Age of Wonders III -Chronicle of Valmsun Runekeeper- その7

PCゲームソフト、『Age of Wonders III』のプレイ記録その7です。 ノムリクを下したヴァルムスンは広大な領土を得た。 だがこれはまだウユルタ地方の東側三分の一に過ぎず、まだ見ぬさらなる群雄がこの地のどこかで日夜しのぎを削っているのだ。 第1章 ロガーン・ドゥルの勃興 http://togetter.com/li/1003681 続きを読む
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「とりあえず、少しでも出来ることをやろう。」 まずはヴァルムスン自身が直接この都市の統治をすることで、治安を向上させる。 それから、施設の建造だ。 「浴場を作ろう。さっぱり出来ればいくらか良くなるよ。」 「そいつはいい考えです。」 ペルは一も二もなく賛成した。 #AoW3CoV pic.twitter.com/2FcU9tbTW4

2016-11-08 01:51:00
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公衆浴場が完成したことで、住民の満足度は確実に改善された。 「次は病院を作ろう。清潔で安全な暮らしが出来るようになれば、多少の気候も気にならなくなってくるはずだ。 はたしてヴァルムスンの狙い通り、病院が完成する頃にはすっかり不満の声はおさまっていた。 #AoW3CoV pic.twitter.com/0wiZI6NJ7R

2016-11-08 01:56:22
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この地で暮らしていく目処が十分に立った以上、いつまでもゾルクと呼び続けるのもおかしい。 「今日からここは"ノグラム・ドゥン(北の家、程度の意)"だ!」 病院の落成式の際、ヴァルムスンは民の前でそう宣言した。 #AoW3CoV pic.twitter.com/jx04GHq5FK

2016-11-08 01:59:32
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ゾルク改めノグラム・ドゥンへの移住がおおむねうまく行っていたため、並行してモルドの方にもドワーフたちの移住が行われた。 こちらも気候上、決して順風満帆というわけにはいかなかったものの、山に囲まれた地形ということもあり、ゾルクの時よりはいくらかマシだったようだ。 #AoW3CoV pic.twitter.com/PI11yjVaym

2016-11-08 23:02:06
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こちらはペル・ノッチソンの監督の下に公衆浴場や病院等、都市の設備充実が図られた。 モルドという名前は改められ、「サグド・ドゥン("山中の家"程度の意)」と新たに名付けられた。 #AoW3CoV pic.twitter.com/py6nuO2xhE

2016-11-08 23:05:51
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一方、南のロガーン・ドゥル方面では、資源拠点の開拓を目的として、以前にファイラック領ヘイルストーブの北西の砦、サグルス・グルの先の山を越えた場所に築かれたラハド・グルに移民団を移住させ、新たな前哨地ラハド・ドゥン("間隙の家"程度の意)が建造された。 #AoW3CoV pic.twitter.com/dzFCvOhhoA

2016-11-09 01:07:50
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トラドゥ・アルム出のドワーフたちの、この一帯の峡谷部を開拓する意欲は強かったようだ。 まもなくラハド・ドゥンでヴァルムスンを讃える祝祭が行われたとの報せが、遠く北の地にまで届けられた。 「これからもみんなの働きに期待している。」 ヴァルムスンはそう言葉を届けた。 #AoW3CoV pic.twitter.com/KH1JI3c2mM

2016-11-09 01:52:15
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ロガーン・ドゥルの魔術院では、先日来続いていた研究がようやく完成したとの報告が入った。 "絶対恐怖の存在(エルドリッチ・ホラー)"召喚。 これまでの幻獣やノード・サーペント、エア・エレメンタルといった一連の魔法生物召喚儀式の、最上位に属する魔法だ。 #AoW3CoV pic.twitter.com/4orQG716Kv

2016-11-09 02:02:50
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第六サークルのこの魔法の研究は、一大計画であった。 魔術院のこれまでの研究の粋、そしてヴァルムスン自身やヘンナといったロガーン・ドゥル最高の魔法使いの知識を結集し、ようやくこのエセリアル界から恐るべき危険な生物を呼び出し意のままに使役する術が完成したのである。 #AoW3CoV pic.twitter.com/R3HppjXtI3

2016-11-09 02:06:10
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何しろ対象は恐怖そのものを具現化したような存在である。 万が一にもその枷が解かれることのないよう、術式の構築には細心の注意が払われた。 結果として、完全な形での召喚と使役が実現された。 「きみがいなければこの術の完成はなかったよ。ありがとう、ヘンナ。」 #AoW3CoV pic.twitter.com/WeCWwKeU6y

2016-11-09 02:10:05
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「も、もったいないお言葉です!」 ヘンナにとって、敬愛するヴァルムスンからのこの賛辞の言葉は何よりの報酬だった。 「これも… これもヴァルムスン様のおかげなんです。 わ、私、きっとずっと研究室にいたら、ここまでの術式は作れなかった…」 ヘンナは続ける。 #AoW3CoV pic.twitter.com/nG6B9jqxsx

2016-11-09 02:13:33
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「ヴァルムスン様に付いていくつも戦いを経験したからこそ、これを完成させることができたんです。 本当のことを言うと、あ、あの時はどうしてヴァルムスン様が私を外へ出そうとしたのか、わ、わからないところもあったんです。 でも今は違います。」 ヘンナは微笑んだ。 #AoW3CoV

2016-11-09 02:15:34
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「そうだね。私もきみと同じだったからよくわかるよ。」 ヴァルムスンは初陣したばかりの頃の自分を思い返し、改めてヘンナに微笑んでみせた。 「そ、そう、それに、いくつか報告することがあるんです。」 「エルドリッチ・ホラー召喚の他に、かい?」 ヘンナはうなずく。 #AoW3CoV

2016-11-09 02:18:27
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「こ、今回の儀式作成にあたって、これまでにあちこちの遺跡から回収された過去の文献や儀式書をいくつも調べたんです。」 結果として、意外な副産物が得られたという。 エルドリッチ・ホラー召喚の儀式魔法と同系統で、いくつか手を加えるだけで応用ができたらしい。 #AoW3CoV pic.twitter.com/M2VAZZGedo

2016-11-09 02:21:38
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ひとつは"羽持つ大蛇(フェザード・サーペント)"の召喚。 第五サークルのこの魔法儀式で呼び出される大蛇はエア・エレメンタル相当の耐久力だが、炎と毒を帯びた攻撃と、それに味方の負傷者の治療をする魔力を持っている生き物のようだ。 使い勝手としては申し分ないだろう。 #AoW3CoV pic.twitter.com/zqzUMnSVkn

2016-11-09 02:27:26
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そしてもうひとつ。 「これはオランティウスからの資料提供のおかげもありました」とヘンナは付け加えた。 "骨竜(ボーンドラゴン)"召喚。 第六サークルの魔法で、呼び出されるのはかつてタイロバーが死闘の末に倒した不死の竜だ。 その脅威については言うまでもないだろう。 #AoW3CoV pic.twitter.com/oAIh6WvXO7

2016-11-09 02:30:56
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「これはタイロバーやペルには…」 なんとも言いづらいな。ヴァルムスンは苦笑した。 とはいえ術式は完璧であり、召喚生物は完全に制御下に置かれる。 単体での威力もさることながら、兵員の損耗を気にせずに戦えるというのは、ロガーン・ドゥル軍にとって大きな利点だろう。 #AoW3CoV

2016-11-09 02:34:22
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折りしも、属国トルスバドから駐留していたタイロバーに依頼が来ていた。 金鉱山から大蜘蛛が掘り出されてしまい、一大事になっているとのことである。 「以前もどこかで聞いた話だな。」 とはいえタイロバーは淡々と頼みを引き受けることを承諾する。必要なことをやるだけだ。 #AoW3CoV pic.twitter.com/a5aSyjKN8b

2016-11-09 23:19:04
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「タイロバー、ちょっと待って欲しい。」 兵を率いて出立しようとしたタイロバーをヴァルムスンが引き留めた。 「きみはあまり気は進まないかも知れないけど、」 そう前置きした上で、ヴァルムスンは提案をした。 「新しい召喚の魔法があるんだ。一度試しておきたいと思って。」 #AoW3CoV pic.twitter.com/WyXwrFvL03

2016-11-09 23:22:22
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そう口にするヴァルムスンはどこか笑いをこらえるような表情だ。何かよからぬ悪戯を企んでいるのか。 「あんたがそう言うなら。」タイロバーは肩をすくめる。 断ったところでどうにかなるものでもない。 ヴァルムスンはうなずくと、呪文書を広げた。 #AoW3CoV

2016-11-09 23:24:17
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偉大なるマナの力によりて、我が呼びかけに応え冥府より来れ! なんじ王たる獣よ、天の空も地の面も、死した今も永久になんじの前に!」 ヴァルムスンの詠唱と共に魔方陣が刻まれ、やがて紫の閃光と共に、地の底より"それ"は徐々に顕現した! #AoW3CoV pic.twitter.com/8gQT96waPE

2016-11-09 23:29:39
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骨竜だ。魔法は成功したのだ。 「おや?」 ふと、ヴァルムスンは竜が本来のものよりもかすかに力強いことに気が付く。 ウユルタ地方全土をめぐるマナのネットワーク。そこに溜まっていた力が、この圧倒的な存在が初めて顕現したことによって吸い寄せられ、付与されたようだ。 #AoW3CoV pic.twitter.com/VYZRLA1jrT

2016-11-09 23:33:31
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魔法そのものに与える影響はないため、これは純粋に強化されたものと思って良さそうだ。意外な副産物である。 「どうかな!」 隣を見ると、親友は案の定あんぐりと口を開けている。 「…妙な動きをしないなら、まあ構わないが。」 タイロバーは呆れながらかろうじてそう言った。 #AoW3CoV

2016-11-09 23:39:44
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「俺も一緒に行きますよ、旦那。そろそろ体がなまっちまいそうだ。」 ペル・ノッチソンはそう言って、すっかり落ち着いたサグド・ドゥンから蜘蛛退治へ向かうタイロバーに合流したのだが、彼がタイロバーの隣に大人しくそびえる骨の竜を見て呆気に取られたことは、言うまでもない。 #AoW3CoV pic.twitter.com/uVPOR0ifYy

2016-11-09 23:44:07
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鉱山から出てきたのは大蜘蛛とレイス、ゴブリンなどであったが、実際これらが恐るべき骨竜の相手になるはずがなかった。まさに蹂躙という言葉がふさわしいだろう。 加えてタイロバー自身もアンデッドの相手はお手の物なのだ。 #AoW3CoV pic.twitter.com/G6czqlwq5q

2016-11-09 23:48:56
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