#完全ノープラン艦これ与太話 【アンセム・オブ・プロジェクト・サタン 丙:ブラック・オンスロート】

ニンジャスレイヤーをリスペクトした艦これファンジンSSです。 当エピソードは第2部最終話にあたり、複数のセクションから構成されています。 黒の猛攻。 続きを読む
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春魔解丼 @vespiking

ヤセンブリンガーは腰のポーチから、電探マークにタービンを重ねた黄色の意匠が描かれたカードを取り出し、バックルに挿入した。「チェンジ!サクテキソウビ!」フルメンポ装束のなんらかのサイバネ機構が再び発動し、装甲の薄い黄色の装束に変化!バックルでタービンが回る! #KZNPLN

2016-08-09 08:30:10
春魔解丼 @vespiking

「デンタン・ヤリ!」ヤセンブリンガーは黄色装束にニンジャソードめいて背負われた電探マストを掴み、構える。シャコン!マスト部分が長く伸び、身長より長いヤリに変化した。「ちょっとトバすからな!適度に距離を保って、ついてこい」「ハイ!」「よし。イヤーッ!」 #KZNPLN

2016-08-09 08:33:58
春魔解丼 @vespiking

バックルから伸びる脚部のライン意匠が蛍光色に発光し、ヤセンブリンガーはひと跳びでタタミ7枚分先の壁をヤリで突いた!「デンタン・サーチ!」ヤリの周囲を稲妻がほとばしり、フルメンポ下の瞳に周囲の地形図と動体を示す光点が焼き付く。「そこ!イヤーッ!」「グワーッ!?」 #KZNPLN

2016-08-09 08:38:16
春魔解丼 @vespiking

瓦礫の陰の動体めがけ、トライアングル・リープからバチバチと稲妻を纏わせたヤリを構え強襲!「デンタン・ヤリ・カミナリ!」放電が周囲をモノクロに変える!ポータル生成絶縁体シールドを構えたヌル博士は電撃こそ受けぬものの、ヤリの刺突エネルギーが盾ごと押し飛ばす! #KZNPLN

2016-08-09 08:43:35
春魔解丼 @vespiking

ヤセンブリンガーは強化脚力で踏み込み、長いリーチに遠心力を乗せた薙ぎ払いで追撃!「デンタン・ヤリ・ヒラメキ!」シールドを吹き飛ばす!だが大振りのモーションは隙も大きい。ヌル博士は即座にシュトルムゲヴェーアをフルオート掃射!「イヤーッ!」「チェンジ!バルジソウビ!」 #KZNPLN

2016-08-09 08:52:25
春魔解丼 @vespiking

ガガガガガ!強靭な弾丸が暴風雨めいて浴びせられる。だがヤセンブリンガーは重厚な紫装束に変化しており、両腕のガントレットめいた強固な曲面バルジ装甲がこれを弾く!「ウオオーッ!」弾幕暴風雨を風上へ向け突き進む紫のヤセンブリンガー。その足どりは鈍重である。 #KZNPLN

2016-08-09 08:56:19
春魔解丼 @vespiking

ヌル博士はこの隙に後退をはかる!だが!「イヤーッ!」伊8がポータルから大型魚雷を抜き出し、投げつける!彼女のポータル魚雷は比較的安全にパッケージングされており、ポータル転移可能な数少ない大型以上の爆発物だ!「イヤーッ!」魚雷着弾!ヌル博士は状況判断し前方へ回避! #KZNPLN

2016-08-09 09:00:47
春魔解丼 @vespiking

弾幕から解き放たれたヤセンブリンガーは鈍重なフロントステップで距離を詰め、バルジガントレットで力任せに殴りつける。「ヒサツ・ワザ!バルジ・パンチ!」CRAAAASH!前方の柱、壁、その他の構造物が軒並み損壊! #KZNPLN

2016-08-09 09:07:04
春魔解丼 @vespiking

だが踏み込みが一歩届かず、ヌル博士は瓦礫を浴びながらも直撃を回避。「イヤーッ!」再び可燃性ガス煙幕を展開し、崩落した箇所から上階へ退避した。ヤセンブリンガーは咄嗟に伊8を庇う。直後に大爆発!「グワーッ!」重厚バルジ装束で保護された嵐自身にも相応のダメージ! #KZNPLN

2016-08-09 09:35:47
春魔解丼 @vespiking

「チィーッ!逃がすか!」ポーチからソナーと爆雷を重ねた青色のカードを取り出す!「チェンジ!タイセン……」だが、直後。『BEEP、BEEP。カラテ残量30%。省カラテモードへ以降するデチ』無慈悲な合成ゴーヤ音声がバックルから響き、装束がベルトに格納された。フシギ! #KZNPLN

2016-08-09 09:46:40
春魔解丼 @vespiking

「ブッダファック、カラテ切れだ」嵐は青色のカードをポーチに仕舞い、かわりに懐からスシ・パックを取り出した。「だから最初からトバしたくなかったんだよ……」嵐はスシを咀嚼しながら、ぼやいた。『再展開カラテ不足デチ』「わかってるよ」 #KZNPLN

2016-08-09 09:53:39
春魔解丼 @vespiking

「イヤーッ!」「イヤーッ!」ランドグリーズの戦闘用義手とグランギニョルのカラクリ艤装が衝突し、両者反動でタタミ2枚分後ずさる。グランギニョルは後退しながら腕に装着したカラクリ艤装を展開し、ジョルリめいて糸で吊られた攻撃機を射出、奇襲をねらうが、対空機銃に阻まれる。 #KZNPLN

2016-08-09 14:27:01
春魔解丼 @vespiking

攻め続けるグランギニョルに対し、ランドグリーズは徹底した防戦の構えをとっていた。グランギニョルのカラテを己より一段上と見た判断であり、これは正しかった。「ニンジャがいるなんて聞いてませんよ!」「私も聞いていなかったがな。ここに想定と準備の差がある」「キーッ!」 #KZNPLN

2016-08-09 14:37:56
春魔解丼 @vespiking

マルチロール母艦の攻撃手段は実際多様であり、専用のカラクリ艤装を持つグランギニョルのそれは事更であるが、それぞれの攻撃手段で比較した場合、プロフェッショナル艦のそれより劣る。後手に回り、豊富な戦闘経験と確かなカラテでこれを受けるランドグリーズとの相性は最悪だった。 #KZNPLN

2016-08-09 14:42:28
春魔解丼 @vespiking

メインターゲットの早霜に一撃、ラッキー砲撃でも当たれば勝利であることも、グランギニョルの判断を鈍らせた理由だ。結果彼女は直接の撤退命令が下るまで、いたずらな時間と弾薬を無益な攻勢に費やした。叱咤の通信を受け、グランギニョルは金剛の下へと撤退を開始した。 #KZNPLN

2016-08-09 14:57:38
春魔解丼 @vespiking

「早霜、歩けますか」「ハ、ハイ……ウウッ」よろめく早霜に肩を貸し、不知火はランドグリーズにオジギした。「貴様らからの礼はいらん。もう前金は受け取っている。残りの礼はミッション後だ。貴様らの作戦行動を万全にするのがクライアントの要求だ。取り急ぎ状況を聞かせて貰おう」 #KZNPLN

2016-08-09 15:03:02
春魔解丼 @vespiking

不知火は暫しこのニンジャ重巡を訝しんだが、信頼に足るカラテを思い、端的に状況を説明し始めた。傭兵を名乗る以上、護衛すると明言した相手に砲を向けるとなれば信用問題だ。マイヅル工業区画の闇業界を取り仕切る不知火は、それがどれ程クリティカルかも重々に承知していた。 #KZNPLN

2016-08-09 15:08:05
春魔解丼 @vespiking

「……フム、大筋は理解した」「では我々のコトダマVPNを共有します」早霜がジツを発動しかけた時、ランドグリーズはこれを制した。「待て。そのVPNのアクセス者はマイヅル艦艇のみか?」「イイエ、阿賀野=サンのみ例外的に」ランドグリーズは少し思案し、「私は繫ぐな」 #KZNPLN

2016-08-09 15:12:11
春魔解丼 @vespiking

ランドグリーズは状況判断した。北上が何らかの意図をもって己を接続していないのは明らかだ。「何か敵側のジツを警戒している可能性がある。万一に備えよう。私への指示は口頭でくれ。ハンドサインでも構わない。秘密通信も構わないが、くれぐれも護衛に支障の出ない範疇にとどめろ」 #KZNPLN

2016-08-09 15:18:01
春魔解丼 @vespiking

「了解」不知火は早霜を制した。早霜はジツの行使をとどまった。「わかったわ……それで、これからどうするの?あの女を追う?」「マルチロール母艦は迎撃戦に秀でる。追撃は得策でない」ランドグリーズはマップを表示した。「金剛の隊と鉢合わせは御免だ。多少危険だが下へ向かおう」 #KZNPLN

2016-08-09 15:33:44
春魔解丼 @vespiking

【スマッホの電池が切れそうなのでここで中断します】 #KZNPLN

2016-08-09 15:34:43
春魔解丼 @vespiking

「了解」不知火は早霜を制した。早霜はジツの行使をとどまった。「わかったわ……それで、これからどうするの?あの女を追う?」「マルチロール母艦は迎撃戦に秀でる。追撃は得策でない」ランドグリーズはマップを表示した。「金剛の隊と鉢合わせは御免だ。多少危険だが下へ向かおう」 #KZNPLN

2016-08-16 11:21:36
春魔解丼 @vespiking

早霜、不知火、那智の3隻は最新の注意を払い、下層への侵入ルートを探った。恐らくは何らかのウィンウィン関係にある金剛・あきつ丸が直属部隊をともなって散開し、現ゴブンコ内における最大戦力と目される足柄とローマが交戦する中層は、損壊状態以上に危険だ。 #KZNPLN

2016-08-16 11:26:29
春魔解丼 @vespiking

下層へ到達した3隻を出迎えたのは大規模な爆発と、それに巻き込まれて残骸となった艦の船体であった。「ア、アイエエエ!」体内の可燃性物質に引火したか、残骸となったうちの1隻は腹部から内臓と機械部の断片を撒き散らし、台風で折れたカカシめいて壁に貼り付いている。 #KZNPLN

2016-08-16 11:30:38
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