こじらせたリーマン20160905-20160911

こじらせていたリーマン @ro1xrc3

「なあ、他に食べたいもんある？デザートかなんか。奢ってやるよ」 「えっいいの！じゃあね、僕、パフェ食べたい！」 「はいはい」

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そろそろおそ松と弟が喫茶店を出る頃

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あれから弟はパフェのほかにパンケーキとハムサラダのサンドとシェイクとフロートと、とにかく色々頼んだ。胃袋ブラックホールか。おにいちゃんの財布はもうカラよ。ちなみに食後のコーヒーは飲んだ瞬間ぶばっと吐き出していた。やはり苦かったらしい。

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「んで、お前はこれからどこいくの？」 「オカマバー！」 「お、おかまばー？」 「うん！ピンチヒッター！」 どうやら知り合いが出勤できず、代わりに出ることになったらしい。いや、どういうつながりだよ。気になったが、深く突っ込むのはやめた。

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そろそろチョロ松がライブを終える頃

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はあ。感嘆のため息が出る。今日の彼女も輝いていた。まさに星。いや女神だ。彼女を推してきてよかった。人生に感謝だ。一緒に居た友達も興奮した様子で、今からカラオケにでもいかない！？と誘われた。けど、遠慮する。疲れたし、今日は帰るよ。

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友達は残念そうにしていたが、会場には見知ったオタ仲間が大勢いたから寂しい思いをすることもないだろう。手を振って、その場をあとにした。ライブは楽しかったし、すべてを忘れられた。けれど、あまりこの街に居続けたくなかった。

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家に帰ろう。駅へ向かって歩き出す。

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そろそろおそ松が駅へ向かう頃

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弟にオカマバーに来るかと誘われたが、お断りした。あいつの交友関係は後日もう一人の弟にゆっくり聴くとして、今日はとりあえず家に帰ろう。

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そろそろ二人が、信号を渡る頃。

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ふと、人ごみの中で、チョロ松の姿が見えた気がした。立ち止まりそうになったが、この混雑の中では迷惑になる。視線を動かしながら歩いているうちに、見失ってしまった。……あいつのことが気になりすぎて、勘違いしてしまったのかもしれない。

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そろそろチョロ松が振り返る頃

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なんとなく視線を感じて振り返る。けれど、押し寄せる人の波に流された。どうしてここの駅前はこんなに人が多いのかな。……おそ松に似た人影を見た気がするけど、多分気のせいだ。気のせいじゃなかったとしても、多分彼女と一緒に居るはずだし。

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やっぱりカラオケ、いけばよかったかな。ため息をつきながら、そのまま歩いた。

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そろそろおそ松が雨の音でぼんやりと目を覚まして、またすぐに眠る頃

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そろそろチョロ松が目を覚ます頃

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そろそろチョロ松が録りためたアニメを消化する頃

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そろそろおそ松が目を覚ます頃

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そろそろチョロ松にメールが届く頃

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兄から、今月の三連休に劇をやるから見に来ないか、とのメールだった。どうせ予定なんてないし。行こうかな。弟も誘って。

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そろそろチョロ松が例の小説の更新に気付く頃

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もはや日課となりつつあるSNSサイトのチェックをすると、紺色の本の続きがまた上がっていた。思っていたよりペースが速い。これから夕飯を作ろうと思っていたけど、どうせ一人なのだし時間がずれても問題ない。さっそく、読み始めた。

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そろそろチョロ松が小説をもう一度読み返す頃

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なんというか、すごい。相変わらず文体がしっかりしているし、読みやすいし、それにー…。本当に、僕たちに、似ていると思う。