」 「はい。いってらっしゃい、司令官。お風呂とご飯は?」 「お前母ちゃんですか。3時間で戻るからそれまで頼むぞ」 「了解しました。……それともわ・た・」 「あくまでボケてくるか!?」 そうして、俺は司令室を後にした。 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 07:13:31
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「つーわけで、約束通り来たぞ秋雲」 「おー、仕事中ごめんねー。提督ぅー」 そして現在俺は、異動予定の秋雲の部屋に居る。 部屋の中身はスッキリと空になり、スポーツバッグにスケッチブック、筆記用具だけが秋雲の傍にあった。 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 07:18:25
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「かまわねえけどさ。異動前の頼み事なんだろ?」 「そーそー。じゃ、早速なんだけどさー」 備品を持ち出してきたのか、秋雲は俺にパイプ椅子を差し出してきてこう言った。 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 07:19:42
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

今こいつ、脱げつった? いや、今ここで? 秋雲ルームで脱げと仰せですか? 異動前の思い出作りチャンネルとかそういう展開ですか? さすがにおじさんそういう感じのは、ないって思ってましたが。 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 07:21:20
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「脱げっておい。なんかに着替えてくれとか?」 「いやいや、イズ全裸」 「はあ。全裸」 いや、秋雲さ。 一応聞いておくけどさ。 「お前も脱ぐって展開じゃねえだろな」 「はあ? あー、うーん? そりゃ見せろっつーならいいけど、別に脱いだりしないかなー」 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 07:24:44
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

おう、それでやっと理解。 つまりあれか。 「俺の裸のスケッチしてえってこと?」 「そーいうこと。わかったらちゃっちゃっと脱いでプリーズ」 「思い出作りでなくてよかったって一安心だわ」 「えー? 思い出作りだけどなあ、これも」 まあ、そりゃそうか。 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 07:26:13
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「ちなみに、一応聞いておくけどお前ちんちんみたことあんの?」 「ネットでならあるからご安心下さい。生は初めてだけどさ」 「じゃ、隠さなくていってことな」 「そーいうこと。サービスで大きめに描いとく?」 ばかいえ。不要なサイズだわい。 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 07:28:11
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「じゃ、モデルおねがいしまーす」 「おうよ。じゃ、ポーズあったら言えよ」 「適当でいいよ。立っててもいいし」 ただし、立ち続けるとつらいんじゃない? などと仰せであったので── #不知火に落ち度はない

2016-06-11 07:29:31
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「舐めるんじゃありません。俺罰則で12時間気をつけ維持とか、やらされたことあんだぜ」 「それ普通に凄くない? やらせる方もだけど」 「終わったと同時に気絶した」 ありゃ地獄だったからな。 団長おっかねえわ。 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 07:34:04
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

早速上着に手をかけて脱ぎ捨て、シャツも脱ぐ。 「……うわ、予想より凄い身体」 「鍛えてますし」 「あ、そうじゃなくって。そうじゃないんだって」 わたわた手を振る秋雲。なんだかこいつの焦るの新鮮だな。 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 07:35:56
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「ああ、こっちか。まあ、普段見せてねーしな」 インパクトあるわな。 焼け爛れた皮膚に、盛り上がる傷跡。 生々しい戦闘の記録が丸見えだ。 「身体も相当なもんだけどね。体脂肪いくつ?」 「近頃の流行の細マッチョおじさんです」 計ったことねえし。 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 07:39:56
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「こっちのほうがすげーけどな」 どれ、ズボンを下ろしてみると。 「……うっわあ」 「うっわあってなんだよ」 「よくその脚動くね」 「びんびんです」 こないだ撃たれたのも追加されてるしな。 傷はあっちこっちにある。 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 07:42:42
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「じゃ、いっときますか。パンツ」 「そーいう盛り上げ展開とかいいから」 ではずるりと。 「……」 「秋雲さん?」 「……」 「秋雲?」 「……」 「お前パンツ脱がすぞ」 「……はあ!? わわわわわわわ!! ちょ、ちょ、ちょなにそれ!?」 #不知火に落ち度はない

2016-06-11 07:44:35
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