Age of Wonders III -Chronicle of Valmsun Runekeeper- その3
- manbo_khazad
- 2404
- 7
- 0
- 0
勝つにせよ負けるにせよ、戦うとなればこちらからイニシアティブを取るべきだ。ロガーン・ドゥルで敵を待ち受けるか? 否、前回の経験から、この亡者どもには城壁は意味をなさないことはわかっていた。むしろそうなれば城壁はいたずらにこちらの動きを阻害するだけである。 #AoW3CoV
2016-08-10 01:48:10となれば、今のうちに先手を取ってこちらから攻撃を仕掛けるべきだ。 ロガーン・ドゥル勢力圏ぎりぎり、郊外の岩場にてドワーフ軍四部隊は、屍霊術師率いる幽鬼の群れと対峙した…! #AoW3CoV pic.twitter.com/XyPulvrfdQ
2016-08-10 01:52:48「大地の強き巌よ、鎧となりて矢を弾け、盾となりて剣を折れ!」 半ばそう祈るようにヴァルムスンは遠隔地に魔力を飛ばす。"石の皮膚"の魔法は直接攻撃魔法に比べると燃費が良い。この状況でも2部隊分までは使うことができる。 #AoW3CoV pic.twitter.com/OWwRxFFbQW
2016-08-11 01:48:13幽鬼だけならば、数の不利があってもまだ戦況は違ったかも知れない。だが強力な"破滅の炎"と"絶望"の術を使う屍霊術師が圧倒的に厄介であった。加えて、幽鬼どもは倒れても倒れても蘇生して襲ってくるのだ。 #AoW3CoV pic.twitter.com/T62reQwFnO
2016-08-11 02:43:32ロガーン・ドゥル軍は果敢に戦った。幽鬼が蘇生して起き上がればまた止めを刺し、また別の幽鬼が蘇生をすれば、止めを刺し… その間に、幾人の仲間が倒れて行っただろうか… #AoW3CoV pic.twitter.com/1yQjsWce9f
2016-08-11 02:50:59戦いは終わった。最後に立っていたのはドワーフたちであった。"石の皮膚"の強力な加護、そして経験は浅いながらも兵たちの命がけの戦いぶりのおかげか。 斧兵隊1が全滅。弩兵隊が半壊したものの、ドワーフ軍は勝利した。 #AoW3CoV pic.twitter.com/CwoU93hlJP
2016-08-11 02:58:15「よく…みんな、よくやってくれた…!」 驚きと安堵、そして深い感謝の入り混じった思いがヴァルムスンの胸中にこみ上げる。 犠牲も出たが、この勝利の意味するところは大きかった。再びロガーン・ドゥルを失わずに済んだのだ。 #AoW3CoV pic.twitter.com/MUm3KdIyAP
2016-08-11 03:00:20そしてひとつ、今回の戦いを終えて明らかになったことがあった。襲来した亡者どもの魔力の残滓をたどっていった結果… #AoW3CoV
2016-08-11 03:04:21いったいどのように彼らがロガーン・ドゥルにたどり着いたのかは定かではない。しかし亡者どもははるか北、ウユルタ地方北部にあるラシェミという街(書庫の文献にはそう記されていた)から襲来していたことが明らかになった。 #AoW3CoV pic.twitter.com/cnfo2xaiVX
2016-08-11 03:07:02「ラシェミ…」いつか必ず打ち滅ぼしてくれよう。ヴァルムスンはこの名を固く心に刻み込んだ。 と同時に、今後もさらなる敵の襲来の可能性が十分にあるということだ。 改めて、各拠点における兵員増強と防衛力の強化の必要性が強く認識されたのだった。 #AoW3CoV
2016-08-11 03:08:19さて、オランティウス前哨でアンデッド部隊を退治したタイロバーは領内に逗留していたのだが、ある時、指揮官から呼び出された。 「先の亡者の騒ぎの際は、実にドワーフ殿にはお世話になりました。」指揮官は改まって口を開く。 #AoW3CoV pic.twitter.com/mQ2rVlV9P4
2016-08-15 01:48:49「しかし我々だけでここを運営していくのも限界です。どうか寛大なドワーフ殿の属国として、正式に統治をお任せしたいのです。」 これまでの交易だけの間柄ではなく、正式にロガーン・ドゥルの領地の1つとなるということだ。 #AoW3CoV pic.twitter.com/B2RZD6yvwx
2016-08-15 01:56:23元より敵対していなければ十分だったとはいえ、「それならそれで、何も問題はないよ。」報せを受けたヴァルムスンは二つ返事でこれに応じた。こうして新たにオランティウスが第三の領土としてヴァルムスンの傘下となったのである。 #AoW3CoV pic.twitter.com/jglDy6M9t6
2016-08-15 02:03:53領内にはまだマナノードが1つ、独立勢力の支配下となっていたため、さっそくタイロバーは手勢を率いて確保に乗り出した。斧兵隊、弩兵隊、人間の神官隊、そして新たに加わったオランティウスの弓兵隊だ。 #AoW3CoV pic.twitter.com/laYKeTswnG
2016-08-15 02:17:13それに加えて、ヴァルムスンが研究の結果新たに習得した"幻影戦士の召喚"によって呼び出した霊体の兵士3体。これを増援としてハルファー・ドゥンに呼び出し、前衛不足のタイロバーの指揮下へ編入した。 #AoW3CoV pic.twitter.com/p1hMxXR1Wq
2016-08-15 02:30:53事前の偵察によると、敵はハイエルフの術者に大鳥、電気蛇の三部隊のみ。戦力的にはこちらが倍である。問題なく片付くかに思われた。 #AoW3CoV pic.twitter.com/2tMBFaGApN
2016-08-15 02:32:43ところがこの戦いが、ことのほか厄介であった。ここが単なるマナノードではなく大気のノード、すなわち風の魔力が集まり、吹き荒れる場所だったのである。このため、敵味方を問わず、あらゆる射撃武器の威力が減衰してしまう。 #AoW3CoV pic.twitter.com/PMEVFRy0ic
2016-08-15 02:36:38敵味方を問わず、つまり敵ハイエルフからの遠隔攻撃を受けづらいのは利点だ。 しかしこちらは部隊の半数以上が遠隔攻撃を主な攻撃手段とする兵なのだ。 タイロバーは眉間にしわを寄せた。 「このような場所があろうとは、自分もまだ経験不足か…」このことである。 #AoW3CoV
2016-08-15 02:38:17とはいえ戦端を開いてしまった以上はやるしかない。 「厳かなる父よ、彼の者の決意を鈍らせ給え、我らに弓引く腕を押し留め、その足を縫い止め給え」 "戦士の迷い"の祈祷により、タイロバーは先手を取って大鳥の足を止める。 #AoW3CoV pic.twitter.com/pm7CweBeOT
2016-08-15 02:39:32こうなれば数で勝るタイロバー側による各個撃破は容易だ。 威力は減衰するが、矢が相手に届かぬわけではない。そして間合いを詰めれば、こちらの前衛は屈強なるドワーフの斧兵部隊と痛みを感じぬ幻影戦士である。 #AoW3CoV pic.twitter.com/yeUB4qmYG5
2016-08-15 02:41:04「勝利だな。よくやった。」 ぶっきらぼうな調子ながらも、タイロバーは兵たちをねぎらう。 無事勝利を収めたことにより、大気のノードが収入源としてオランティウス村の領内に入った。また一歩前進である。 #AoW3CoV pic.twitter.com/fGgISsAWkQ
2016-08-15 02:42:39南西方面へ独立勢力の各拠点を押さえて勢力を広げるヴァルムスンは、いよいよファイラックの治める都市ヘイルストーブの近くまで進出していた。(といっても、実際には入植団が追いついていないので、勢力拡大はこれからだが。) #AoW3CoV pic.twitter.com/0Xxdz33SB6
2016-08-17 01:02:03事件はヘイルストーブ目前の交易所攻略中に起こった。拠点を占拠しているのは初めて戦う"寒冷人(フロストリング) "。敵は魔女1、衛兵2、銛投げ1というバランスの良い編成だ。とはいえ単純な兵力差ではこちらが勝っている。 #AoW3CoV pic.twitter.com/O64cxn4h2u
2016-08-17 01:06:11いつものように部隊を展開すると、ヴァルムスンは魔術兵隊に"風の導き"をかける。これで斧兵隊を壁にしながら後方より射撃を行い、前線を押し進めるのが、ヴァルムスン軍の定番の戦術であった。 #AoW3CoV pic.twitter.com/A2pflxQd2k
2016-08-17 01:14:12その日いつもと異なったのは、敵衛兵の攻撃がことのほか強力であり、味方の被害がはるかに大きかったことである。 「斧兵隊が持ちこたえられない…?」 物理攻撃に対しては強靭なドワーフ斧兵部隊だが、敵は生来氷の力を持っているのだ。 #AoW3CoV
2016-08-17 01:22:06