流浪の民が求める居場所

アリス@中影SGO【HP39】 @BB_GCsenyo

@GC_dust 「レディ…セイレーン…、どれも良い愛称だ。ちょ、ちょっと迷わせてくれないかな」 そして相手の返事も聞かない内にどうしようか、と声を上げる。 「お姉さんだし、レディも良い。でも、セイレーンも歌姫って言ってたし、凄く良い。悩む…」 そう独り言を唸らせる。 →

アリス@中影SGO【HP39】 @BB_GCsenyo

@GC_dust 「ごめん、決められそうにないから今のところはお姉さんで良い？」 次会うときまでには決めておくから、と困ったように笑いながらレディドの顔を見る。

ジェネロ【HP31】@連君SGO @GC_dust

@BB_GCsenyo 「……お姉さん、ねえ。その呼び名も私としては大変嬉しいのですけれども――」 タンの前でばれたらまず「は？ お姉さん？」とか言われる。 ダメージは少ない方がいい。HPゲージは半分くらい減らしてしまうだろうが、ここで押さえておこう。 →

ジェネロ【HP31】@連君SGO @GC_dust

@BB_GCsenyo 「アシュタザル様。その、ね。大変申し訳ないのですがね、ええと」 手を握ったまま相手を見上げて、ニコッと首をかしげてほほえんだ。 「『俺様ちゃん』は、男ですよ」

アリス@中影SGO【HP39】 @BB_GCsenyo

@GC_dust 「え………………」 硬直。ぱちくりと瞬きをしながら相手を、女だと思っていたレディドをじっくりと見る。 言われてみると、腕や足は少し柔らかみがあるが女性のものとは違う感じがするし、胸だって絶壁だし、喉には少し…目立たないくらいに喉仏がある。 「エッッ？！？」 →

アリス@中影SGO【HP39】 @BB_GCsenyo

@GC_dust もう一度、今度は声を大にして戸惑いを表す。 「お姉さ、いやレディ、違う。セイレ…ううん、レディドは男だったいや、元から男…なのか…？」 まだ混乱からか、おぼつかない話し方で確認するように問いかける。 「でも…似合ってて綺麗だ」 そして混乱したまま、答えた。

ジェネロ【HP31】@連君SGO @GC_dust

@BB_GCsenyo 「残念ながら、俺様ちゃんは最初ッから男ですよ。いや、言うタイミングを逃して誠に申し訳…………」 口調も戻してスラスラと喋りはじめて、固まった。 「……き、綺麗、ですか？ ははっ、そりゃあどうも」 些か素直に誉めてくるやつが多すぎでは。 →

ジェネロ【HP31】@連君SGO @GC_dust

@BB_GCsenyo 「似合っているのなら、綺麗な格好をした甲斐があると言うものですね。ふふっ、そのお言葉頂けるだけで満足ですよ」

アリス@中影SGO【HP39】 @BB_GCsenyo

@GC_dust 片方の手は握ったままで、そして片方の手でレディドの肩をポンポンと叩く。 「なんで謝るんだよ。好きでその格好してるんだろ、胸張れって というか、謝るのは俺の方。ごめん、女だって勘違いして」 性別を間違えられるのってあんまり良い気がしないと思うし、傷つけたかも →

アリス@中影SGO【HP39】 @BB_GCsenyo

@GC_dust 「俺ってば、環境的に男はみんなムキムキしてて俺よりおっきくてさ。 どれくらいムキムキしてるかっていうと、大木担いだり、熊を狩ってくるくらいにはムキムキでさ」 ジェスチャーのような手振り、身振りをして、もしかしたら特殊なのかもしれない自分の環境を説明する。 →

アリス@中影SGO【HP39】 @BB_GCsenyo

@GC_dust 「だからなんだって話だけど、俺より小さくて細くて綺麗な男は初めてでさ。女と勘違いしちまった」 頬を掻きながら、笑う。その後に不安そうにレディドの顔を伺うように見て、 「怒ってる…よな？流石に好きでその服着てるんだとしても」 と恐る恐る聞く。

ジェネロ【HP31】@連君SGO @GC_dust

@BB_GCsenyo 「そうだったのですか……」 逆に自分は、身長は高いが小綺麗な顔をした野郎共に囲まれて生活していた。アシュタザルとの環境は全く違ったのだろう。寧ろ、彼のような環境の方がいわゆる普通に分類される方ではなかろうか。 →

ジェネロ【HP31】@連君SGO @GC_dust

@BB_GCsenyo 「俺様ちゃんは男でも異常に小さいし細い部類ですので……勘違いするのも、って、怒っ！？」 これにはさすがに驚いた。あわあわと首を左右に振る。 「怒ってませんよ！？ 俺様ちゃん寧ろ、こうやってからかうの好きですし、全く気に障ってもいませんから！」 →

ジェネロ【HP31】@連君SGO @GC_dust

@BB_GCsenyo 素直な人だ。ちょっとこの島にいるのは心配だが、ここまで素直だと悪人も最早諦めるのではなかろうか。 「俺様ちゃんは歌姫としてやってますし、ファンの大半は俺様ちゃんのこと女だと思ってますからね。ぜーんぜん。なんも怒ってませんよ」

アリス@中影SGO【HP39】 @BB_GCsenyo

@GC_dust 「からかう？え、まさか、俺をからかってたのか？！」 アシュタザルを襲う衝撃。この人は、自分より一枚も二枚も騙すのが上手いらしい。凄い。 「そ、そうだよな。俺みたいな汗臭い男のところに来るっていうことは、からかう目的だよな…汗臭さを取ればなんとかなるかな」 →

アリス@中影SGO【HP39】 @BB_GCsenyo

@GC_dust 新しい土地で、新しい友達が出来たと思っていた幸福感から打って変わり、しょんぼりと肩を落とす。もっと水浴びしなきゃ…。

ジェネロ【HP31】@連君SGO @GC_dust

@BB_GCsenyo 「あっ、え、えーと」 　素直に言葉を吐けない自分が恨めしいが、こればかりは生まれもってついた性格であった。 「お、俺様ちゃんが貴方に声をかけたのは、騙す目的じゃなくて、えーと、本当に優しそうで声をかけ易そうでしたので……」 →

ジェネロ【HP31】@連君SGO @GC_dust

@BB_GCsenyo 「か、からかうのが主目的なわけではなく、ん、んんーー……」 　最終的に、深々と頭を下げた。 「申し訳ないですね……俺様ちゃんこういう人を食ったような性格なもんですから、ちゃんと言葉を素直に伝えられないものでして……」

アリス@中影SGO【HP39】 @BB_GCsenyo

@GC_dust 深々と頭を下げるレディドの顔を見れるように、しゃがんで覗き込むように見上げる。 「じゃあさ、まっすぐな言葉で教えてよ。じゃないと俺、分かんないみたい…だし」 馬鹿だしさ、俺。と続ける。

ジェネロ【HP31】@連君SGO @GC_dust

@BB_GCsenyo 「ま、まっすぐな言葉、ですか……？」 慣れない。慣れないし、まっすぐな言葉を伝えるのに自分の感情の全動力を使う。それでも、しょんぼりさせてしまったのは申し訳ないので、必死で言葉をかき集めた。 →

ジェネロ【HP31】@連君SGO @GC_dust

@BB_GCsenyo 「お…………俺様ちゃんも、ともだち、少ないですから、アシュタザル様とお友だちになりたいですし……お話、したい、と、思って、ますよ」

アリス@中影SGO【HP39】 @BB_GCsenyo

@GC_dust 最後まで大切にその言葉を聞いて、にっこりと笑いながら下から掬うようにレディドを抱き上げるように立つ。 「じゃ！仲直りのぎゅーっだ！俺のところはみんなこうやって仲直りしてきたんだっ」 →

アリス@中影SGO【HP39】 @BB_GCsenyo

@GC_dust どんなにややこしい喧嘩をしようとも、単純な喧嘩をしようともこうやって抱き締めあえば、少なからず笑えるし、喧嘩してたことが馬鹿みたいに思えて、明日からまた仲良く遊ぶことができる。それをアシュタザルは小さい頃の教育で学んだ。 「今から俺たちは友達だ！」 →

アリス@中影SGO【HP39】 @BB_GCsenyo

@GC_dust 「よろしく、レディド」 そう言いながら、歯を出してにっかりと笑う。

ジェネロ【HP31】@連君SGO @GC_dust

@BB_GCsenyo 「ち、ちょっとぉーっ！？」 急に抱き上げられてさすがに焦った。身長は小さいし、たしかに異常に軽いが、そこまでひょいと持ち上げられるとは思わなかったのだ。 そして、ともだち、という言葉。目を逸らして、真っ赤になった顔を隠すように口許を袖で隠す。 →