Rickyさんによる、ディジョン派の解説。

サーキットセオリーから得れるインプリケーションは、世界を一つの国家と見做すと政府の財政赤字支出が存在しなければ民間部門(企業、家計)の利潤と純貯蓄が発生しないということ。
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wankonyankoricky @wankonyankorick

@KF0612 考えているわけではない。しかしこうした構造がある以上、例えば政府なり家計なりが赤字になったら、あるいは銀行が金利手数料収入を下回る支出しかしなかったら、家計が投資を上回る貯蓄をしたら、etc、この構造の下ではインフレ・デフレ等々の問題が生じることになる。そして、内在的なメカニズムが

2018-07-20 08:49:57
wankonyankoricky @wankonyankorick

@KF0612 ない以上、問題は必ず発生する。最初のようなモデルはあくまでも諸部門間の関係(構造)を示すためのものであり、それが実際に満たされるという意味ではないことは、彼らの言葉遣い(「均衡」という表現はやや皮肉を込めて使われている。グラツィアーニはさらに「セイ法則」と呼んでいる)から明らか。

2018-07-20 08:53:22
wankonyankoricky @wankonyankorick

@KF0612 ただ、この構造把握によると、もし理想的な貨幣流通の条件が満たされている場合(そんなことは実際にありえないんだが)には経営者報酬を上回る利潤の源泉はないことになる。これをCT派は謎だ、と考えているわけだけれど、謎じゃないよ、それでいいんだよ、だから政府赤字は正常なんだよ、といったのが

2018-07-20 08:55:51
wankonyankoricky @wankonyankorick

@KF0612 MMT、というのがおいらの図式的整理。理想的状態においてすら、企業部門のネットの利潤(純利潤というと、別の意味に誤解されるから)や家計の純貯蓄は政府の赤字がなければ成り立たなく、そして企業部門に正のネットの利潤がなければ金融を伴う資本制経済構造は成立しないので、中央政府部門の赤字が

2018-07-20 08:58:55
wankonyankoricky @wankonyankorick

@KF0612 必然となる。ここではCT派と違って中央銀行が政府の一部となり、政府が「自分自身の負債で自分自身の負債を償還できる」存在になることで、この構造把握が可能となったのだと思う。

2018-07-20 09:01:07