2016年シェイクスピア学会一日目(10/7)ツダりまとめ

2016年10月8日に行われたシェイクスピア学会一日目のツダりをまとめたものです。
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saebou @Cristoforou

#ssj2016 私のシェイクスピア学会発表終わりました。最後にポリティカルコレクトネスについて質問が出ましたが、私はこれは全然ポリティカルコレクトネスの話ではなく、毎回似たようなリチャード二世が出てくる、しかも政治劇として奥行きがなくなるということについての話ですと答えました

2016-10-08 14:53:50
saebou @Cristoforou

#ssj2016 芦津かおり「No(h) Hamlet ? ― 宗片邦義の英語能Hamlet について」。ハムレットの英語能バージョンがあったんですね。

2016-10-08 14:55:42
saebou @Cristoforou

#ssj2016 これはかなりラディカルに書き換えられてるんだな。発表によると、オフィーリアの死を知って悟りのような状態に達したハムレットについての話で、すごく短縮されているらしい。

2016-10-08 14:57:37
saebou @Cristoforou

#ssj2016 船旅じゃなくて墓掘りの場によってハムレットの心境が変わるという解釈に基づいているのか。

2016-10-08 15:01:01
saebou @Cristoforou

#ssj2016 ただ、この能はヨリックのドクロじゃなく、オフィーリアの死が転換点になっている。夢幻能の関心に即した「死者との対話」のようなものに重点を置いた独自解釈になっている。

2016-10-08 15:02:27
saebou @Cristoforou

#ssj2016 翻案…作品を書き換える時点で対象を「古典」として尊重している一方、書き換えには挑戦的な側面もある

2016-10-08 15:04:25
saebou @Cristoforou

#ssj2016 70年代、シェイクスピアの権威を解体しようという潮流があった時期に最初に英語能ハムレットが作られた。一方で英語の台詞に能の節をつけるのはものすごく大変だったのだが、それでもシェイクスピアの英詩にこだわった。

2016-10-08 15:06:31
saebou @Cristoforou

#ssj2016 日本におけるハムレット受容史

2016-10-08 15:08:53
saebou @Cristoforou

#ssj2016 第四独白が日本でカットされまくってきた(かなしい)話が…

2016-10-08 15:11:32
saebou @Cristoforou

#ssj2016 To be, or not to beの独白の処理の歴史には近代劇と向き合う日本演劇の葛藤があらわれている

2016-10-08 15:12:38
saebou @Cristoforou

#ssj2016 1980年代くらいまでには日本演劇にシェイクスピアがそれなりに浸透した。英語圏とどうこうというのではなく、日本でシェイクスピアを自分たちでやりましょうという風潮。

2016-10-08 15:13:23
saebou @Cristoforou

#ssj2016 質疑応答。資料の話とか。

2016-10-08 15:17:42
saebou @Cristoforou

#ssj2016 英語で能を演じられる人がいないので、作者の宗方邦義ひとりでやったらしい。私見:た、たいへんだ…言われてみればそうだ…

2016-10-08 15:20:17
saebou @Cristoforou

#ssj2016 日本の受容史では80年代じゃなく90年代を分岐点にすべきじゃないかというような主張。→私見:ってことは、日本でまともにシェイクスピアを自分たちで研究・上演するようになってから25年ほどしかたってないということか…

2016-10-08 15:24:30
saebou @Cristoforou

#ssj2016 突然のスタニスラフスキー受容批判

2016-10-08 15:24:51
saebou @Cristoforou

#ssj2016 さすがに作者がひとりで英語能をやると下手だったのが問題ではというディスカッション

2016-10-08 15:26:13
saebou @Cristoforou

#ssj2016 ふたつめのセッション。勝山貴之「グローバル交易と『間違いの喜劇』」 これ、ぼーっとしてる間にプリントがなくなったらしい。

2016-10-08 15:36:32
saebou @Cristoforou

#ssj2016 前のセッションもプリントがなくなったらしいんだが、学会のほうでもうちょっと枚数を読んだほうがいんじゃないか

2016-10-08 15:37:15
saebou @Cristoforou

#ssj2016 プラウトゥスの『メナエクムス兄弟』と『間違いの喜劇』に出てくる地名の比較

2016-10-08 15:39:34
saebou @Cristoforou

#ssj2016 オスマントルコの影響力

2016-10-08 15:40:45
saebou @Cristoforou

#ssj2016 『間違いの喜劇』の舞台はプラウトゥスに出てくるエピダムナムからエフェソスに移っている。エフェソスはトルコの支配地域だった。劇中にもトルコやペルシャみたいなイスラーム圏への言及あり。エフェソスは交易の要地で、新約聖書と深いかかわりがある。

2016-10-08 15:43:49
saebou @Cristoforou

#ssj2016 プリントがないので、ネットで地図とかテクスト見ながらメモってる

2016-10-08 15:44:40
saebou @Cristoforou

#ssj2016 西洋の国々がからするととてもエキゾチックだったに違いない商品にあふれた東洋との交易の話が続いている。

2016-10-08 15:48:01
saebou @Cristoforou

#ssj2016 ヨーロッパが、東洋が築いた巨大な経済圏に参入していったと考えるのが適切。新大陸で金銀が見つかったので、人口も多く商業的に極めて活発だった中国とその近辺の国々からなる東洋の経済圏にヨーロッパが入っていくことができた。既にアジアが一大市場だったことに注意。

2016-10-08 15:49:56
saebou @Cristoforou

#ssj2016 教皇によりカトリック教会から破門されたエリザベス一世が交易を模索した際、トルコは有望な貿易相手。カトリックはムスリムに武器を売ることを禁じていたので、プロテスタントの国と交易することにメリットがあった。

2016-10-08 15:51:18