左翼文化の延長線上に日本のサブカルがある

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高山直人(憂鬱な魔シ去天使、むっちの先生、文筆業兼挿絵作家兼編集系にチェンジ) @naobotaka_magi

一般的に、連休前の平日は繁忙期と言われるが、それは会社員といった休暇の時期がはっきりしている者に言えるもの。私の属する文筆業の場合、繁忙期はあるが、それは毎年決まった時期にあるものではなく、もちろん休暇の時期も一定ではない。

2016-10-14 23:14:18
高山直人(憂鬱な魔シ去天使、むっちの先生、文筆業兼挿絵作家兼編集系にチェンジ) @naobotaka_magi

私は一応職業についているが、職業欄には「無職」「フリーター」以外何も書けない。文筆業には身分を証明する道具などないのだから。当然、保険も公営の保険か安くない民間の保険の2通りしかないので、文筆業にとって病気というのははっきり言って憎い敵だ。

2016-10-14 23:19:06
高山直人(憂鬱な魔シ去天使、むっちの先生、文筆業兼挿絵作家兼編集系にチェンジ) @naobotaka_magi

私の場合、閑散期は本を出してからロイヤリティを得ている時期で、繁忙期というのは例えば間もなく迫っている文庫の募集の締め切りの近い時期にあたる。理不尽な残業を要求されるものをブラックものというならば、こちらはスパイラルゾーンというべきだろうか。

2016-10-14 23:22:36

本題はここから

高山直人(憂鬱な魔シ去天使、むっちの先生、文筆業兼挿絵作家兼編集系にチェンジ) @naobotaka_magi

最近、終末のイゼッタという作品を見ているのだが、この作品には、昔の反戦ドラマを髣髴とさせる描写がある。大国に侵略されつつある小国の2人がオカルトで大国に挑むというものだが、これには純潔のマリアに出てくる登場人物の相関関係をも連想させる。

2016-10-14 23:25:45
高山直人(憂鬱な魔シ去天使、むっちの先生、文筆業兼挿絵作家兼編集系にチェンジ) @naobotaka_magi

最近は一般マスメディアすら「サブカル(チャー)は右翼の玩具!」みたいな単細胞言論を煽っている。しかし、私はむしろ「サブカル(チャー)が左翼の賜物」と認識している。その理由が、何年か前に知った文筆業のサイトを見て理解できたと思う。

2016-10-14 23:31:14
高山直人(憂鬱な魔シ去天使、むっちの先生、文筆業兼挿絵作家兼編集系にチェンジ) @naobotaka_magi

warewaredan.com/noma.html 外山恒一氏のサイトに掲載されていたのだが、そこによると1980年代に台頭したサブカルとは、「左翼文化-社会性」といったもので、要するに左翼が日本社会で生きるために発明したサブカルチャーといったらよいのだろうか。

2016-10-14 23:35:32
高山直人(憂鬱な魔シ去天使、むっちの先生、文筆業兼挿絵作家兼編集系にチェンジ) @naobotaka_magi

日本のサブカルは海外のそれと性質が異なる。日本は、終末のイゼッタや純潔のマリアやガンダムのように反戦メッセージの込められた作品が多いが、海外は、ディズニーやハリウッド映画のように文化から政治性はほとんど排斥されている。

2016-10-14 23:39:22
高山直人(憂鬱な魔シ去天使、むっちの先生、文筆業兼挿絵作家兼編集系にチェンジ) @naobotaka_magi

学歴面も、日本と海外の俳優(声優)どっちが高いかというと、完全に日本の方が高い。特にゆとり世代以降の女性声優はそれが顕著だ。アメリカの声優は若い世代でも学歴はさほど高くないと思う。

2016-10-14 23:43:34
高山直人(憂鬱な魔シ去天使、むっちの先生、文筆業兼挿絵作家兼編集系にチェンジ) @naobotaka_magi

サブカルの文化性すべてにいえることだが、鉄道は権力被れの文化であるのに対し、オタク文化はギャルと同様、カウンターカルチャーになっている。それだけではない。1980年代サブカルの主人公は過激派世代で、これも私が外山氏の論説を信用する証拠だ。

2016-10-14 23:48:41
高山直人(憂鬱な魔シ去天使、むっちの先生、文筆業兼挿絵作家兼編集系にチェンジ) @naobotaka_magi

先程過激派世代が初期サブカルの主役という話をしたが、当時のサブカルアニメには、ガンダムやマクロスといった戦争や科学や右派の台頭を揶揄する作品が多かった。ここまで来ると反抗的とも言われる若者になぜサブカルが末永く愛され続けるのかはわからないことはない。

2016-10-14 23:52:35
高山直人(憂鬱な魔シ去天使、むっちの先生、文筆業兼挿絵作家兼編集系にチェンジ) @naobotaka_magi

私たちが親しんできた世界は、過激派と宗教の世界か、不良と右派の世界か。これも明白じゃないか。後者はどちらかと言うとただのサブカルチャーのようで、政治的意識を聞くとさらに普遍的サブカルとの違いははっきりする。不良から声優になった人間などあまり聞いたことがない。

2016-10-14 23:55:25
高山直人(憂鬱な魔シ去天使、むっちの先生、文筆業兼挿絵作家兼編集系にチェンジ) @naobotaka_magi

サブカルには独自性が多い。社会風刺ありき。だいたいファンタジーも現代社会への風刺。愛好者もファンではなく「オタク」と呼ぶ。ファッションが基本的にド派手で渋さがない。武将や軍艦や左翼とかのコスプレ・・・突き詰めると、日本サブカルは左翼文化と大衆文化のチャンポンだ

2016-10-14 23:59:10
高山直人(憂鬱な魔シ去天使、むっちの先生、文筆業兼挿絵作家兼編集系にチェンジ) @naobotaka_magi

つまり日本サブカルはカウンターカルチャーだろう。または日本のインテリ史そのものの集大成である。伝統においても、企業的な構造においても、その点では異質で、その上に大衆迎合と、サブカルの国際化と、近年のサブカルの社会志向がある

2016-10-15 00:02:09
高山直人(憂鬱な魔シ去天使、むっちの先生、文筆業兼挿絵作家兼編集系にチェンジ) @naobotaka_magi

考えてみれば、社会性の欠片もないサブカルチャーというのは、やっぱり不良右派文化ではないか。そして彼らの独自性を失ったからこそ、その残党的なものがサブカル市民の感知しないまま社会の片隅にサブカルチャーとしてできるんじゃないか。と私は思った。

2016-10-15 00:05:17
高山直人(憂鬱な魔シ去天使、むっちの先生、文筆業兼挿絵作家兼編集系にチェンジ) @naobotaka_magi

やたら一方的なサブカル叩きをするくせに、サブカルに関してまったく無関心な人は、左翼と言う「鏡」を通して自身の社会に内在する構造への自己嫌悪をあらわにしているようにしか思えない。ダサいという概念がないのも不良くらいだしな。

2016-10-15 00:08:44