初期「週刊漫画アクション」目次調査時メモ

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

初NDLから離脱。目次取った週刊漫画アクション創刊号、ピカピカだった……！ pic.twitter.com/YJg9P0wdMp

拡大

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

因みに『週刊漫画アクション』創刊から１０冊の目次を取ったら、「作者の名前のナカグロ表記揺れ」「ノンブル間違え」「巻頭じゃないのに目次で巻頭と表記してる間違え（前号からの修正漏れ）」「某作品で２号連続カラー４ページが同一」とハプニングたっぷりで気を抜けない感じでした。

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

雑誌の目次情報は1号ずつ取ってると微妙な表記ゆれとかに気付きにくくて、10冊くらいで一度作品ごとに振り返ると正確に取れる気がしましたマル。

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

『週刊漫画アクション』最初の10号で断続的に掲載されてるパーマー・スピレーン原作、ケン・月影脚色の「十字撃ちのリンゴオ」シリーズ、2回目掲載時はシリーズタイトルの表記がなくてもシリーズの一作なんだと思うけど、作中での主人公の名前が「マンゴオ」になってるの、完全な誤植なのかなあ……

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

アクション合本３は創刊９から17号の9冊がまとまってるんだけど、うち２冊のグラビア各8ページずつが欠落してるのが記載されてなかったので返却時に報告。

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

大藪春彦原作のシリーズを終えた次のバロン・吉元作品、「マーベリック〈迷子の牛〉」第2話、扉は「メキシカン・カンファイター」なのに目次はスペースが足りなくて「メキシカン・ガンマン」表記。それでいいんか（笑）

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

今日も遭遇した「ノンブル間違い」。当時のアクションは通常136頁（表１から４まで）なんだけど、16号は連載作品の一つが予定より２頁多かったようでそこからずれてる。が、最後の作品は入稿が早かったようでいつも通りのノンブルが振られてる。最終頁をみて全体頁数を取ると間違うトラップｗ

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

『週刊漫画アクション』最初の17号の目次取りして発見したのが、1967年9月26日-10月1日に銀座松坂屋７階で「漫画アクションコーナー」という原画展＆サイン会が行われたこと。石森章太郎小島剛夕水木しげる小島功らがライヴペイント（笑）したそうです。後日第12号にレポがありました。

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

創刊10号で原画展＆サイン会を告知って攻めてたんですねえ。また後のアクションで定番となる柱の読者メッセージですが、最初の9号までは編集部からの売り文句だけで、第10号で初めて読者からのものが使われていました。第１号は「『漫画アクション』はゴキゲンな本だ！（東京都 堀美代志）」

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

それから70年代には「アクション・ジャーナル」となる読者投稿コーナーの前身、「I Love Action」では、多くの回で連載マンガ家・小説家からの返答コメントが載ってました。ケン・月影とか石森章太郎とか。その辺もちゃんとデータに反映させてるので、公開されたら使ってください。

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

そうだ、最初期アクションにケン・月影の西部劇マンガが度々載ってるんですけど、もしかして「ケン・月影」のペンネームもアクション用だったりするんですかねえ。でウィキペディア見たらアクションがデビューなのか。でも間違ってるな……「リンゴー」じゃなくて「リンゴオ」。65年じゃなく67年。

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

ヌーベルコミック誌『漫画アクション』の為に「ハイカラなペンネーム」に変えた人はモンキー・パンチとバロン・吉元ですが、アクションでデビューした中でもケン・月影、ミッキー・レッド（木村えいじ）、ダディ・グース（矢作俊彦）あたりは同様の目的でカタカナを入れたんですかねえ。

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

.@saikifumiyoshi あー、わかりました、前にまんだらけに出たか「漫画アクション」創刊直前の「増刊漫画ストーリー アクション」にケン月影になる前の月足正憲が読み切り書いてますね。これがデビューかは分からないですが。 ekizo.mandarake.co.jp/auction/item/i…

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

ウィキペディアがソースとする『漫画家名鑑』のケン月影が65年デビューというのを信じるならば、「65年「漫画ストーリー」に載った題不明作品で月足正憲名義でデビュー」が正解に近いっぽいですね。「十字撃ちのリンゴオ」が「漫画ストーリー」に載ったかもですが @saikifumiyoshi

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

そしてケン月影（『週刊漫画アクション』初期はケン・月影）というペンネームは、『漫画ストーリー』から『週刊漫画アクション』が独立する際に月足正憲から変更したらしいことがわかったので、吉元正→バロン吉元と同じパターンですね。

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

それにしても『週刊漫画アクション』創刊時期のアメコミっぽさ、画面の綺麗さは、みんなNDLで一度じっくり見ると良いよ。２大看板のモンキー・パンチとバロン吉元はもちろんだけど、ケン月影、笠間しろう、光山勝治、あすなひろしあたりの西部劇もの、凄くいいよ。目次取りで中身は読んでないけど。

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

「週刊漫画アクション」創刊号〜第17号の目次を取りながら取ったメモ（関連ツイートがあんまり読まれてないっぽいのはマニアックすぎるのか……？） pic.twitter.com/DWA30fThbI

拡大

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

【メモ】9:50着、10:30に出納終えてまず１時間、大友さんデビュー少し前から73年いっぱいのアクションを全チェック、その後昼食30分、福島からの遠隔操作30分を引いて、約６時間半で15冊。ペースが上がった。

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

今日の『週刊漫画アクション』目次取りで、創刊号からずっと「表紙はMAD誌風にコマ漫画風だったのが、1968年2月1日号でまだ一コママンガ風だけど一枚絵に変わって、ずっとタイトル下に入っていた「ヌーベル コミック劇画」の文字も消えるのが確認できた。浸透したのか、諦めたのか。

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

諸星大二郎「不安の立像」掲載「週刊漫画アクション増刊 チャレンジコミック特集 1973.9.8」の編集後記が面白かった。「”不安の立像”で特異なタッチは、新星・諸星大二郎である。都庁のエリートコースをふみはずし、劇画家を志した異色新人作家である。飲むごとに酔うほどに熱っぽく＞

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

＞語る劇画論は編集長をして、”彼は将来の大物だ”といわしめた。ジットがまんは大五郎だが、大五郎ともども大二郎もおひきたてを願う次第だ”」編集長とはかの有名な清水文人。諸星さん、その頃ってそんなに飲んで熱っぽく語ってたのかｗ　因みにこの後ナンセンスもの２回載るけど次は暫く間が開く。

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

今日の「週刊漫画アクション」目次取り仕事で一番面白かったのは、流し見してる読者投稿コーナーで目に留まった書き出し「厚生省（厚かましく、生きて、省みない）で恐縮ですが……」1967年12月7日号

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

ふと思い立って「週刊漫画アクション」創刊から一年の間に断続的に描かれていたケン・月影「十字撃ちのリンゴオ」シリーズの原作者として表記されているパーマー・スピレーンを検索したら全然ヒットしない……ミッキー・スピレイン？実は日本人のペンネーム？謎。

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

今日の『週刊漫画アクション』目次取りの中で見つけたのが、1968年4月11日号の「I Love Action」に、永島慎二が４月から３ヶ月間、アメリカ、南米旅行に出るという情報。もちろんこれ「ダンさんのアメリカ旅行」になったやつだけど、アクションにも事前に情報が出てたのね。

鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

@kentaro666 「不安の立像」掲載アクション増刊（1973.9.8）には「都庁のエリートコースをふみはずし、劇画家を志した異色新人作家」と 書かれていました＞ twitter.com/JunyaTheSphere…