研究への意欲と大学院進学のリスク

センスのある学生が進学して研究者の道に進まず就職してしまうのがもったいないという話から、大学院に進学することのリスクの話題へ。
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青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

@shionkono @helpline 確かに。今は、たとえ「仕事と研究を両立できる能力とバイタリティーがある人」(@helpline)でも、こと就職に関しては「偶然に左右される要素が多すぎ」(@shionkono)の状況ですよね。それでも続けられるか、どうか。

2011-02-24 00:02:49
河野至恩 / Shion Kono @shionkono

@helpline 一応止めて、それでも覚悟して進学するというのであれば、後は本人が道を切り開くしかないですね。信じて前へ進む力は研究にはプラスになるはずなので。ただ状況を見る眼は必要ですが…。

2011-02-24 00:03:39
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

今の時代、教職関係でなく文学研究で大学院に進むのは、カタギの道でないことは確か。でも、それでも本人が行きたいのであれば(そしてご両親も納得すれば)、あとは本人次第、ではありますよね。仰る通り、かなりの覚悟に加え、早くからの研究戦略&キャリア形成を視野に入れる必要がありますけど。

2011-02-24 00:10:10
河野至恩 / Shion Kono @shionkono

@k551_jupiter 研究・キャリア形成ともに戦略が必要ですね。就職するということは優れた能力を持っているだけでなく、雇い主の求める条件を満たしていることが必要。その条件を満たすにはどのような研究をし、どのような技能や経験を得ればよいかを戦略的に考える必要があります。

2011-02-24 00:15:25
helpline @helpline

ぼくもセンスがあるタイプではないので(別に成功もしてないけど)、現時点で自分にセンスがあると思えない学生でも、熱意があるなら進学を応援したい気持ちはある。持続することで大成した研究者も多いし、そもそも持続しなければ可能性もないわけだし。

2011-02-24 00:15:59
helpline @helpline

@tei_kou tei_kouさんのバイタリティーはすごいじゃないですか!w

2011-02-24 00:17:20
帝江@近世怪異小説の現代語訳をカクヨムでする @tei_kou

@helpline そこは声がでかいだけなので買い被りの部分が強いのですが、私の一番の心配ごとはやっぱり経済的なことですね……

2011-02-24 00:20:14
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

持続でいえば、たとえば、他ジャンルにない学術論文の良さがあるとすれば、一次資料と粘り強く接し続け、現在では当然と信じている作家像や時代認識を相対化する資料の読解を提示するとか、そういうところにある気がします。これは、センスだけでは難しい。「継続は力なり」的な関心を心がけないと。

2011-02-24 00:20:41
@0919nowaki

@helpline これからの方は経済的に許されるなら、院へ行くべきでしょうね。たとえば学芸員は、今では学部卒なんて採用して呉れないでしょう。

2011-02-24 00:23:59
helpline @helpline

けれど、「状況を見る眼は必要」(.@shionkono)というのも確か。悩ましいですね……。

2011-02-24 00:24:43
帝江@近世怪異小説の現代語訳をカクヨムでする @tei_kou

『論語』じゃないけど研究の道とそれで生計が立てられるかどうかは別の問題なわけで、専門的知識がお金になるのは偶然であるのが悩ましいところ

2011-02-24 00:30:48
helpline @helpline

@0919nowaki 「がんばっていれば何とかなった」時代だったら許されたことも、今は許されない感じですよね……。けれど就職の見込みがある学生しか進学しない大学院というのも寂しい気もします。仕方ないのでしょうが……。

2011-02-24 00:31:34
@0919nowaki

@k551_jupiter 「現在では当然と信じている作家像や時代認識を相対化する資料の読解を提示する!」ああ、明るい気持ちで眠れそうです。

2011-02-24 00:31:43
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

…と、こう考えていくと、自分がなぜ俳句を選んだのか、それが一番分からなくなってきたw 昔の自分に出会えたら、そのあたりの存念をじっくり聞きたいですね。授業や卒論指導でもほとんどが小説&散文の指導が求められる近代文学専攻の中で、よりによって俳句を選ぶとは…w

2011-02-24 00:33:33
@0919nowaki

@helpline ええ。さびしいです。でも院生の方にはやはり真・善・美というものを見つめていてほしいと思いますね。次代へ良い種を蒔くために。…照れますが。

2011-02-24 00:39:20
河野至恩 / Shion Kono @shionkono

@k551_jupiter アカデミックポストの需要を先読みして、それに最適化する形でキャリア形成するのは正攻法ではないのかもしれません。それだけやって良しとするのは余りにシニカルですし。しかし、学会に貢献するという考え方をすれば、求められる仕事をする意義もあると思うのです。

2011-02-24 00:43:42
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

ざっくりした言い方になりますが、評論と学術論文の差異は、一つはそこにあるように感じます。評論は、自らの信念を強く打ち出した上で、カリスマ的文体や着眼点の鋭さで読者を圧倒するとすれば、学術論文は一次資料に対する持続的な調査&読解で勝負するというか。もちろん、単なる実証主義ではなく。

2011-02-24 00:56:49
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

@shionkono 確かに、キャリア形成自体が目的になってしまっては本末転倒ですよね。あくまで重要な視野として考慮しつつ、また自らの関心にもうまく沿わせながら、学会や、ひいては社会に還元&アピールできる研究内容やスタイルを模索する、引き受けるのは本当に大事と感じます。

2011-02-24 01:04:30
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

@helpline 個人的には、ですけど、「先がどうなるか分からないけど、これがやりたい、気になる、やってみたい」という人は、好きですねw 文学が好きな人のすてきな部分(?)はそういうところにあると思うんですよ。「何の役に立つか分からないが凄い」というものに対する感性、というか。

2011-02-24 01:12:32