「うちでは心臓マッサージは『ルーカス』がやる」ある医師がアメリカの病院で教わった「頼れる存在」とは

ルーカス「ここは任せてくれ!」
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アメリカ・シカゴ在住の心臓外科医が現地で働き始めた当時の「あるエピソード」を明かし、X(Twitter)で注目を集めている。

自動心臓マッサージシステム「LUCUS」

投稿者は臨床留学のため、2023年からシカゴの病院にやってきた心臓外科医の月岡祐介(@TsukiokaYusuke)さん。

話題となった投稿は、月岡さんがこちらに勤務し始めた当初に病院関係者から言われた内容だ。「うちでは心臓マッサージは大体ルーカスがやるんだ」と教わった月岡さんは、「ルーカス」という名前を聞き「アメリカには心臓マッサージ専門の人もいるんだ」と屈強なタフガイを想像していたのだそう。

しかし彼らが会話の中で示した「ルーカス」は人間ではなく、アメリカの医療メーカー・ストライカー社が開発した自動心臓マッサージシステム「LUCUS(ルーカス)」だったことが後に判明。月岡さんもLUCUSの動作が分かる動画をアップすると共に、「勉強になりました」と投稿を締めくくっている。

この投稿にX上のユーザーからはさまざまなコメントが続出。中にはハリウッド映画監督のジョージ・ルーカス氏になぞらえ、「常時ルーカスと呼(ばない」といった大喜利ジョークも投稿され、盛り上がった。

実はこのLUCUSは、日本でも救命救急の現場でも導入されており、実際に使用したことがある人から「院内急変時にはコレを背負って階段を駆け上がります」「急変時に使用してます!」という経験談も。「夜間救急など人手が少ない時に胸骨圧迫の人員を一手に引き受けてくれるので助かりますね」と頼れる存在として認められているようだ。

また、LUCUS以外にも、口に装着して気管デバイスを固定する「トーマス」「パーシー」(共に『きかんしゃトーマス』を彷彿とさせる)といった医療機器が存在することも明らかに。

命を救う現場だからこそ、医療機器にも親しみやすい名前が与えられ、同じチームの仲間として頼られているのかもしれない。

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