無宗教でキリスト教入門書を読んでみました

数年前に読んだ「私のイエス」遠藤周作著と「聖書の常識 聖書の真実」山本七平著の覚え書きです。メモした箇所以外はもう、ほとんど忘れてしまいました。
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3000 @tome3000

「一部の人は、欧米においてもギリシャ・ラテン語を叩き込まれて古典を読むという一種の徳育、また聖書による一般的徳育が広く行われていることに気付いている」「ところが日本は、わずかに残っていた伝統的徳育的要素を、戦後は「封建的」「軍国主義」の名のもとに一掃し否定した」人望の研究より

2013-10-22 02:37:33
3000 @tome3000

中学生くらいに、オスカー・ワイルドに嵌った時、自分は聖書読んでないから、まったくお門違いの解釈しか出来てないんちゃうかな、って気になってたんですが、 すぐに、論語読んでから中国古典読んだ方がおもろいわって思って、それっきり。 そういえば道徳って、体系立てての勉強じゃないですね。

2013-10-22 02:45:35
3000 @tome3000

さっそく、入門書から読み始めました。 なんか、前から思ってたけど、遠藤周作さんと山本七平さんて、仲良くなさそうやわ。

2013-10-29 00:44:14
3000 @tome3000

「古い資料におけるサタンは決して「神と悪魔の対立」というかたちをとらず、サタンは神のかたわらにあって人の罪を告発するものになっている。とするとまさに「正義の味方」なのだが、ではなぜそれが「悪」なのか。それは、告発は正義を口にしながらその動機が憎悪であり、憎悪を悪の根元とみるから」

2013-11-19 23:22:09
3000 @tome3000

「聖書の常識 聖書の真実」山本七平著より。>前ツイート そう言われて見ると、ネットというのは、サタンだらけ。 もうじき、本もロクに読めなくなるから、入門書読んで気になった箇所を覚え書きしときます。

2013-11-19 23:27:58
3000 @tome3000

「心惹かれるという感情はやはり愛情ではないのです」「美しいものを抱きしめるのなら、誰にだってできることですし、それは容易なことでもあります。この容易というのは愛とは何の関係もありません。いわゆる美しくないもの、醜いものを抱きしめることが愛なのですから」私のイエスより

2013-11-19 23:37:57
3000 @tome3000

「イエスは十字架というものを途中で捨てずに、最後までゴロゴロゴロゴロ引きずっていった」「死ぬと分かっても最後まで背負って、苦しみの最後の一滴まで味わったということは、要するに、醜いものを最後まで抱きしめようとする意志の表れというふうに解釈できるわけです」私のイエスより

2013-11-19 23:38:36
3000 @tome3000

「そのことは人生も放棄しないでくれ、だから自殺も、できればしないでくれ。同時に、離婚もしないでくれ、ということを象徴的に表しているのです」遠藤周作著 私のイエスより。 辛く惨めな人生を受け入れる事こそが尊いという、究極の自己肯定。自己否定の泥沼から這い出す一手段やと思います。

2013-11-20 00:24:50
3000 @tome3000

遠藤周作さん的な解釈で、醜いもの、蔑まれるものを、優しく受け入れてくれるという存在は、今、ホンマに必要やろうなって思います。 汚れ仕事を誰かに押し付けて、自分は綺麗なままでいようとするのが日本人的倫理観って、いつからか、ずっと思ってました。異国についてなんも知らん訳ですが。

2013-10-29 01:00:53
3000 @tome3000

「アメリカというのは聖地だと、内村たちは思っているわけですね。つまりアメリカの国土をすべて教会の建物が覆っていて、空には教会の斜塔がずうっと建ち並んでいる、そこには善良な人々がすごくたくさんいて、自分を導いてくれるにちがいないとおもっていた。ところが」文士の友情より

2013-11-20 00:36:30
3000 @tome3000

「サンフランシスコへ上陸すると早々、自分の友だちはスリに遭って五ドル金貨の入ってる財布をとられてしまうんですね。「オヤー、こんなはずじゃなかった」と思ってたら、次には自分自身が、非常に無理して買った絹のコーモリ傘を盗まれてしまう。それですっかり落胆しまして、」文士の友情より

2013-11-20 00:39:50
3000 @tome3000

「こんなのがアメリカであろうか。これがキリスト教信者の住む国であろうか。そう思って眺めていると、アメリカという国は鍵だらけだ」「それに引き替えて日本なんていうのは、雨戸は全部開けっ放しで、どこからでも、ネコでも犬でもはいってこれるし」「人を信頼させる国ではないか」文士の友情より

2013-11-20 00:44:54
3000 @tome3000

「内村鑑三がアメリカで何を見たかっていったら、結局、西洋で行われているキリスト教というものは、日本人のものではない」文士の友情より。 これでキリスト教というのが気になったんです。でも、入信とまではいかないと思います。 安岡章太郎さんについて学んでいきたいというだけなので。

2013-11-20 00:55:13
3000 @tome3000

善良な人達が自分を導いてくれる、なんて期待をするのは、どこへ向かって行っても間違いやと思う。 不登校児童の頃、身近な大人と話してて感じた、マニュアル対応。 自己啓発セミナーに嵌まった子とやり取りした時にも感じた、対脱出マニュアル対応。 資金源と手駒の確保が見え透いたニート対策。

2013-11-21 03:06:20
3000 @tome3000

勉強せなアカンことがいっぱい。検索したら、ちょうど気になってる事がまとめてありました。 nuedu-db.on.arena.ne.jp/pdf/010/10-r-0… 「近代日本における人格形成の問題」ー内村鑑三、不敬事件を中心にしてー

2013-10-22 02:51:46
3000 @tome3000

関川悦雄著「近代日本における人格形成の問題」ー内村鑑三、不敬事件を中心にしてー iss.ndl.go.jp/books/R0000000… 前はネットで読めたのですが、リンク切れになってました。国会図書館か関川さんの本を探せば見付かるのかもしれません。

2016-08-27 08:52:23
3000 @tome3000

「内村鑑三は、今の第一高等中学校、いまの東大ですね、そこで半年ばかり歴史の先生をやっていたんですが、不敬事件というのを起こして学校を辞めさせられた。昔は式の時に何処の学校でも校長さんが「教育勅語」を読むことになってまして、全員は「勅語」に向かって最敬礼をしなければならなかった」

2013-10-22 02:53:55
3000 @tome3000

前ツイートは「文士の友情」より。 この正宗白鳥生誕記念の講談「朽ち惜しさということ」の章に書いてあった逸話が、気になってたんです。 日本の高齢作家がキリスト教の洗礼を受けようとする理由が、漠然と見えてきたように思います。

2013-10-22 03:01:12
3000 @tome3000

たいていの子供は脳内友達を作るもので、大きくなっても脳内恋人を作るのは珍しいことではなくて、 亡くなった人が生きていたら、どんな言動をするやろうかと心の中に転生させるのは普遍な事で、 そんなら、伝統的な資料を元に、脳内神様を作って自分の戒めとするのは可笑しなことではないと思う。

2013-11-21 03:23:01
3000 @tome3000

宗教アレルギーでオカルト・迷信好きという日本の風潮は、どうも可笑しい。根っ子の無さ、不安定さを、常に感じています。 何かしらのきっかけで、"生きる価値がない"と思い込まされた人が、遠藤周作さんのような捉え方で宗教を学んでいけば、確かに自殺者は減るやろうなという気がします。

2013-11-21 03:48:02

「我等なぜキリスト教徒となりし乎」
安岡章太郎 遠藤周作 井上洋治 鼎談
https://www.amazon.co.jp/dp/433497208X/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_GDbSybTFY4ZPC
「沈黙」を見て興味を持った方にお勧め。日本でキリスト教がどのような存在かという所が、穏やかに読めて中々楽しいです。