『あずまんが大王』に学ぶ「時制の一致」法則の奥義

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uroak_miku @Uroak_Miku

第五章をいじった。やはりこのひとは使い出がある。 pic.twitter.com/qaJ4gmeF3k

2016-10-06 00:36:56
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2)"You're quiet. I thought Osaka people were loud and annoying."(あなたは物静かね。大阪人は騒々しいと思っていたんだけど) ここで問題です。どうして were(過去形)が使われているのでしょう?@KaoruKumi

2016-10-06 01:00:58
uroak_miku @Uroak_Miku

3)「時制の一致」とかひらめいたあなたは学校英語が骨の髄までしみ込んでしまっている。正解は「were 以外の時制だとニュアンスがまるで変ってしまうから」です。

2016-10-06 01:02:57
uroak_miku @Uroak_Miku

4)試しに "I thought Osaka people are loud and annoying." にしてみます。were(過去形)を are(現在形)に代えた文です。これでも文法上はまったく問題のない文ですが、ニュアンスが変わる。

2016-10-06 01:05:43
uroak_miku @Uroak_Miku

5)こうネイティヴには聞こえる。「大阪人は騒々しいと前から思っていた」。つまり「やっぱり大阪人は騒々しい」と相手を評しているように聞こえてしまう。

2016-10-06 01:07:05
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6)もうひとつ例文を見てみます。He said he was at the station. これを He said he is at the station. といじると、どうニュアンスが変わるのか。

2016-10-06 01:11:23
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7)前者は「駅にいると彼はさっき言っていたのだが」で、後者は「駅に今いると彼は言っていた」。微妙ですが全然違う内容です。

2016-10-06 01:13:10
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8)前者は従属節が過去時制ですよね。つまり「彼がsaid(言った)時点では、彼は駅にいるのだった」ですが、後者は従属節が現在時制なので「彼がsaid(言った)時点で彼は駅にいて、そして今現在もまだ駅にいる(はず)」なのです。

2016-10-06 01:15:51
uroak_miku @Uroak_Miku

9)面白いと思いませんか。学校の授業では「時制の一致」でひとからげにされていたものも、こうやってひとつひとついじってニュアンスの変化を試していくと、時制の奥深さが体でつかめてくるのだから。

2016-10-06 01:17:53
uroak_miku @Uroak_Miku

10)以上は「時制の一致」理解の初級。中級はいつかまた日を改めて。

2016-10-06 01:18:45