マンガの「ネーム」はいつから描くようになったのか?

マンガにおける「ネーム」とは、ごくごく簡単に言えば「ラフな下書き」のこと。まずはコマ割り、構図、セリフなどを大まかに描き、編集者のチェックを経て、本書きに移るのが一般的なマンガ制作のプロセス。今では描くことが当たり前になっているが、ではいつからこのシステムは確立されたのだろう? 実作者のみなさんの証言を集めました。
藤子不二雄 漫金超 ゆうきまさみ 新谷かおる バロン吉元 大友克洋 坂田靖子 弓月光 マンガ 漫画史
22891view 23コメント
106
バロン吉元先生はネームなんて描かない!?
飯田耕一郎@うさ爺 @009usaya
バロン吉元展でバロン先生はネームなんかはやらないとあったが、そういえば自分の編集時代も誰もネームなんてつくってなかったなぁ。あれは原稿が間に合わないための事前に写植を用意するためにあっただけ。事前検討は新人にはあったけど。いつからこんなに真面目にネームを見るようになったんだろう?
suginamikumin @kimipiko
@009usaya @yukiozawa 「ネーム」って、 元々英語で「 指定」という意味ですよね。昔、ある大家のネームを見せてもらったら、白い紙に吹き出しと台詞のみで、「まさにネーム」 と感心した覚えがあります。
武富健治@古代戦士ハニワット1巻4月26日発売! @ryosuketono
@009usaya @ryogetsuan そうなんですね!!これは本当に興味深いです。どなたか研究者の方に精密に検証してほしいところです。いつくらいの時期からいつくらいの時期までに、どのくらいの時間がかかって、変移したんでしょうね…。
飯田耕一郎@うさ爺 @009usaya
@ryosuketono @ryogetsuan 漫画家マンガがけっこうあるのでそのへんで検証的に見ていくのも面白いかもです。各編集さんにも話を聞いて確認していくことも大事でしょうか。
飯田耕一郎@うさ爺 @009usaya
ちょっとネームの話が伸びてしまったので、ネームの在り方を考えますと、 作家側のネーム= 1.ページ配分の目安。2.ページ割りとセリフ。3.下描きの形でのネーム。いずれも作家自身のための割り振り。 編集側のネーム=1.写植打ちのためのネーム。2.内容、構成を知るためのネーム。(続
飯田耕一郎@うさ爺 @009usaya
前ツイート)などに意味合いが分かれると思うんですが、これが作家、時代、雑誌、編集者によってそれぞれの進み方があるのかなと思います。 ある時から「ネームが出来たら原稿は上がったもの同然」という感じになっていったりしましたよね。(特に少女マンガはそれが顕著だったのでは)
飯田耕一郎@うさ爺 @009usaya
ネームの歴史もとても興味深いのですが、そこから現在の状況として新人さんへのネームのチェックはかなりのものですよね。ヘタすると同作に一年もやり直させたりという例もあってまさに編集さんが育てるという感じです。その是非を問うわけではありませんが、少し考える部分もあるこの頃です。
山本貴嗣先生の場合
山本貴嗣 @atsuji_yamamoto
@009usaya それは初耳です。60年代のテレビドラマとか見ると、時間が無くて間に合わせたようなシナリオの回がちょくちょくあって、よくこんなの通したなあ、昔の香港映画みたいにシナリオ盗まれないようにアドリブか?って思ったものでしたw
飯田耕一郎@うさ爺 @009usaya
@atsuji_yamamoto うち(「COM」)だけかも知れません。他所ではどうだったんでしょうね?
山本貴嗣 @atsuji_yamamoto
@009usaya 最初の短期連載は78年の週刊漫画アクション誌でしたがきっちりネームは見られましたですw;
ふじいひろし先生の場合
ふじいひろしごみ @fujiihirosigomi
80年くらいからかな~?一度担当が付くと完成原稿ではなく絵コンテの持ち込みになる。OKが出て初めてペン入れ。プロとして仕事をするようになっても、システムとして継続されてしまったんじゃないでしょうか。 twitter.com/009usaya/statu…
飯田耕一郎@うさ爺 @009usaya
@fujiihirosigomi その方がより確実ですよね。でもギャグはあまりネームで詰めても難しそうですが。
ふじいひろしごみ @fujiihirosigomi
@009usaya ギャグは人物が飛んだり跳ねたりするので打ち合わせ用の絵コンテで分かるようにするには作画が面倒なんですよ。(コンテを描く前のコンテを描いたり)あとペン入れの時のモチベが下がりますよねー。
飯田耕一郎@うさ爺 @009usaya
@fujiihirosigomi それは下がりますよね。むしろ先が読めないくらいでやりたいですよね。某所でネームが担当者、副編集、編集長と関門があってその三つをクリアーするのは至難のようでした。面白いと判断するのにギャグは個々の感性が違うので当たり前ですが。
ふじいひろしごみ @fujiihirosigomi
絵コンテチェックの弊害も大きいよねー。①絵コンテを長期間続けてるとペン入れの感覚が失われる②完成原稿でないので気楽にダメ出しされる③ラフだと編集者に伝わらないので克明に描かないといけない④ペン入れは絵コンテを写すだけの作業になる。絵が死ぬ など
ふじいひろしごみ @fujiihirosigomi
実際ツイッタで見かける人様の絵コンテ、すっごい克明に描いているよね。僕なんかも同世代よりは丁寧に描いてた方なんだけど、今の人は充分完成原稿レベル。そのまま印刷しても大丈夫。
ふじいひろしごみ @fujiihirosigomi
ネームチェックが厳しくなった件、絵コンテの段階で写植の準備をしちゃうのでペン入れの時は先に吹き出しを描く事に。結果、吹き出しで人物が隠れるような絵が普通になってしまったのも弊害の一つ。
ふじいひろしごみ @fujiihirosigomi
ネーム、絵コンテによる編集部のチェック、ここまでのTLを見ていると少女漫画界隈は70年代からあった。少年氏は80年代から厳しくなってきた。80年代あたりから漫画家の住所が明かされなくなって、複数の雑誌で仕事をする人が減っていった。
ふじいひろしごみ @fujiihirosigomi
80年代から出版社による漫画家の囲い込みが強くなってきて漫画家の立場が弱くなった気がする。この時代の新人は安保闘争世代でもなく従順だし。少女漫画家さんは元から立場が弱く(原稿料も少年誌より安い)従順だったから、力関係というのもあるかもしれない。 twitter.com/fujiihirosigom…
残りを読む(60)

コメント

ぉざせぃ @hijirhy 2月22日
いまふと思いついたんだけど、ネームチェックが当然になったのってFAXとかの通信手段の普及とも関係してるんじゃないだろうか?
須賀原洋行 講談社まんが学術文庫カミュ『異邦人』発売中 @tebasakitoriri 2月22日
デジタル化してからは、いきなり下描きして、それをネームとして見せるようになった。どうにでも直せるし。
衛星 @jhbjkhhbjkbbbjj 2月22日
便宜上仕方なくネームを描くけど本音はデジタルだから一発描きで進めたい(・・
mikumiku_aloha @mikumiku_aloha 2月22日
普通の仕事でも任せって大丈夫な人はまかせっきりになりがちだし、任せて不安な人はポイントポイントでチェックしますので。
abc @ooaappii 2月22日
担当がネームチェックして直してそれを編集長がチェックして…って出版社が内容について責任を持つってことだからネーム無しで描くというのが今はちょっと考えづらい感じはある。漫画家が好きに描いた漫画を載せてあげる場所ではないわけだし…
こねこのゆっきー @vicy 2月22日
漫画の参考書的な本を読んでいけば、どのあたりから定着したシステムなのかわかるんじゃね? 藤子不二雄のやつとか、石ノ森正太郎のやつとか
川田零三 @kawada0zo 2月22日
『石ノ森章太郎のマンガ家入門』(1965年)にもストーリーマンガを描く準備として、プロット→シノプシス→コンストラクションときて、コンテ(今でいうネームに相当)を作りましょうと書かれてますね。「物語の細部をかきこみ、コマわりまで完全にしましょう」「めんどうなようですが、この段どりが、もっとも重要なのです」
寺島令子@春はMGM2からおもしろ同人誌バザール @Reikotera 2月22日
1979年デビューの地方在住でしたが手書きネームや原稿コピーを折って定型封筒で郵送の時代から「電電公社」まで出向いてFAX(一枚200円とか!)を経てレシートみたいな感光ロール紙の「ミニファクス」→家庭用ファックス機→電子メールまで歴史のうえにいました(笑)。4コマのネームを10本送って7本OKが出るけど作画中に思いついて何本か別案で描いてもそのまま載ったりね。でもギャグとストーリーではまた別でしょうね。
海◆eoxyl9RE @umi_eoxyl9RE 2月22日
田河水泡とか、長谷部町子関係の各資料を見るかぎり、昭和戦前戦後の児童画時代の頃にネームのようなものはあまり見受けられない感じだし、戦後の劇画ブームで緻密な作画が増えだしてから定着したりしたんだろうか。
ドラゴンチキン @dragonchicken19 2月22日
あさのりじセンセイの漫画の描き方には無かったな。ネームの存在を知ったのは「優&魅衣」だったと記憶してる。
田中 @suckminesuck 2月22日
手塚治虫の伝記漫画だと、ネーム部屋っての使ってるって書いてあったな
ちら男 @vegykebexok 2月22日
さすがにこれは差別表現とか婦人団体とは関係ないと思う。出版スピードが早まる&絵の緻密さが上がった&コマ割りなどの手法が増えたことで、本番を無駄なく進めるためだろう。
ボトルネック @BNMetro 2月23日
鳥山明はいきなり下描きするんだっけ。サイバラとかも、同じ絵を3回描くとかやってられんっていきなり下描きだったはず
ボトルネック @BNMetro 2月23日
荒木飛呂彦の漫画術を見ると、ネームと下描きで構図が全然違ってるとかあって面白かったな
転倒小心 @tentousho 2月23日
水木しげる先生のなさりようをぼんやり思い返してるんですが、貸本時代は描き切って版元持ってって買う買わないってやってらしたように思うのです。なので雑誌漫画勃興以後なのかなーと思うんですが
ムック船長 @captainmuck 2月23日
当たり前がそうじゃなかった時代もあったかも?という話か
ジョン・ドゥ @antinomie_j 2月23日
また漫勉が見たいです。
はいん・まいやー @reisacker 2月23日
完全にあてにはできないけど、まんが道で、全く打ち合わせせずに完成原稿をもっていて、編集におこられる話ってあったよね。
窓辺 @madopen 2月23日
藤子・F・不二雄先生の漫画家が主役の漫画では『台詞』と書いて『ネーム』のルビが振られてた気がする。
FRKW808 @annex38 2月24日
作法にこだわるとマナー講師化するで
Takuji Minami @yamaqsha373 2月27日
劇画編集者時代はB4の紙1枚に級数指定もわからん吹き出しで使用するであろう台詞文字(モノローグとかの区別なく、しかも原稿では追加があったりする)がFAXで送られてきてそれを見て勘で級数と書体を発注してたなぁ。
川田零三 @kawada0zo 2月28日
このコメ欄、「台詞」を意味するネームと「コンテ」に相当するネームとが入り乱れてるな。用語の整理というか「いつからどうしてコンテに相当するものをネームと呼ぶようになったのか」を探る必要もありそう。
BLACK @BlackBlack0013 3月1日
ここまで安彦良和なし! 指差し確認よし!!
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする