10周年のSPコンテンツ!

ゾウの密猟と象牙取引 三浦英之 朝日新聞アフリカ特派員

つぶやきをまとめさせて頂きました、問題ございましたら対応させて頂きますので、お手数ですが、ご連絡頂けますよう、お願い申し上げます。
社会問題
1
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
①アフリカゾウが減少が止まらない。モザンビークでは過去5年で5割も減少。タンザニアでも6割減っている。象牙を目的とした密猟が原因だ。密猟が続くモザンビーク北部に入った(*)(*印はクース・ランズバーグ氏の提供写真) pic.twitter.com/ShZ0xroNnu
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
②モザンビーク北部の国立公園。サバンナを1 時間ほど歩くと岩山の向こう側でヘリの飛行音がした。「まただ」。レンジャーが顔をしかめる。上空からゾウの居場所を特定し、無線で地上の密猟者に連絡しているという。「今日もまたゾウが殺される」 pic.twitter.com/ci1wswmCFP
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
③公園内のキャンプサイトに到着すると、密猟で殺されたゾウのアゴの骨がずらりと並んでいた。ゾウの保護活動に取り組むクース・ランズバーグ氏は「公園の中心部では3年間で114頭が殺された。もう十数頭しか残っていない」 pic.twitter.com/7D1GyaLfwV
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
④密猟は組織的に行われている。上空からゾウの居場所を特定。バイクで現場に急行し、銃で群れを皆殺しにする。公園内にはフェンスなどは見られず、入り口に係員もいない。レンジャーは「警察は密猟者から賄賂をもらい、密猟を黙認している」(*) pic.twitter.com/qHEDojl2v7
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
⑤ 国際NGOによると、モザンビークのゾウは5年で2万頭から1万頭に約5割減。隣国タンザニアでも約11万頭から約4万頭へと約6割も減った。米研究チームはモザンビークとタンザニアにまたがるエリアが一大密猟地帯だと指摘している pic.twitter.com/TbhB3ZRTFH
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
⑥東アフリカで密猟された象牙は、ケニアのモンバサなどで船積みされ、大多数が中国に運ばれる。中国での象牙の市場価格は1キロ2100ドル(25万円)。密猟者には1キロあたり100ドル(1万2千円)が支払われ、膨大な利益が密輸組織に流れる pic.twitter.com/g3Ib6eQm0J
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
⑦ゾウの牙は一生に一度しか生えない。象牙を奪うにはゾウを殺すしかない。100年前は1千万頭いたが、現在は50万頭前後。年間数万頭が密猟で殺され、動物保護団体「今後1世代のうちに絶滅する可能性がある」(*罠で右足をケガしたゾウ) pic.twitter.com/PWi7ENli1j
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
⑧ 国際社会もようやく動き始めた。香港は象牙取引の全面禁止を表明。ケニアも保管の象牙120トン(4千頭分)を焼却処分する。14年には「密輸組織のドン」と呼ばれるケニア国籍の男が逮捕。昨年は「象牙女王」と呼ばれた中国人女性が検挙された pic.twitter.com/vLaUcIf4ac
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
⑨密猟がなくならない最大の理由は汚職。ケニアでは象牙の密猟や密輸で逮捕されても有罪判決が出るのはまれ。過去5年間、ゾウやサイの密猟で有罪判決を受け実際に刑に服したのは7%。犯罪組織は刑を逃れるため政治家や司法関係者に賄賂を贈っている pic.twitter.com/mVV016xqyI
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
⑩ゾウの大量虐殺の一因を生んだのは日本だ。かつて象牙の4割を消費。さらにワシントン条約で取引が禁じられた後、00年代に日本と中国が「合法象牙」を南部アフリカから買い取った。市場に大量の象牙が出回り、違法・合法の区別が付きにくくなった pic.twitter.com/s0vF3nfrjm
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
⑪モザンビークではもうゾウが根こそぎ密猟されて、子ゾウまでもが殺されている状態。結果、象牙の小売価格は2010年からの4年間で北京で13倍、上海では8倍に跳ね上がった。象牙は成功の象徴であり、裕福層が「爆買い」している(*) pic.twitter.com/YrhrMMYJD5
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
⑫ゾウは頭が良く、悲しみや怒りを感じ、人間に聞こえない低周波音で仲間と会話する。私たちができることは象牙製品を買わないこと。それはゾウを殺し、顔をえぐって切り落としたもの。そこには合法も違法もない(*)(終) pic.twitter.com/8nQ9DBhoKt
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
(追加)今日、大きなゾウの群れに出会いました。雄大で、寛容で。ゾウのいる星を残したい。そう思い、思わずヘッダーを変えました。象牙密猟の取材を続けます pic.twitter.com/7TxbTlJ8e8
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
①アフリカでゾウの密猟がとまらない。中国で需要が高まる象牙を狙い、年約3万頭が殺される。直近の航空機を使った大規模調査で生息数は35万頭。1世代で絶滅する可能性が。ゾウを守るため、全世界の象牙市場を閉鎖すべきか。半年間の潜入取材を公開する pic.twitter.com/lymyCHbxbZ
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
②今年3月、象牙の最大密輸港・ケニア東部の港湾都市モンバサ。気温40度を超える地方裁判所の地下牢で、一人の頑強な男性が私をにらみつけていた。ケニア最大級の密売組織のボス、フェイサル・モハメド・アリ被告(逮捕時46)。インターポールに国際手配され、タンザニアで逮捕されていた。 pic.twitter.com/esoeIXnmLf
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
③「お前は中国人だろ! ここに何をしに来た!」。アリは私を見るなり大声で怒鳴った。私が慌てて旅券を出して日本人だを告げると、興奮しながら約10分間、鉄格子越しに取材に応じた。「俺は無罪だ。すべては中国人密猟組織の罠だ」。監獄内では囚人が刑務官に棒で殴られていた pic.twitter.com/xQpKtyR79h
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
④14年5月、モンバサの店舗に荷物を積んだ白いトラックが入った。「家具」との申告だったが、開けてみると2トンの象牙。当局が踏み込んだとき、男たちは500万円の賄賂を渡し逃げようとしたが、逮捕された。アリは12月にタンザニアで逮捕。象牙約2㌧(約110頭分に相当)の所持容疑 pic.twitter.com/6oGU3qKd6C
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
⑤密輸の実態を知るため、アリへのインタビューを探った。危険な取材。彼は犯罪組織のドンであり、人を殺すのは簡単だ。名刺は渡さず、必要に応じて偽名を使った。「政府高官が関与してる。中国の密猟組織がぐるになり、俺を罪に着せようとしている」とアリは言った。「知っているだろ、中国人Rだ」 pic.twitter.com/A8haNYHIX0
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
⑥R。ケニア国内の中国人密猟組織のドンだ。誰もが知っているが、未だ逮捕されたことがない。アリはRのかつての居場所や当時使っていた車種やナンバーなどを挙げ、「Rを取材しろ」と私に言った。「やつは何でも知ってるよ。しかも捕まらない。守られているからな」と笑った pic.twitter.com/0rSRcDuZ8T
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
⑦取材を尽くしてもRにはたどり着けない。私はタンザニアに飛んだ。裁判所の廊下に潜むこと数時間、官吏に付き添われ中国人女性が現れた。ヤン・フェン・グラン被告(逮捕時66)。東アフリカと中国とを結ぶ巨大密輸ネットワークを築き、「象牙女王」の異名をとるタンザニア側の密猟組織のドンだ pic.twitter.com/wveHz6SZYV
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
⑧バックからカメラを抜き出し、ファインダーを見ないでシャッターを切った。カメラを見た瞬間、ヤンは目を見開き、慌てて身繕いをした。「Rを知ってますか」と声を掛けた瞬間、「何をしている!」と刑務官が飛び出してきて取り押さえられた。事情を説明して辛うじて釈放されたが、取材は拒まれた pic.twitter.com/lYonhd5bF2
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
⑨ヤンは70年代に通訳としてタンザニアに入国。中華料理店を経営しながら06年から象牙の密輸を始めた。中国とタンザニアの交流を進めるビジネス協議会の事務総長まで務めていた。約700本(約3億円相当)の象牙を密輸出したとして逮捕。裁判では容疑を否認。地元紙は「組織の解明は難しい」 pic.twitter.com/woYXY5TdvZ
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
⑩結局Rにはたどり着けない。象牙の取材はあまりに危険だ。犯罪組織に直結しており、裏切りがあり、密告があり、口封じで簡単に人が死ぬ。取材中にも1人死んだ。遺族によると食事中に急に倒れた。助手は「呪いだ」と恐れるが、状況からすると毒殺。彼は当局への「情報提供者」だとみられていた pic.twitter.com/1lyTIUWiii
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
⑪一方で何人かの密猟経験者が取材に応じた。男(32)は野生動物保護区の元レンジャーだった。09年に解雇され、3人の家族を養うために密猟に手を染めた。エチオピア国境付近で中国人密猟グループから7万円で米国製の自動小銃を購入し、友人と夜、草原に出てゾウを撃った pic.twitter.com/ygZI5nKYjX
拡大
三浦英之 「水が消えた大河で」文庫化 @miura_hideyuki
⑫夜中に象牙の付け根に切り込みを入れ、中国人グループからもらった「白い薬剤」を塗り込んでおくと、夜明け前までに象牙だけを抜き取ることができた。これまでに18頭を殺し、象牙は中国人グループに売った。1キロあたり約1万2千~1万5千円。男は「密猟以外に仕事がない。今も時々密猟をする」 pic.twitter.com/vg5hg5g0RZ
拡大
残りを読む(50)

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?

ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする