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Age of Wonders III -Chronicle of Valmsun Runekeeper- その7

PCゲームソフト、『Age of Wonders III』のプレイ記録その7です。 ノムリクを下したヴァルムスンは広大な領土を得た。 だがこれはまだウユルタ地方の東側三分の一に過ぎず、まだ見ぬさらなる群雄がこの地のどこかで日夜しのぎを削っているのだ。 第1章 ロガーン・ドゥルの勃興 http://togetter.com/li/1003681 続きを読む
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~これまでのあらすじ~

老練の戦将(ウォーロード)、"炭刃の"サガディルを旗下に加えたヴァルムスンは、ついにウユルタ北東部を押さえるノムリク・トリスメギストスと戦端を開いた。
ノムリクの油断もあり、ロガーン・ドゥル軍による首都ゾルク急襲は成功。
次いでマナラ湖畔の都市トルスバドの総力戦にてノムリク自身を撃破したヴァルムスンは、
ついにウユルタの東三分の一を手中に収めることとなったのであった。

第7章 統一と新たなきざし
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
「ふう、これでおしまいだ!」 執務机でヴァルムスンはこの日最後の書類を書き終えると、大きく伸びをした。 驚くほどの目まぐるしさで、トルスバドの戦いが終わってから一年があっという間に過ぎていった。 #AoW3CoV pic.twitter.com/p3ASjKDY66
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様々なことがあった。 戦いの後、最初にまずやらなくてはならなかったのは、いわゆる戦後処理だ。 ノムリクの支配下にあった都市ゾルクモルド、そしてトルスバド。ロガーン・ドゥル軍によって占領されたこれらの処遇である。 #AoW3CoV pic.twitter.com/2T97nhozMt
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選択肢はいくつかあった。 まず属国として解放。これは都市を本来の持ち主である種族に返還し、ロガーン・ドゥルと同盟を結んだ属国として協力関係になることだ。最も軟着陸な方針と言える。 次に併合。元の種族は住民として残しつつ、都市は完全にこちらの統治下に入ってもらう。 #AoW3CoV pic.twitter.com/zSnva93qXv
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それから、ドワーフ、ハーフリング、あるいはヒューマンといった、ヴァルムスンの領土下から任意の種族を移住させ、完全に都市を新しく塗り替える。 そして最後にこれは実際選択肢とは言えないが、都市の復旧を行わずに物資だけ略奪する。あるいは都市そのものの破壊#AoW3CoV pic.twitter.com/O36yXbK492
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トルスバドに関してはさほど悩む必要はなかった。 都市はそもそもはイスファーと同じ系統のハーフリングたちのものだ。 「彼らに返すのが道理だろう。頼んだよ。」 元々イスファーとも親交があるタイロバーにヴァルムスンは引継ぎを任せ、トルスバドを属国として解放した。 #AoW3CoV pic.twitter.com/9o7kSEvm61
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問題はゾルクとモルドだ。これらの都市の住民はゴブリンであった。 しかし戦いが終わり、指導者が倒れたからと言って、ゴブリンに都市をそのまま解放するというのもどうだろうか? そもそもの話で言うならば、この地もかつてはロガーン氏族が治める領土の一部だったのだ。 #AoW3CoV
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かと言って、それなら何も考えずにロガーン・ドゥルの民を移住させるかというと、それもどこか後ろ髪が引かれる気がするのだ。 グリーンスキンといえど、大昔の野蛮な時代とは異なり、文化を築き上げ、国・都市としての体裁を持った者たちなのだ。 それを無下にするというのも… #AoW3CoV
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「こんなこと、本来なら悩むまでもないんだろうなぁ。」 ヴァルムスンは頭を振った。昔からそうだ。彼は伝統的なドワーフ社会の規範においては、"変わり者"と呼ばれる類の者であった。 他の者ならば疑問を抱きもしないことを、あれこれと考え込んでしまうのだ。 #AoW3CoV
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「なに? おぬしが何を悩むのか、ワシには全くわからんぞ。ウハハ!」 サガディルは予想通りそう呵呵大笑した。 「ワシらは勝ったのだ。ならば取り分を取ればいい。ましてグリーンスキンどものことなど考える必要はあるまい。やつらはどこでだって生きていく。虫のようにな。」 #AoW3CoV pic.twitter.com/QLSjCC2r2L
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「わ、私の考えですか!? と、とんでもないです、ヴァルムスン様に意見など…」 「いいから。きみの考えを聞かせてくれ、ヘンナ。」 「そ、そうですね… た、確かに昔と今ではゴブリンも違います。彼らにも文化はある…」 うなずいてヴァルムスンは続きを促す。 #AoW3CoV pic.twitter.com/67OBi80mi9
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「で、でもやはり歴史的に、私たちと彼らは相容れないものです。む、難しいですけど、それもまた事実だと思います。」 ヘンナはたどたどしくも、思慮深く言葉を発する。 「の、ノムリクは私たちと対等な対話を行おうとしたでしょうか? そこに全てが現れている気がします。」 #AoW3CoV pic.twitter.com/4JaBMHMDff
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「俺もヘンナ女史と同意見ですね。」 もちろんヴァルムスン様の意思が全てですが、と付け加えてペルは続ける。 「そもそも殺し合いをやった敵同士ですし、あんな町並みに住む連中と仲良くやっていける気がしません。」 ごみの山のような町並みを思い出してペルは顔をしかめた。 #AoW3CoV pic.twitter.com/Htaw0Ke1WK
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「ふむ…」 ヴァルムスンは仲間たちの顔それぞれを見ながら顎鬚をしごいた。 「タイロバー、きみは…」 「あんたのいいと思うようにすればいい。」 きみはそう言うと思っていたよ。ヴァルムスンは無言で顔をほころばせる。 「みんなの考えはわかった。ありがとう。」 #AoW3CoV pic.twitter.com/Cpoy1joZ6J
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ドワーフの移住。それがヴァルムスンが下した決断だった。 「かつて我らのものだったものを取り戻す。それがそもそもの出発点だったんだ。」 そうと決めれば逡巡はなかった。このことは対外的には火種となり得るだろう。だが祖霊と同胞に恥じぬ道を進むならば、それで良いのだ。 #AoW3CoV pic.twitter.com/314rUC8Ul2
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いざ移住となると、一朝一夕では済まない。それなりに時間がかかる。移住が済んだ後も、都市はしばらくは落ち着かぬだろう。ヴァルムスンはひとまずしばらくの間、ゾルクに自ら留まることにした。 #AoW3CoV pic.twitter.com/ORikl1Qrk9
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その間、領内でもう1つやらなくてはならないことがあった。 トルスバドの戦いの折、ダアァグにはノムリク配下の"ごろつき"イギーという将が駐留していたのだが、ノムリクの死によって現在これが独立勢力化していたのだ。 #AoW3CoV pic.twitter.com/PL0MpkfhqU
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これは「しばらくはたいした戦もあるまい。」とサガディルが暇つぶしに向かった。 「経験のためにヘンナも一緒に連れて行ってくれ。」 「よ、よろしくお願いします、将軍!」 実際のところ、ゴブリンがこちらに降るならヴァルムスンは見逃すつもりであった。 #AoW3CoV pic.twitter.com/Jpvcl1dxW3
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意地か、それとも単なる愚かさゆえか。ごろつきイギーは無謀にもロガーン・ドゥル軍に戦いを挑み、そして敗北した。 暗殺者の一撃によりヘンナが予想外の手傷を負ったが、致命的なものではない。 「油断したな、娘っ子よ! ウハハハ!」 サガディルは可笑しそうに笑うのだった。 #AoW3CoV pic.twitter.com/8WH5h1YrO8
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「もともとあなたたちとは和平を結んでいた間柄だ。今後ともそのように付き合いたいと思っている。」 巨人たちの代表にヴァルムスンはそう告げた。 こうしてゴブリンたちに荒らされたダアァグ居住地は、再び友好的な巨人たちの治めるところとなった。 #AoW3CoV pic.twitter.com/V9P8orpN4E
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さて、北のゾルク周辺は荒廃した沼地であり、いかにも鬱屈としている。 移住に先立ってヴァルムスンは治水を行い、沼地を平原へと変えた。 荒廃した気候そのものを変えることはできないが、 「これで少しはマシになればいいんだけど。」 何もやらないよりは良いのかもしれない。 #AoW3CoV pic.twitter.com/S2KXsrXLje
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翌月からしばらくは強い霧があまねく大地を蓋った。 「これは…」 大気中の電気の伝わりやすさが目に見えて上がっているのが、雷の魔法を使うヴァルムスンには感じられる。 今は戦時ではないので特に影響はないが、「こういうこともあるのか。覚えておこう。」このことであった。 #AoW3CoV pic.twitter.com/lj90ipilWf
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戦いが終わって四ヵ月後。ドワーフたちのゾルクへの移住が完了した。 対外的な影響はともかくとして、ロガーン・ドゥルをはじめとする種族全体としては、この大きな勢力拡大を喜んでいた。 しかし―― #AoW3CoV pic.twitter.com/1Ir45PpYR8
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しかしヴァルムスンが予想していたよりも、この異なる環境への抵抗は大きかったようだ。 沼地はともかく、問題はやはりこの荒廃した鬱屈とした気候である。なまじ都市圏が広いだけに、なおさらだ。 「こいつは俺でも厳しいですよ。」ペルは帽子を取り、湿気にべとつく額をぬぐう。 #AoW3CoV pic.twitter.com/NDLvO1XzVG
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