2016-11-23のまとめ
社会的排除状況の拘束性(2010年・16年対比) pic.twitter.com/pQdOTT66PD
2016-11-23 22:13:49一度その状態に陥るとなかなか抜けられない拘束性と同義の「排除継続」は非正規雇用などの労働市場での排除でみられる。非正規雇用になると正社員になるのが難しいことが本データからも確認できた。
2016-11-23 22:14:04また、貧困、予期せぬ出費への対応、健康からの排除、住居費負担感、友人との接触機会などで排除継続している者は、2010年または16年いずれかで社会的排除状況にあった者の4分の1を占めており、拘束性が高い。
2016-11-23 22:14:19前章で貧困は労働市場、健康などの排除と重層性があることを示したが、貧困に陥ると貧困状態から脱するのが容易でないことが分かる。健康状態も一度悪化するとなかなか完治しないこと、友人などと疎遠になると交流が深まる機会がないことが伺われた。
2016-11-23 22:14:39固定効果の結果からは①健康自己評価が悪くなると貧困に陥る、②子どもが生まれて扶養家族が増えると貧困に陥る、②非正規になると貧困に陥る、という3つの可能性が示唆された。
2016-11-23 22:15:40固定効果の結果からは①健康状態が悪くなると物質的剥奪状態に陥る、②貧困になると経済状況の悪化から物質的剥奪状態に陥る、③年齢が上がると物質的剥奪状態に陥る、という3つの可能性が示唆された。一方、物質的剥奪から脱する要因として、引っ越しをするがあることも分かった。
2016-11-23 22:17:33固定効果の結果からは①貧困になると経済状況の悪化や栄養摂取、病院などでの治療経費が出せないなどから健康不良に陥る、②健康上の理由などから休職・休業することが多く、結果的に健康を害する、という2つの可能性が示唆された。
2016-11-23 22:18:25一方、健康不良から脱する要因として結婚があることも分かった。これは一人暮らしなどの食生活が結婚によって改善するなどの結果ではないかと考えられる。
2016-11-23 22:18:44固定効果の結果からは①貧困になると経済状況の悪化などから友人との交流が減る、②健康上の理由などから外出する機会が減る、という2つの可能性が示唆された。一方、友人との交流が増える要因として子どもの誕生があることも分かった。
2016-11-23 22:20:30子どもの誕生に伴って子どものいる友人世帯などとの交流が増えるものと推測される。また、非正規になると友達と合う頻度が増えることも分かる。これらは非正規化に伴い、時間の柔軟性が増すからと推察される。
2016-11-23 22:20:48(。 ・ω・))フムフム 生活保護の捕捉率が低いことは従来から研究者が指摘してきたことだが、本書では働いている者の貧困率が全体の相対的貧困率と3~4%しか違わず、また非正規への移動が貧困のきっかけの一つになっていることが分かった。
2016-11-23 22:25:25したがって、現在、議論がされている同一労働同一賃金に加え、給付つき税額控除やベーシックインカムの導入など働いても貧困に陥らない政策について議論していく必要がある。
2016-11-23 22:25:40欧州では「家はあるが、適切な住宅で暮らしていない者」もホームレスの定義に含まれており、今後は日本でも世界人権宣言にもある「適切な住宅についての権利」を基軸に家賃補助の創設など住宅費に焦点を当てた経済的低減策を再度検討していくべきだと考えられる。
2016-11-23 22:26:19[PDF] 第4回21世紀成年者縦断調査(平成24年成年者)及び第14回21世紀成年者縦断調査(平成14年成年者)の概況~独身者の結婚意欲、独身女性の結婚後の就業継続意欲等 / mhlw.go.jp/toukei/saikin/…
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