大学教員をどうマネジメントするか ほか ynabe39シリーズ

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渡邊芳之 @ynabe39

@sintach どうもありがとうございます。

2011-02-26 08:00:06
渡邊芳之 @ynabe39

工夫すれば必ずしもそうではない(もちろんそれでも不十分ですが)。むしろそういう工夫をさせない構造が大学の側にある。 RT @hyper_aradonn: その通り。しかし、日本の教育改革は人も物も金も出しません。教員を忙しくさせたことのツケは生徒学生に回るのに…。 

2011-02-26 08:12:34
渡邊芳之 @ynabe39

大学改革の問題について国や文科省の悪口を言うのはたやすいですし,じっさい彼らの問題も大きいけれど,その国や文科省のやり方に迎合して言う通りにするしかできなかった大学にも問題はあります。

2011-02-26 08:14:23
渡邊芳之 @ynabe39

金や物が入ることには誰も反対しないし金を取ってきた人は常に英雄だけど,人をとってくることはそうでもない。具体的な仕事のためにポストが増えて若い人が入ってくることには有形無形の反対や障害があるのが現実。

2011-02-26 08:16:53
渡邊芳之 @ynabe39

金や物は自分たちが自由に使えるが,人は自分たちの自由には使えないからである。極端な話,欲しいのは「研究費で雇って自由に使える研究スタッフ」だけで「自分と同等の同僚」が増えることには露骨に反対だったりする。

2011-02-26 08:22:50
渡邊芳之 @ynabe39

「任期付教員」を雇ってみると,任期制はさんざん推進したくせに「任期制で雇われる人の仕事や生活を支える仕組み」は全くできてなくて,なにか問題が起きるつど泥縄で対応しているのがわかる。任期付だ(翌年の雇用が保証されていない)と産休がとれない場合すらあるのだそうだ。

2011-02-26 08:35:52
渡邊芳之 @ynabe39

私は大学教育は教員の研究を前提に成立するものだと思いますしその意味で「大学は研究と教育の場」だと思います。RT @ton_2_: わたなべ先生、大学とは結局『教育』の場なんでしょうか、『研究』の場なんでしょうか。あるいは両方だとしたなら、本当にそれは両立出来るものでしょうか。

2011-02-26 08:43:45
渡邊芳之 @ynabe39

ただ「研究と教育の両立」は大学という組織全体で成立すればよいことで,すべての教員が個人レベルで一律に研究と教育を両立させる必要はないと思います。研究に重点をおく教員と教育に重点をおく教員がいるのはかまわない。 RT @ton_2_

2011-02-26 08:45:51
渡邊芳之 @ynabe39

流動性が研究者個人にとっても待遇の向上などにつながる社会では任期制は研究者にも大学にもメリットがありますがいまの日本では大学の側の雇用調整メリットだけが大きくなっています。 RT @peace_apple: 任期付であることのメリットは何ですか?流動性とかでしょうか。

2011-02-26 08:47:15
渡邊芳之 @ynabe39

とはいえ,どんなに「教育重視」の教員であっても,大学教員は何らかの意味で「研究者」でなければなりません。自分で知識を生み出せる人たちが教育をする場が大学だと思います。 RT @ton_2_

2011-02-26 08:49:18
渡邊芳之 @ynabe39

逆に言えば,教員が研究者である必要がない学校,教員が研究者であることを求めない学校は「大学」である必要がありません。目的が違うものが同じ名前で呼ばれるのは混乱のもとです。 RT @ton_2_

2011-02-26 08:51:42
渡邊芳之 @ynabe39

うちの某学科なんかみごとに阻止しているよね。 RT @peace_apple: なるほど。優秀な同僚が増えるのを阻止する文化をどうにかしないといけないわけですか。

2011-02-26 08:53:05
渡邊芳之 @ynabe39

もちろん初等中等教育でも「教員が研究者である」ことは教育によい効果を及ばします。ただそれが教育制度の前提になってはいないだろうとも思います。 RT @yutalovesbeans: @ynabe39 @ton_2_ 初・中等教育でも似たようなもの、と思いました。

2011-02-26 08:56:24
渡邊芳之 @ynabe39

教授まで任期付になれば少しはそうなるのではないかな。RT @peace_apple: しかし、任期付ポストでよりよい待遇が望める社会が本当に来るのか疑問です。

2011-02-26 08:58:10
渡邊芳之 @ynabe39

雑務や事務には雑務や事務の訓練を受けた若い人を雇うべき。ダメ教授にはむしろ研究だけさせとくのが最も害がない。 RT @aohmusi: @enodon さんが仰られているとおり、使い物にならなくなった元教授の受け皿を、雑務や事務に用意するというのがひとつの策かもしれませんね

2011-02-26 09:08:16
渡邊芳之 @ynabe39

大学では最も有能な人が雑務や事務をやり,次に有能な人が教育をやり,最も無能な人を研究に専念させるほうがたいていうまくいく。大学教員は研究の訓練を受けてるんだから研究はできて当たり前,当たり前のことができない人に他のことをやらせようと考えるのは愚かだと思う。

2011-02-26 09:13:41
渡邊芳之 @ynabe39

大学教員の多くが持っている「教育は誰でもできる(しかし研究はそうではない)」「雑用は誰でもできる(しかし研究はそうではない)」という信念は事実と違う。大学教員は大学院教育で研究の訓練を受けているのだからまず「研究は誰にでもできる」と考えないとおかしい。

2011-02-26 09:16:15
渡邊芳之 @ynabe39

研究者として無能な人に研究者支援をさせるんですか?教育者として無能な人に教育支援をさせるんですか? それは「懲罰」としての意味しかなく研究も教育もかえって停滞します。 RT @aohmusi: 研究者支援や、予算の振り分け、教育支援でも難しいですか?

2011-02-26 09:18:52
渡邊芳之 @ynabe39

世界中の大学教育を支えている圧倒的大多数の教員は「たいしたレベルとはいえない研究をやってる人々」だと思いますよ。 RT @ALC_V: どういうレベルの研究かは大きく差が出ますよ。

2011-02-26 09:23:24
渡邊芳之 @ynabe39

現に研究支援してる人が研究者として有能でないとして,その仕事に「研究者として無能と評価された人を採用すべき」とはいえないですよね。 RT @ALC_V: 研究者として有能な人が研究者支援してますかね?

2011-02-26 09:24:33
渡邊芳之 @ynabe39

大学教員の中に「大学教員としての仕事ができない人」が本当にいるなら解決策はクビにすることしかないですよ。「クビにできないから他のことで役立てよう」とすることはまずマイナスの結果になる。クビにできないなら定年まで放置するのが結局最も損害が少ない。

2011-02-26 09:32:47
渡邊芳之 @ynabe39

その主張にはいくつかの論点がゴッチャになっていると思います。RT @aohmusi: 「たいしたレベルとはいえない研究をやってる人々」が「たいしたレベル」の成果を出し始めている若手のポジションを奪っている程深刻化しているのが問題なのだと思います。

2011-02-26 09:35:03
渡邊芳之 @ynabe39

大学に限れば社会から見た「大学の役割」「大学教員の役割」というのもあるでしょうね。 RT @aohmusi: パーマネントの減少、研究評価のあり方、研究者の雇用のあり方 とりあえず思いつくものを挙げてみましたが、他にもありますか? 

2011-02-26 09:48:57
渡邊芳之 @ynabe39

さっきの任期制や流動性の問題にしても「大学院修了者がその能力に応じて適切な職を得ることができる」「転職の機会が提供されている」という前提がないと,大学も「大学教員として無能とわかった人を解雇する」ことができないわけです。そのしわ寄せが「まだ職を得ていない人」だけに集中する。

2011-02-26 09:54:04
渡邊芳之 @ynabe39

その場合その人が「ものすごく優秀」だったかどうかは「研究者になったかどうか」でしかわからないんだから無意味な議論。 RT @peace_apple: 研究者はものすごく優秀な人がなるべきである、が事実だと思ってましたw テクニシャンは誰でもできる、はよく聞きます。

2011-02-26 10:02:41