Age of Wonders III -Chronicle of Valmsun Runekeeper- その7
- manbo_khazad
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危なげなく怪物は掃討され、そして程なくしてトルスバドは正式にロガーン・ドゥルの統治下に入ることを決めたのだった。 実際のところ、都市を解放して属国とした後に、一息置いてから併合するというやり方は、不必要な反発を生むことなく領土拡張を進める上で、大変有効であった。 #AoW3CoV pic.twitter.com/lf93RTMXPl
2016-11-09 23:53:16さほど時を置かずに、ダアァグの巨人たちも同様に正式な統治下に入ることとなった。 「山の民たるロガーンの石の子らが再び栄えるならば、我らにとっても望ましいこと。」 こうして、改めてヴァルムスンは大河マヌガル以東の東ウユルタ全域を手中に収めたのである。 #AoW3CoV pic.twitter.com/kXallJYteU
2016-11-10 00:04:54さて、ノグラム・ドゥンを西に進むとすぐに大河に行き着くが、そこには橋がかけられており、対岸へと渡ることができる。 ラシェミ。 ロガーン・ドゥルに伝わる地図が正しければ、幾度となく襲来した亡者どもが住み着く町はその先にある。 #AoW3CoV pic.twitter.com/ttkQ3Wipug
2016-11-10 01:06:56たびたび煮え湯を飲まされた相手である。ノムリクを倒し、北の情勢が落ち着いた今、当然の流れとして次なる目的地をヴァルムスンはここに定めていた。 先遣の建築部隊を対岸へ送ったところ、ラシェミの都市圏外縁の火山地帯荒野に宿屋があり、野良ゴブリンが巣食っているとのこと。 #AoW3CoV pic.twitter.com/xvs1DLVz60
2016-11-10 02:14:15「そいつはワシが行くぞ!」 一番にサガディルが討伐隊に名乗りを上げた。 そろそろこの戦将が退屈する頃合いだと思っていたヴァルムスンである。 「ああ、サガディル卿なら安心だ。」 二つ返事でこれを承認した。 #AoW3CoV pic.twitter.com/3veSCRlRKE
2016-11-10 02:18:27「おう、娘っ子を借りてもよいか。」 どうもこの歴戦の将軍、親子ほども年の離れたヘンナが四苦八苦するさまを見るのが楽しくて仕方がないらしい。 この頃には研究も一段落していたため、 「ああ、よく仕込んでやってくれ。」 ヴァルムスンは苦笑しながらこれも承諾した。 #AoW3CoV
2016-11-10 02:32:05どこからともなく現れたドワーフたちを警戒したのか、ゴブリンたちは宿場から出てくることはなく、監視塔は無事完成した。 次いでサガディルとヘンナ、そして新たに召喚されたノードサーペントを加えた部隊が到着した。 #AoW3CoV pic.twitter.com/5cEJGJSoMw
2016-11-10 23:26:05「緑肌ども! 武器を捨てて降伏するなら見逃してやってもいいぞ!」 あいにくゴブリンたちは勧告には応じず、応戦の構えだ。 「ウハハ! そうでなくてはな!」 サガディルはうれしそうに剣を抜いた。 ヘンナも緊張の面持ちで杖を構える。いつになっても戦場は慣れぬものだ。 #AoW3CoV pic.twitter.com/rfxhMI4Zk1
2016-11-10 23:33:45そうは言っても、ヘンナとていつまでも初めて戦場に出た時のままではない。 そもそもが統率の取れていない野盗まがいの連中が相手である。巨大な雷蛇やサガディルの剣、そしてヘンナの雷の矢の前に、次々と制圧されていった。 #AoW3CoV pic.twitter.com/JCtTEWYz7a
2016-11-10 23:36:35宿場は制圧され、監視塔とあわせてラシェミの勢力圏の視界がある程度確保された。 道の先、古代図書館の遺跡の屋根に、風にはためく旗が見える。 黒字に紫の縁取りの見慣れぬ旗だ。 #AoW3CoV pic.twitter.com/Mr8BcMqCbP
2016-11-11 00:33:56「ああ、ありゃあ、サルトールさまの領地だよ。」 宿場町の住人はそう答えた。 「"夜の刃"サルトールさま。オークのご領主だ。」 その名前を報告に聞いたとき、ヴァルムスンは直感を抱いた。 サルトール。敵か味方かはわからない。だが彼もまた並び立つ群雄の一人だ――。 #AoW3CoV pic.twitter.com/MuCdiWhVbm
2016-11-11 00:40:06第7章 統一と新たなきざし 了