エレン先生には解けない問題

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uroak_miku @Uroak_Miku

26)「だから」は和語、それも話しことば出身の和語だから「しかし」ほどアクが強くない。

2016-12-23 19:11:08
uroak_miku @Uroak_Miku

27)ところが和英辞典では「だから」の訳語として so がまっさきに載っています。so は自己主張の強さでは「だから」以上「しかし」以下というところなので、「so=だから」と機械的に丸覚えしてはいけないのですが、辞書は便宜上どうしても訳語を当てはめてしまうため、こう覚えてしまう。

2016-12-23 19:13:53
uroak_miku @Uroak_Miku

28)昔の西部劇映画でよくインディアンの酋長が出てきますが、実は「酋長」というポジションはネイティヴ・アメリカンのどの部族にもなかったのです。海を渡ってやってきた白人たちが勝手に「酋長」とレッテルを張った。奴らの長のことだと。

2016-12-23 19:16:10
uroak_miku @Uroak_Miku

29)そして「酋長」といろいろ交渉して約束を交わしたつもりになっていたら約束を後で反故された、インディアンは噓つきだ!と思い込んだ。交渉相手となった人物は「酋長」でもなんでもなかったのに。

2016-12-23 19:17:41
uroak_miku @Uroak_Miku

30)同種の行き違いが、接続詞の用法をめぐって日本語⇔英語のあいだには今も根強く生き続いています。エレン先生の教科書はその手の英文でいっぱいだし。

2016-12-23 19:19:02
uroak_miku @Uroak_Miku

31)このスウィングをもてはやすのではなく、この会話文での so の使われ方にこそ全力でツッコミが入ってしかるべきでした。 pic.twitter.com/mYzHrdlIhT

2016-12-23 19:22:06
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歴史的変化から理解する現代日本語文法 浅川 哲也 amazon.co.jp/dp/4273036835/ 32)日本語の接続詞(それに接続助詞)の歴史的推移についてはこの本を参考にしました。お勧めです。

2016-12-23 19:31:59
uroak_miku @Uroak_Miku

33)どんな文体が時代とともに現れては合従連衡していったかを図解したこれが素晴らしい。 pic.twitter.com/3dsle4M6W2

2016-12-23 19:42:33
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