東北地方の植生とシカ害をめぐって(2012年4月)

▽岩手県を中心に東北の「シカ害」による生物多様性の劇的低下に強い危機感を持っておられる博物館学芸員 @mahoroszk (Suzuki Mahoro)さんの問いかけと応答を中心にまとめます。 2011年(平成25年)の福島第一原発事故による放射能汚染の影響を前提として。 ※なお、議論の前提として、次のTogetter もお読みください。@moriokahiguma (shin)さんのtweetがまとめられています。  →▼森林政策等専門家が見る行き過ぎた基準値による里山文化、生物多様性の危機。あるいはご謙遜を合戦 - Togetter http://togetter.com/li/285239  →▼野生鳥獣肉処理の置かれた法的環境について(2012年4月16日) - Togetter http://togetter.com/li/289204
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Suzuki Mahoro @mahoroszk

ネット上の資料では1980年自然環境保全調査動物分布調査報告書」にあるデータがかなり面白いです。記述内容は古いですが。ニホンジカはこのページの4・5節。 http://t.co/iarTELlO @PapaTomy @magpie_sendai

2012-04-12 23:07:52

 ※リンク先は、財団法人日本野生生物研究センター 『第2回 自然環境保全基礎調査 動物分布調査報告書(哺乳類) 全国版(その2)』(1980年)の II-2。このセクションの執筆担当者は、常田邦彦・丸山直樹・伊藤健雄・古林賢恒・阿部永。
 →▼2 ニホンジカの地理的分布とその要因 http://www.biodic.go.jp/reports/2-6/ad038.html
 →▼全体目次 http://www.biodic.go.jp/reports/2-6/ad000.html
※上記資料は、環境省の生物多様性センター公式サイトで公開されている。
 →▼生物多様性センター(環境省 自然環境局) http://www.biodic.go.jp/

Shinichi Takagawa @s_takagawa

@mahoroszk @PapaTomy @magpie_sendai たしか会津藩か南部藩かが1800年代のいつぞやに一度に1万2千頭狩って江戸に送ったという記録もあるそうですね。どなたの研究だったか思い出せない。。。まほろさんご自身でしたっけ???

2012-04-13 00:11:21
Suzuki Mahoro @mahoroszk

@s_takagawa @PapaTomy @magpie_sendai 江戸時代に「一度に大量に狩った」記録が盛岡藩や秋田藩で残っているのは知っていますが、それを「江戸へ送った」というのは初耳です。私は読んだことがないです。

2012-04-13 00:16:24
Suzuki Mahoro @mahoroszk

東北地方の近世文献に登場する動物の研究は遠藤公男さんの著書『盛岡藩御狩り日記』が最も有名で、皆がこれを引きます。シカについて最近では伊藤愛さん他 http://t.co/xVHz3nDy とかも。 @s_takagawa

2012-04-13 00:57:49

 ※リンク先は次の発表要旨(日本生態学会全国大会 ESJ55(2008年))。
 →▼ESJ55 poster P1-266|日本生態学会全国大会 (ESJ series) http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/55/P1-266.html
▽「[一般講演(ポスター発表)] 南東北における江戸期のニホンジカの分布について」 伊藤愛, 箕口秀夫, 三浦慎悟。

まぐぴ@トコロジスト @magpie_sendai

昔からいなかったと思っていたら、違っていたんですね、ありがとうございます @s_takagawa: @mahoroszk @PapaTomy @magpie_sendai たしか会津藩か南部藩かが1800年代のいつぞやに一度に1万2千頭狩って江戸に送ったという記録もあるそうですね

2012-04-13 05:44:49
Shinichi Takagawa @s_takagawa

@mahoroszk おそーーーい返事ですみません。いろいろ教えていただきありがとうございます!たぶんその伊藤さんの発表だったと思うのですが、「会津藩すげーな」という記憶が強いので、私の覚え違いなのかなぁ。

2012-04-14 07:41:52
Suzuki Mahoro @mahoroszk

@s_takagawa なるほど。伊藤さんの発表内容ということなら可能性がありますね。論文になってないのかなあ。ちょっと探したんですが見つかりませんでした。

2012-04-14 21:29:35

  
  

(参考資料)

(参考)
 →▼農林水産省|鳥獣被害対策コーナー http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/index.html
  

(参考)
※このまとめ中でもリンクされている @PapaTomy (N. Tomioka)さん(環境考古学・古生態人類学)の応答記事は全5回のブログエントリーとして公開されている。
 →▼被災地の里山と縄文の森林と動物たち(1)|骨と貝殻の素晴らしき日々 http://ameblo.jp/lab-archae/entry-11219798701.html
 →▼被災地の里山と縄文の森林と動物たち(2)|骨と貝殻の素晴らしき日々 http://ameblo.jp/lab-archae/entry-11219801694.html#main
 →▼被災地の里山と縄文の森林と動物たち(3)|骨と貝殻の素晴らしき日々 http://ameblo.jp/lab-archae/entry-11219804142.html#main
 →▼被災地の里山と縄文の森林と動物たち(4)|骨と貝殻の素晴らしき日々 http://ameblo.jp/lab-archae/entry-11219805033.html#main
 →▼被災地の里山と縄文の森林と動物たち(5)|骨と貝殻の素晴らしき日々 http://ameblo.jp/lab-archae/entry-11219808024.html#main
  

(参考)
 →▼CiNii 論文 - 「明治・大正期の岩手県周辺における大型哺乳類の狩猟 : オオカミ・シカ・イノシシ・サル猟の地域性」〔岡 惠介, 2000年〕 http://ci.nii.ac.jp/naid/110006966405
  

  

(参考記事)

 →▼ジビエは森を救えない?〔2012/03/25〕|森林ジャーナリストの「思いつき」ブログ(田中淳夫) http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2012/03/post-4d12.html
  

 →▼公務員ハンターが有害鳥獣駆除…猟友会高齢化で〔2012年5月11日〕 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120509-OYT1T00425.htm
▽「ニホンジカなど野生鳥獣による農林業被害を防ぐため、静岡県は〔2012年5月〕9日、市町職員らをハンターとして養成する方策を探る「鳥獣捕獲職員育成研究会」を発足させる。/ 猟友会員らが高齢化などで減る一方のため、若手職員をハンターとし、猟友会と連携して有害鳥獣の捕獲・駆除を目指す。」
▽「研究会には、県や県猟友会のほか、下田、伊東、伊豆、富士宮、浜松の5市とJA伊豆の国など5JAの職員が参加。9日に沼津市内で初会合を開き、ハンター養成に向けた費用や技術継承などの課題を検討する。/ 県自然保護課によると、2008年2月に「鳥獣被害防止特別措置法」が施行され、公務員の職務として鳥獣駆除が認められるようになったことが、「公務員ハンター養成」の追い風になっているという。/ 県内の銃猟免許の所持者は2001年度末には5737人いたが、10年度末には3647人に減少。その一方、60歳以上の比率は47%から65%に増加した。/ 逆に県内の野生鳥獣による農林作物の被害は、01年度の3億8000万円から10年度は6億4000万円に増加。同課は「被害を防ぐには鳥獣の適正な個体調整が不可欠」として、特定鳥獣保護管理計画を策定し、ニホンジカの駆除を行ってきた。/ 計画では、伊豆半島に推定2万1900頭いるシカを年7000頭駆除し、11年度末に1万頭まで減らすことを目標としていたが、ハンター不足などもあって駆除実績は年5000~6000頭にとどまった。/ さらに、県は伊豆半島だけを対象にしていたニホンジカの保護管理計画を今年度、県内全域に拡大した。計画を実現するには「屈強な若手ハンターの養成が急務」(県自然保護課)となり、地域事情に通じた市町職員やJA職員を対象に、ハンター養成の可能性を探ることになった。」
  

 →▼麻酔銃があまり使われないワケ〔2012年07月20日〕|狩猟 http://blog.livedoor.jp/hunter00000000/archives/12054089.html
▽「昨今、野生動物による農作物や人間に対する被害が全国各地で問題になっています。野生のクマを射殺したということで猟友会や役所に市民や動物愛護団体が「殺さなくてもよかったはず!」と苦情が送るそうです。そこで何故麻酔銃による捕獲の人材育成と確保が行われないのか考えてみました。/ 結論から言うと/ ・弾薬から麻酔弾へ変えることによるコスト増 一発当たりのコストが、実包単価(50~800円程度)から弾とその中の麻酔薬剤(数万円程度)に跳ね上がります。/ ・麻酔銃・麻酔薬の取り扱いの難しさ/ ・害獣駆除の担当者の安全が脅かされる/ これらなどが理由と思われます。〔※以下略〕」
  

  
  

(関連まとめ)

 →▼野生鳥獣肉処理の置かれた法的環境について(2012年4月) - Togetterまとめ http://togetter.com/li/289204

まとめ 野生鳥獣肉処理の置かれた法的環境について(2012年4月) ▽獣害対策として「食べて駆除」を考える際に留意すべき論点として、シカやイノシシ、クマなど野生動物の食肉利用が2012年現在置かれている法的状況について、@Hornet_B さんの解説をまとめます。国による早急な施策が求められます。 ※なお、このまとめは次のTogetterまとめから派生したものです。 (「食べて駆除」という発想では、現在生じている獣害被害に対処できない ことが前提として共有されています。)  →▼東北地方の植生とシカ害をめぐって(2012年4月) - Togetter http://togetter.com/li/287071 4068 pv 9 1 user 1

  
 →▼シンポジウム「日本の野生動物管理の転換点」の感想まとめ〔2013年9月〕 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/571161

まとめ シンポジウム「日本の野生動物管理の転換点」の感想まとめ 2013年9月28日に札幌で開催されたシンポジウム「日本の野生動物管理の 転換点 ~道内外の先進事例から学び新たな体制作りに~」に関する感想ツイートのまとめ 6765 pv 57 5 users 11

  
 →▼「野生生物と社会」学会行政研究部会 研究セミナー 放射能汚染と狩猟:moriokahiguma さんの連続ツイート〔2014年7月〕 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/695418

まとめ 「野生生物と社会」学会行政研究部会 研究セミナー 放射能汚染と狩猟:moriokahiguma さんの連続ツイート 原発事故の影響は当然野生動植物にも及びます。農産物や家畜と違って人間の管理を受けないため影響はむしろ大きいにも関わらず、市場流通することが少ない分影響についての情報量は限られていますが、食品としては季節の味覚、ふるさとの味として地域の生活を彩っているのもまた事実。 2014年7月20日(日)、宇都宮大学で放射能汚染が狩猟者の行動に与えた影響をめぐる「「野生生物と社会」学会の研究セミナーが開催され、出席された@moriokahibuma さんが講演3題の内容を会場からツイートで紹介して下さいました。 プログラムはこちらです。 http://www.wildlife-humansociety.org/gyousei/gyo-event/20140720gyouseitirasi.pdf 3795 pv 15 1 user

  
 →▼生物多様性という価値観〔2011年11月〕 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/221575

まとめ 生物多様性という価値観 せっかくなのでまとめてみました。 12190 pv 213 57 users 147
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