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硬貨は金融純資産か? 通常の政府会計と、国家全体の金融評価(資金循環統計)の考え方の違い

「硬貨発行は金融純資産形成と言えるか」を端緒に、通常の政府会計と、それを俯瞰した場合の評価の齟齬について。 http://mokuroku.biwako.shiga-u.ac.jp/WP/No126.pdfによると、紙幣と硬貨の会計的な扱いに差が出るのは、政府が現金主義的会計、日銀が発生主義的会計を用いていることに由来するようだ。
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uncorrelated @uncorrelated

@motidukinoyoru なお、大久保(2004)の話も変で、国債を購入してそのまま保持することになっているのですが、政府バランスシートの資産と負債にそれぞれ国債がのることになるので、即時相殺になるでしょうから、ちょっと意味不明です。

2016-11-13 02:05:32
uncorrelated @uncorrelated

@motidukinoyoru 不換紙幣で何ら返済義務はないので、実の所は負債ではなく純資産なのではないかと言う話もありますね。それはさておき、見合い資産を用意していると言うことは、日銀はいつでも供給した日銀券を回収する用意がある、その債務を負っていると考えていると言うことです。

2016-11-13 02:11:04
uncorrelated @uncorrelated

@motidukinoyoru 硬貨(日銀は貨幣と言っていますね)の方は、見合い資産も用意していません。つまり、誰かに何かを請求される債務性は無い上に、何かの機会に回収を迫られる負債(企業は予期される臨時費用を負債計上していますね)でもないという事です。

2016-11-13 02:14:11
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

「発行した貨幣で国債を購入することを前提に話を進めている」というのは該当箇所が見つからなかった。nihongo.com/sanjin/ron086.… また、資産購入なら負債計上されるが、消費財購入なら負債計上されないというのも、? @uncorrelated

2016-11-13 02:15:06
uncorrelated @uncorrelated

@motidukinoyoru ビットコインに話を戻すと、その発行者は、誰かに何かを請求される債務を負っていませんし、何かの機会に回収を迫られる負債として準備もしていません。

2016-11-13 02:17:11
uncorrelated @uncorrelated

@motidukinoyoru 「資産購入なら負債計上される」と言うか、左側の借り方の資産増加に見合うように、貨幣では純資産、日銀券では負債が増加します。大久保(2004)は、なぜか両方とも負債になっていて、そこはおかしいです。一般企業でも特別利益は、いきなり純資産が増えます。

2016-11-13 03:02:34
uncorrelated @uncorrelated

@motidukinoyoru 発生主義で言うとC/Fではなく利益が生じた時点で、利益を計上するわけですが、日銀の場合は日銀当座預金を***負債と見なしている***ので、日銀券を出した時点では利益が生じません。最初は、国債-日銀券=0だからです。ただし、後で金利がつきます。

2016-11-13 03:08:11
uncorrelated @uncorrelated

@motidukinoyoru 政府通貨の場合は、同時に負債と見なすものを増やさないので、政府通貨-0が利益になって、発生主義で考えても、政府通貨を出した時点で利益が計上されます。まぁ、政府通貨と日銀券の代替性を意識しすぎて、筆が滑ったのでしょうね。

2016-11-13 03:12:47
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

資産を「将来的に経済資源を得るものの現在価値」、負債を「将来的に経済資源を支払うものの現在価値」という定義で考えた場合、通貨を資産として計上してしまうとまずいことがわかると思う。というのは、通貨それ自体は将来的な経済資源獲得をもたらさないからだ。 @uncorrelated

2016-11-13 08:56:25
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

もちろん、現実には通貨の支払いで経済資源を得ることが出来るが、それはマクロで見ると国民同士の経済資源の交換に過ぎず、国民全体を1単位とした場合、一見国民にとって経済資源獲得として用することのできるものではないように見える。 @uncorrelated

2016-11-13 08:58:29
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

そもそも、国定通貨はなぜわざわざ取引手段として扱われるようになった、ということを考えてほしい。mokuroku.biwako.shiga-u.ac.jp/WP/No126.pdfでバーグルンドが概説したように、通貨の資産としての意義は、「租税の支払い法として受け入れられた」ところにある。 @uncorrelated

2016-11-13 09:01:40
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

ということで、国定通貨が国民全体にとって資産として機能できるのは、政府による経済資源徴発(徴税)を、通貨提出によって相殺することが出来る限りにおいてである。これは、政府資産(徴税権)と政府負債(通貨)の相殺取引としか表現できない。 @uncorrelated

2016-11-13 09:04:55
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

このような性質を持つ通貨を、ある会計基準のみに基づいて経済全体の純資産として扱ったとして、マクロ経済生産で見て純資産として機能するはずもない。会計基準さえ変えれば、紙幣や電子データも純資産計上できるかもしれないが、そのことに意味はないだろう。 @uncorrelated

2016-11-13 09:09:08
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

通貨を純資産として扱う理由が会計基準にのみ依存するのであれば、"商品"貨幣の例示としてどんどん不適切になっているのがわかる。明らかに「商品」でないものを商品貨幣として扱おうとしているので、もしそうするなら、商品を定義しなおす必要が出てくる。 @uncorrelated

2016-11-13 09:12:30
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

バーグルンドのように、国定通貨を、実物的形態をとるかとらないかに関係なく、徴税前借としての政府負債として扱わないと、経済全体で見たときに、到底資産(全体で見れば、経済資源生産の源泉)と言えないものまで資産として扱うことになってしまう。 @uncorrelated

2016-11-13 09:15:18
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

さて、確かにビットコインは、ビットコイン製造者による最終需要(政府の場合は徴税)が与えられておらず、特定の主体の負債として計上することはできない。 しかし、以前話したビットコインと国定通貨が完全に置き換える思考実験を思い返してほしい。 @uncorrelated

2016-11-13 09:17:10
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

経済全体では全く経済資源(の生産)が変わらないにも関わらず、会計的には国定通貨がビットコインに置き換わるだけで、置き換わる分だけ会計上の経済全体の純資産は増加する。 しかし、ビットコイン自体に実物価値がない限りは、実物的観点から見たら何の変化もない。 @uncorrelated

2016-11-13 09:18:59
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

これは、中央銀行の会計基準が変わって、紙幣や日銀当座預金が経済全体の純資産として計上されることになったとしても、それによって経済資源を得るわけではないし、当然それら通貨の通貨発行が、経済資源の追加を意味しないことと似たような構造を持っている。 @uncorrelated

2016-11-13 09:20:17
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

あまり難しく考えなくても、小麦が通貨として流通した場合も、ビットコインが通貨として流通した場合も、どちらも「商品貨幣」であり同等だ、としてしまうことには問題しかないことは直観的にわかりそうなものだ。小麦は食えるがビットコインで何が出来よう。 @uncorrelated

2016-11-13 09:26:46
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

小麦はそれ自体が経済資源である一方で、ビットコインは経済資源を横から横に移動させることしかできない。したがって、小麦の追加は経済資源の追加として扱えるとして、ビットコインの追加は経済資源の追加にならない。通貨はそういう「中立」的なものでは。 @uncorrelated

2016-11-13 09:29:03
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

すでに論じたが、この意味では実は、金属貨幣も商品貨幣として扱うのはグレーになる。というのは、金属貨幣は、それ自体の金属価値よりも、その金属貨幣がどれだけの価値を横移動させることが出来るかに基づいて「価格付けされた」あるいは「価格付けに用いられた」から @uncorrelated

2016-11-13 09:30:45
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

少し考え込んでみたが、ここまで来るともう考え方の違いで、通貨と呼ばれるものが、それ自体がどんな実物的形態を取ったとしても、あるいは実物的形態を取らなかったとしても、常に経済資源とその生産として扱うとするか、そうではないとするかの違いしかない。 @uncorrelated

2016-11-13 09:33:59
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

徹頭徹尾実物で考える場合は、何の実物的価値も持たない(持たなくてよい)通貨が、他者から経済資源を引き出せる場合、そこには何らかの負債・債権関係を見出さなければおかしいと思われる。そこで行われているのは明らかに等価交換でないからだ。 @uncorrelated

2016-11-13 09:39:06
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

「経済資源を引き出せることをもとに、実物価値を持つ”ということにする”」というトートロジーを採用すれば、通貨を純粋な経済資源として扱えなくもないのだが、そうした通貨を単に「商品」と呼ぶのは憚られるし、「経済」の思考法として妥当なものだろうか…。 @uncorrelated

2016-11-13 09:40:09
uncorrelated @uncorrelated

@motidukinoyoru 「経済資源」が貴殿の独自定義の単語で意味不明なので、単に財とした方が良いと思いますが、実際にはだいたいのケースで貨幣で財を買うことは可能なので、資産計上は問題ないでしょうね。

2016-11-13 10:37:14
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