甲野氏　鳥インフルなど

甲野善紀 @shouseikan

それでも、薪割りなどは、稽古の代わりと、無理やり予定に組み込ませる。スウェーデン製の斧の特色と、それ故の欠点がはっきりわかった。そして、鍛治屋の鎚が、なぜ餅つき杵のように、前重心に、ヒツ穴より前が長くなっているか、その意味があらためてわかった。

甲野善紀 @shouseikan

鍛冶仕事といえば、野元氏が、先日、福山で中学生達を相手に鍛冶教室をして、皆、もの凄く目が輝いていたということだ。

甲野善紀 @shouseikan

中学生相手に刃物づくりといえば、顔をしかめる向きもあるだろうが、現在の日本人の無器用さに何も具体策をとらない文科省の無策を思うと、とにかく一人でも二人でも、手仕事に情熱をもつ子供達を育てる必要を痛感する。

甲野善紀 @shouseikan

仮にそれで、怪我をしたり事故が起きても、安全安全でロボット化し、何か変事が起きても、ものの役に立たない人間ばかりになるよりは、よほどマシである。それに、子供の時から指先の訓練が出来ていなければ、優れた外科医も歯科医も生まれないだろう。

甲野善紀 @shouseikan

とにかく、今、人間にとって何が大事で何が必要かを全員で真剣に論議すべきなのに、自分が責任をとらされることを恐れて、ことなかれ主義の大人が多すぎる。

甲野善紀 @shouseikan

いまはなき、天下の奇傑荒川修作の名言ではないが、養老天命反転地で怪我人続出しても、「それが何だっていうんだ！」と安全を優先させようとした関係者を一喝したような気迫のある人が、いまはもっと必要だろう。

甲野善紀 @shouseikan

荒川修作は、私にとって生前から、“さん”とか “先生”といった敬称が付けられなかった唯一の人物だ。それは、織田信長や徳川家康に敬称を付けないように、荒川修作は我々と同時代を共に生きている気がしない人で、荒川修作とフルネームで呼ぶ以外、他に呼びようが私にはなかった。

甲野善紀 @shouseikan

今も松聲館に来られた時、名越クリニック院長と九段のフェヤモントホテルを訪ねた時の事を、鮮明に思い浮かべられる。 あの時は、まさか本人に向かって、「荒川修作」 とは呼びかけられないので、常に主語抜きで話していた。あんな人はもう出会わないだろう！

甲野善紀 @shouseikan

大相撲の八百長問題など私には何の関係もないと思っていたが、この問題で次の場所が中止となり、力士の人達も時間的ゆとりが出来たのか、昨日の綾瀬の講座に幕下力士のＫ氏が来場。

甲野善紀 @shouseikan

体重は私の倍以上あるようなので、まず「辰巳返し」（私が坐って畳に両手をつき、その片手を上から全体重をかけて抑えてもらうものを返す）の相手をしてもらった。

甲野善紀 @shouseikan

私のいままでの経験では、「辰巳返し」は、体重120キロぐらいが最高だったので、140キロぐらいというＫ氏は無理かもしれないと思ったが、それほど苦労なく上がった。

甲野善紀 @shouseikan

その他、「おっつけ」てきた腕を下へ崩すとか、突っ張りを横から払ってＫ氏の側面に入って「送り出し」の体勢をとるとか、いろいろと試させてもらう。

甲野善紀 @shouseikan

Ｋ氏は先場所休場しようかと思うほど体調が悪かったが、私の本を読んで、それを参考に相撲をとったところ６勝１敗と星が良かったとかで、また受講したいとの事だった。

甲野善紀 @shouseikan

まあ、力士は、まわしを締め込んで、その気で立ち合えば、また違う迫力も出るだろうから、私の技が力士に通用したと安易に思い込んだりしているわけではないが、相撲の稽古法にはかなり助言なら出来ると思った。

甲野善紀 @shouseikan

ほんの今、昼飯、食いながら、なにげにテレビを見ていたら、山口県で鳥インフルエンザの拡散を防ぐ為とか訳わからん理由で公園の白鳥が、大量に殺されていました！決めた奴が、死ね！怒りで爪が、手の平に刺さってしまいやした！まったく人間って奴は！

甲野善紀 @shouseikan

まあ、十分予想されていた事とはいえ、現実になるとショックだ。そのうち「野鳥も皆殺しにしろ！ 」という意見も、出て来るだろう！いや、もう出ているかもしれない。鳥と人間は、違うという意見があるかもしれないが、ユダヤ人大量虐殺と心情的には同じである。

甲野善紀 @shouseikan

もう、このままでは、なんでも人間中心の社会を作り、遺伝子組み換えで、自分達に都合のいい環境にしたつもりが、精神に破壊が来て、薬物びたりとなり、治療する者も、治療される者以上に 精神を病んでいる時代が来るような気がする。 いったい宗教者は何をしているのか、と思う。

甲野善紀 @shouseikan

しかし、この流れは止まらないかもしれない。止めるには、「私には、肉も卵も要らない、野草食ってづも、この流れを止めよう」という覚悟と根性のある者が、現実に多数必要だからである。アメリカで食品安全近代化法案が通るのも、この、世界的潮流があるからだろう。

甲野善紀 @shouseikan

しかし、この流れは止まらないかもしれない。止めるには、「私には、肉も卵も要らない、野草食ってづも、この流れを止めよう」という覚悟と根性のある者が、現実に多数必要だからである。アメリカで食品安全近代化法案が通るのも、この、世界的潮流があるからだろう。

甲野善紀 @shouseikan

とはいえ、この時代を生きる一人として、座視するにはしのびない！ なんとかしなくては。御志のある方は、この事をツイートして、多くの方々に考えていただいて下さい。

甲野善紀 @shouseikan

桜井章一・雀鬼会会長からお電話をいただく。野元氏からのメールで、山口県での公園白鳥みな殺し報道を知った後だけに、かなり激烈に現代の世相について、いろいろ語ったように思う。

甲野善紀 @shouseikan

しかし、私が嘆いても、「でも現実に鳥インフルエンザが流行したら困るでしょう」という意見が、現在の日本では圧倒的だし、心情的に私の意見に同調している人も、為政者側の論客から「そんなこと言って、卵もひどく値上がりしたらどうするのか」と言われたら、口をつぐむ人が多いと思う。

甲野善紀 @shouseikan

私に言わせれば、「卵が物価の優等生」などと養鶏業者に言わせてコスト削減をさせていた社会構造に、そもそも問題がある。江戸時代以前、卵など滅多に食べられなくて、現代人より遥かに頑強な人間はたくさん居たはずである。

甲野善紀 @shouseikan

私も生卵が大変好きな人間だが、それだけに無理をしてコスト削減した鶏の卵を食べたいとは思わないし、インフルエンザで鶏が激減したら、卵を無理しても食べようとは思わない。

甲野善紀 @shouseikan

大体、効率、効率で生き物を効率よく増やして消費するという考えそのものが間違っていると考えないと、鳥インフルエンザも根本的解決にはならないだろう。