男子凍結 第五部

第四部から十三~十四年ほどが経ちました。
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六十八

夢乃 @iamdreamers

「はい。今日はこれでお終い。服を着ていいわよ」 MCIの中からミユキの声を聞いていたアユナは、身体の上の機材が頭部後方へと去るのを待って、上半身を起こした。検査を受けるため、ショーツ一枚の裸姿だ。まだ小さいが形のいい乳房の先端には、桃色の乳首が立っている。 #twnovels

2017-01-07 19:42:32
夢乃 @iamdreamers

身体の向きを変えて脚を降ろし、スリッパを履いて立ち上がる。ミユキは奥の机の前で、背をこちらに向けて立っている。きっと、今日の検査の結果を確認しているのだろう。アユナは、脱いだ服を入れた籠へと歩いた。しかし服には目をくれず、隣のテーブルに置いたバッグを開ける。 #twnovels

2017-01-07 19:43:05
夢乃 @iamdreamers

中を探ると、アユナの小さい掌にも収まるほどの大きさのピルケースを取り出した。中に一つだけ入っていたカプセル剤を掌に出し、口に含んだ。飲み込まないように注意しながら、ピルケースをテーブルに置いて振り返る。ミユキは熱心にタブレットを見ているようだ。 #twnovels

2017-01-07 19:43:23
夢乃 @iamdreamers

足音を立てないようにミユキに近付き、背後に立って声をかけた。 「冬波菜先生」 「うん? なあに?」 無邪気にも見える仕種で、ミユキはアユナを振り返った。そのミユキの首筋に手を回して、アユナは自分の唇でミユキの口を塞いだ。ミユキの目が大きく見開かれる。 #twnovels

2017-01-07 19:43:44
夢乃 @iamdreamers

そのミユキの口の中に、カプセル剤が挿入された。ミユキは身体を捩ってアユナから逃れようとするが、アユナは両腕をミユキの身体に回し、両手で首と頭をしっかりと固定して逃さなかった。せめて、口腔内の薬剤を飲み込まないようにと口を閉ざした。 #twnovels

2017-01-07 19:44:02
夢乃 @iamdreamers

しかし、アユナは舌を使ってミユキの唇を抉じ開け、唾液を流し込む。ミユキが左手に持っていたタブレットが音を立てて床に落ちた。なんとかアユナから逃れようと後ろに下がるが、机に阻まれてそれも叶わなかった。ミユキの喉がごくりと動く。 #twnovels

2017-01-07 19:44:19
夢乃 @iamdreamers

それを待っていたように、アユナはミユキのくびきを解いた。唇の端に残る唾液の跡を、手で拭う。 「あ、アユナちゃん、今の何?」 机を背にしてずるずると床に崩れ落ちたミユキがアユナを見上げて聞く。 「さあ? なんでしょう?」 アユナは悪戯っぽい笑みを浮かべた。 #twnovels

2017-01-07 19:44:39
夢乃 @iamdreamers

「先生、ちょっと奥の部屋見せてもらうね。十年以上も経つのに一度も見せてもらってないし」 へたり込んだミユキを後に、アユナは玄関への出入り口とは違うもう一つの扉を開けて中へと消えていった。惚けたようにそれを見送ったミユキは数十秒そのままだった。 #twnovels

2017-01-07 19:45:08
夢乃 @iamdreamers

暫く経って、ミユキは立ち上がろうとした。脚がふらふらして、机に両手をかけないと立ち上がれない。今飲まされた薬の作用だろうか? それとも単に精神的な衝撃のためか。混乱したミユキの頭ではわからなかった。ようやく立ち上がると、机で身体を支えて頭を振る。 #twnovels

2017-01-07 19:45:24
夢乃 @iamdreamers

足元のタブレットに気付き、苦労して腰を屈めて拾い上げると机に置こうとした。が、できなかった。今度は床に倒れこんでしまう。再び放り出されたタブレットが床で跳ねる。身体が思うように動かない。なんとか身体を回して、机に寄りかかった。 #twnovels

2017-01-07 19:45:39
夢乃 @iamdreamers

そこまでしたとき、奥の扉がもう一度開いてアユナが戻ってきた。手にクッションを抱えている。ミユキがここに泊まるときに枕代わりに使っている大きなものだ。 「何もないのね。先生、ここが先生の自宅って言ってたの、嘘でしょ」 アユナが、倒れているミユキに笑いかける。 #twnovels

2017-01-07 19:45:58
夢乃 @iamdreamers

「あ、あうなひゃん、はひをほまへたほ?」 ミユキの唇が動くが、その口から出る言葉はまともに聞き取れるものではなかった。 「あ、もう効いてきた? 即効性って嘘じゃないのね」 アユナはミユキの前まで来ると、しゃがみこんでミユキの目を見た。 #twnovels

2017-01-07 19:46:15
夢乃 @iamdreamers

「先生、先生が飲んだ薬が何なのか、知りたいんでしょ? 先生のことだから、多分もう想像がついているんじゃないかと思うけど、さっきの薬はね、即効性の筋弛緩剤なの。結構強力な奴なんだって」 アユナは嬉しそうに言った。 「は、はんへほんな」 #twnovels

2017-01-07 19:46:34
夢乃 @iamdreamers

何か言うミユキには耳を貸さず、アユナは言葉を接いだ。 「でも、せいぜい三十分くらいしか効果は続かないそうよ。ずっとこのままじゃ、先生も気持ちよくなれないだろうし」 気持ちよくなれない? アユナはこれから何をしようと言うのだろう? ミユキの頭に不安がよぎった。 #twnovels

2017-01-07 19:46:55
夢乃 @iamdreamers

「でも、困っちゃった。ベッドくらいあるかと思ったんだけど、ソファと小さい冷蔵庫しかないんだもの。仕方ないから、診察用のベッドを借りるね」 アユナは立ち上がると、診察台まで行って手にしたクッションを頭の位置に置くと、また戻ってきた。 #twnovels

2017-01-07 19:47:11
夢乃 @iamdreamers

それからミユキの腕の下に肩を入れると、ミユキを立ち上がらせた。ミユキも身体を動かそうと思うが、筋弛緩剤のためだろう、まったく力が入らない。 「先生、思ったより軽いね。それでもちょっと大変だけど」 小柄な身体のどこからそんな力が出てくるのか。 #twnovels

2017-01-07 19:47:24
夢乃 @iamdreamers

アユナはミユキの身体を力一杯持ち上げると、その足を引き摺るようにして診察台まで運んだ。頭がクッションの上にくるようにして、ミユキの身体を横たえる。 「ふぅ。流石にちょっと大変だったかな」 髪を纏めていたゴムを外し、頭を振る。肩に届くほどの髪が広がった。 #twnovels

2017-01-07 19:47:39
夢乃 @iamdreamers

白い肌。形良く盛り上がった乳房。色よい乳首。調った顔立ち。柔らかなストレートの黒髪。微かに飛び散る汗。可愛い娘だな。診察台からそれを見上げていたミユキは、このような状況に置かれているにも関わらず、そして、柄にもなく、そんなことを思った。 #twnovels

2017-01-07 19:47:56
夢乃 @iamdreamers

「さてと。ゆっくりもしていられないな。薬が切れる前に準備しておかないと」 アユナは、診察台の上で無防備状態のミユキの白衣をはだけた。身体の自由の利かないミユキから、苦労してそれを剥ぎ取る。それからスカートを脱がし、ショーツも剥ぎ取って下半身を裸に。 #twnovels

2017-01-07 19:48:17
夢乃 @iamdreamers

ブラウスのボタンを外して上半身を剥き出しにすると、背中に手を潜り込ませてブラジャーのホックを外した。手を前に戻してブラジャーをずりあげて胸を曝す。 「上はこれでいっか」 そう言うとアユナは、ミユキの胸をまじまじと見つめた。 #twnovels

2017-01-07 19:48:31
夢乃 @iamdreamers

「先生の胸、大っきいのね。もういい年なのに。羨ましいな。私も大人になったら大きくなるかな」 自分の胸に目を落とし、手を当てる。 「あっと、こんなことしてないで残りをやらないと」 もう一度軽く頭を振って、アユナは自分のバッグを載せた台を診察台の傍に持ってきた。 #twnovels

2017-01-07 19:48:48
夢乃 @iamdreamers

中をごそごそと探ると、何かを取り出した。ミユキに向き直り、両手に持ったそれを見せる。 「さて、これは何でしょう? なんて言ってるより使った方が早いね」 診察台の上にそれを置き、ミユキの両腕を上げる。さっきのものを一つ取り上げ、両手首に嵌めた。 #twnovels

2017-01-07 19:49:02
夢乃 @iamdreamers

それは、幅広の革のベルトだった。それに結ばれた長い紐を伸ばし、診察台の脚に縛って固定、ミユキの両腕を拘束する。今度は脚に回り、ミユキの膝を曲げると、こちらは太股にベルトを巻いて同じように拘束した。ミユキは、股を広げ性器を曝した恥かしい格好で、診察台の上にいた。 #twnovels

2017-01-07 19:49:18
夢乃 @iamdreamers

「これで準備はいいかな」 アユナは診察台に腰掛けると、身体を捻ってミユキに顔を向けた。 「はふはひゃん、はひほふふほ・・・」 ミユキの声は言葉にならない。 「これから何するか知りたい? 私もこんなことしたくないんだけど、先生の秘密主義がいけないのよ」 #twnovels

2017-01-07 19:49:40
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