日本図書館研究会2016年度図書館学セミナー「高齢社会と図書館」まとめ
呑海「高齢社会とは。その前に定義を整理する。”高齢者"の定義。統一された基準はない。国によっても違う。概ねWHOでは65歳以上としているので、概ね65歳とみてよい。」#NAL2016_Semi
2016-10-23 10:22:51呑海さんのご講演、「高齢者」、「高齢化社会」、「高齢社会」、「超高齢社会」といった用語の整理。当然ではあるが、こうして言葉を固めた上で本論に入る辺りが、相変わらずそつない。 #NAL2016_Semi
2016-10-23 10:23:44呑海「高齢+社会の用語の区分。7-14%が高齢化社会、14-21%が高齢社会、21%以上が超高齢化社会。日本は後者に。現在は26.7%に。」#NAL2016_Semi
2016-10-23 10:24:51呑海「グラフにすると衝撃的。高齢者がどんどん増えていく中で、どうなっていくのか。2060年には2.5人に1人が高齢者。4人に1人が75歳以上になるとみられる」#NAL2016_Semi
2016-10-23 10:27:432060年には高齢化率は約40%。グラフで見ると、すごいインパクト・・・! #NAL2016_Semi
2016-10-23 10:28:00呑海「世界の傾向について。欧米と比べても、アジアと比べても日本が突出。また、世界全体で高齢化傾向に。韓国は早いスピードで高齢化が進み、先進国でなくても高齢化が進んでいる。日本は高齢化先進国といえる。チャンスと捉えている。」#NAL2016_Semi
2016-10-23 10:29:37呑海「日本の図書館サービスにおける高齢者の位置付けを文献調査。4段階。1970年代以前は「無視されるかあるいは隔離」、70-80年代は障害者サービスの一環。80-90年代はその位置付けについての議論、90-以降は独立したサービス対象として」#NAL2016_Semi
2016-10-23 10:31:26呑海「2002年の安川によると、70年代以前の高齢者像は資本主義経済システムによるものと。70-80年代のは、図書館利用が困難な人に。これがどういう人かを見ていきたい。JLAの選書12によれば、その他の障害者に含まれる。」#NAL2016_Semi
2016-10-23 10:33:47呑海「他のカテゴリは、知的障害、LD、非識字者、収容者、外国人など。周辺領域に含まれると認識か。80-90年代に、みんなの図書館で特集、高島の研究等が進む。2000年代以降は独立した利用者カテゴリと捉える考え方も」#NAL2016_Semi
2016-10-23 10:36:11呑海「望ましい基準による高齢者サービスについて。前半のハード面は充実している。後半のサービスには、障害者サービスの意識が見られ、アクティブシニアに対するものが見られない」#NAL2016_Semi
2016-10-23 10:37:42呑海「"高齢者サービス"という言葉が良いかということであえてカギカッコ入りで表現。高校生に聞いてみたら、きれいに分かれ、ネガティブと肯定的なものに。後者は同居している人、ネガティブなのはあまり会わない人。そういうところでイメージ形成がなされているよう」#NAL2016_Semi
2016-10-23 10:39:56呑海「気難しい、病気、孤独、といったイメージがあると思う。その一方で、リタイヤして時間ができて豊かな生活、孫と一緒に過ごす、アクティブに過ごす、というイメージも。団塊世代から出てきたものか。バックグラウンドや環境に左右される」#NAL2016_Semi
2016-10-23 10:41:17呑海「堀先生による2つのイメージ。「福祉・保護」「生活者・活動者」の両方のイメージが。前者は非活動的、受動的、消極的。後者は活動的、能動的、積極的。団塊世代が塗り替えていつつある。」#NAL2016_Semi
2016-10-23 10:42:52呑海氏)高齢者のイメージの二重性。「福祉・保護」イメージと「生活者・活動者」イメージ。→なるほど、ここは団塊の世代が少し変えてきているところか。 #NAL2016_Semi
2016-10-23 10:43:19呑海「主観年齢は自分が感じる年齢。子どもは暦年齢の方が小さい。大人になりたがる。大人は年齢が上がるほど暦年齢と主観年齢の差は大きい。高齢者は自分自身を高齢者とは思っていない。人は主観年齢に沿って行動。」#NAL2016_Semi
2016-10-23 10:44:56なるほど、この暦年齢と主観年齢の差が大きくなる、という点は重要。人が主観年齢に沿って行動するのであれば、その支援も当然幅を持つべきかもしれんわいね。 #NAL2016_Semi
2016-10-23 10:45:49呑海「席を譲ると年寄り扱いと怒られることなんかはその例示。高齢者を示す言葉として、高齢者、老人、お年寄り、シニアというものがある。2016年のシンポで一人の観客から"私は高齢者という言葉が嫌い、何であなた方はそういう言葉を"と怒られた」#NAL2016_Semi
2016-10-23 10:46:59呑海氏)「高齢者」という言葉のネガティブイメージにより、「高齢者サービス」という表現が、高齢者とサービスを結びつける上で弊害になる可能性も。 #NAL2016_Semi
2016-10-23 10:50:19呑海「ただ、適切な言葉が見当たらない。使うことに躊躇しているのは、そういうことがある。高齢者サービスここですよとしても、自分は高齢者としてみていない、ネガティブなイメージもある、利用者と協働したサービスにならない」#NAL2016_Semi
2016-10-23 10:50:24呑海「それで、ラスレットの人生4段階区分論に行き着いた。ファーストエイジは教育を受け社会化される時期、セカンドは家庭や社会においてセキンンを担う時期、サードはリタイヤ後などにアクティブに活動できる時期。自己達成の時期、人生の頂点と位置付けられる」#NAL2016_Semi
2016-10-23 10:51:53呑海「一般に高齢者はサードとフォース(依存な老衰の時期)に位置付けられる。どこかに入るかは年齢で”あえて”切らない。サードとフォースでの図書館を考えている。今日はフォース・エイジに焦点を当てる」#NAL2016_Semi
2016-10-23 10:53:26呑海「時間の関係でフォースに着目したい。フォース・エイジにはいろんな切り口がある。障害者サービスが進む中目配りがされていない認知症にスポットを当てる」#NAL2016_Semi
2016-10-23 10:54:35呑海「認知症の定義。後天的な脳の器質的障害、不可逆的に低下がポイント。中核症状と周辺症状がある。中核症状には、記憶障害、判断力低下などが、周辺症状には徘徊などがある。」#NAL2016_Semi
2016-10-23 10:56:24