波乱の第一夜の測定結果は…
苦戦しながら気づけば眠りに落ち、テントに差し込む朝日と鳥の声で目が覚めた。時計をみたら5時47分だった。
アラームを止めると同時に『ポケモンスリープ』を起動し、睡眠測定を終了する。いよいよ記念すべき最初の結果発表だ。
「睡眠スコア」は高評価
まずは睡眠スコアから。先述の通り、途中で覚醒してしまったりとかなり不安定な内容だったが…どうだろう?
じゃーん!95点!!!おおっ、意外とハイスコア!!!
睡眠スコアは純粋に睡眠にかけた合計時間を元に測定されるので、途中一時的に覚醒してしまったといったことが起きても、寝る体制を維持していれば継続の記録としてカウントされるようだ。21時に寝て5時47分に起きたから、トータルとしては睡眠に8時間以上かけたという測定結果で、100点に近いスコアになったのだろう。
「今日の睡眠グラフ」でどんな眠り方だったかを知る
続いて、「睡眠グラフ」を見てみる。『ポケモンスリープ』では、睡眠時間の長さだけでなく「睡眠タイプ」も計測する。就寝時に訪れる眠りの状態の変化を「うとうと」「すやすや」「ぐっすり」の3種類に分けてグラフ化してくれるのだ。
私の結果を見ると、「うとうと」の時間が3時間5分、「すやすや」が4時間25分、「ぐっすり」が37分だった。先述のとおり、途中覚醒して浅い眠りだった時間が長いことを考えると、「うとうと」の時間の割合が長いのもうなづける。
1回の睡眠の中でどのタイプの睡眠時間が多かったかによって「今日の睡眠タイプ」が表示される。初日の私は、もちろん「うとうとタイプ」だった。
ちなみに開発スタッフさんいわく、この「睡眠タイプ」はあくまで睡眠の状態を記録した結果であり、「睡眠の質」を測る指標ではないそうだ。
人間の睡眠にとっては「うとうと」「すやすや」「ぐっすり」の3種類ともにちゃんと意味があり、ゲーム上「うとうとの時間よりぐっすりの時間が長いほうがハイスコア」といった優劣が発生するわけではない。
初日は何匹のポケモンが集まった?
続いて、いよいよ「一晩でどんなポケモンが集まったか?」のチェックだ。
カビゴンの周りを調べてみると…
「わぁ~!!みんな集まって寝てる~!!!カワイイ~!!!」
なんだこの幸せな画面は。天国ではないか。
初回の睡眠で集まったポケモンは5種類。さっそくポケモンたちをタッチしてみると、各ポケモンの寝顔についての情報を確認できる。たとえば、今回集まった『フシギダネ』の寝顔は『こうごうせい寝』。
伏せてぐうぐうと寝ている。時折前脚をぐぐっと伸ばしている姿がカワイイ。
開発スタッフさんによると、ポケモンの寝顔や寝姿が、各ポケモンの生態に基づいた設定になっている点も本作のこだわりポイントだそうだ。
結果の画面を見ると、各ポケモン「寝顔」にも複数の種類が用意されていることが分かる。ポケモンの種類だけでなく、寝顔の種類もコンプリートしたくなる。
またここで、「寝顔図鑑」のポケモンの名前の下にご注目いただきたい。フシギダネは「うとうとタイプ」と書いてある。勘の良い皆さんはお気づきだろう。
そう、先ほど解説した3種類の「睡眠タイプ」は、ゲームに登場するポケモンたちにも割り振られており、1回の睡眠の中で各睡眠タイプの時間がどれくらいの割合で発生したかによって、カビゴンの周りに集まって来るポケモンの種類に変化が起きるのだ!
集まったポケモンは『ポケサブレ』で仲間にできる
一通りポケモンのチェックが完了したところで、『おやつタイム』に進む。
集まったポケモンにゲーム内で手に入る『ポケサブレ』というアイテムを与えると、『フレンドポイント』が貯まっていく。フレンドポイントを最大まで貯めると『おてつだいポケモン』として仲間になってくれる。
おてつだいポケモンが何をしてくれるかというと、日中カビゴンを育成するためのアイテムを自動で集めて来てくれるようになるのだ。
集めたおてつだいポケモンは、5匹でチームを組むことができる。ゲームに登場するカビゴンには「好み」があり、おてつだいポケモンたちにも個体によって性格が違ったり、異なるスキルを持っていたりする。
つまり、カビゴンの好みに合わせておてつだいポケモンのチームを組み合わせることで、より効果的にカビゴンを育成するという戦略的な楽しみ方もできるのだ。
睡眠がメインだけど、ポケモンシリーズの魅力がしっかり反映されていた
一通りの流れを体験したが、『ポケモンスリープ』内ではまだまだ今回だけでは紹介しきれないお楽しみ要素が沢山ある。(カビゴンのための料理、新たなフィールドの開拓、フレンド登録機能...etc)一晩体験しただけでも「こりゃハマりそうだ」と思えた。
事前に「睡眠時間がメインのゲーム」とは聞いていたが、正直なところ体験するまでは「プレイヤーが積極的に操作するわけではないゲームデザインで、どこまで面白くできるのかしら?」という疑問があった。
実際、メインとなる就寝時はアプリを起動して枕元にセットするだけだし、日中はおてつだいポケモンたちが自動でカビゴンを育ててくれるので、「起床時に行うの朝のリサーチ」以外の部分では、基本的にプレイヤーの操作があまり発生しないゲームという感触だ。
にもかかわらず、ポケモンのゲームシリーズの醍醐味である「ポケモン図鑑集め」「育成」「パーティー編成」といった要素をしっかりと「睡眠」と掛け合わせる形で実現している。そのゲームデザインの巧みさに脱帽した。
睡眠計測アプリとして、日ごろの睡眠の様子や習慣が可視化されることで、ゲームを楽しみつつ自らの睡眠生活を整えたり改善したりするヒントも得られそうだ。
私はとりあえず、「ぐっすり」の睡眠タイプポケモンとのエンカウントを目指して、眠る間に起きちゃってもスマホとか触らないようにするところから始めてみようと思う。
睡眠時間にエンタメを取り入れたい!これまでシリーズであまりフォーカスされてこなかったポケモンの新たな一面を知りたい!という人は、ぜひリリースの情報をチェックしてみては。
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